神様のいない日本シリーズ

神様のいない日本シリーズ

作者名 :
通常価格 519円 (472円+税)
紙の本 [参考] 523円 (税込)
獲得ポイント

2pt

【対応端末】

  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ

【縦読み対応端末】

  • iOS
  • Android
  • ブラウザ

※縦読み機能のご利用については、ご利用ガイドをご確認ください

作品内容

第146回芥川賞を「共喰い」で受賞。受賞会見がテレビなどで話題になった田中慎弥氏作品。野球を続ける夢破れ就職。後に野球賭博絡みのトラブルで失踪した父親から少年に葉書が届く。そこにはただ一言「野球をやってるか?」。父の願いをかなえるべきか、野球を憎む母に従うべきか、少年の心は揺れる。おりしも1986年日本シリーズでは、三連敗からの四連勝という奇跡を西武がおこそうとしていた。「父親が帰ってくる」という奇跡が少年の身にもおこるのか? 父と子の迫真の物語。

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    文春文庫
  • ページ数
    165ページ
  • 電子版発売日
    2012年07月20日
  • 紙の本の発売
    2012年04月
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

神様のいない日本シリーズ のユーザーレビュー

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年04月01日

    作者、田中慎弥による、父性や男性性の再定義のようにも思えたが、変則的な青春小説として読んでもじゅうぶん面白い。結婚にまで発展していく「父さん」と「母さん」の、情報の少ない中学校時代の描写がかえってその後を想像させる。

    0

    Posted by ブクログ 2017年08月16日

    父が一方的に息子に話し続けるという、かなり挑戦的で独特な形式で書かれている。

    三世代それぞれの思いや感情の連鎖が伝わってくる。かなり面白いと感じた。

    0

    Posted by ブクログ 2013年05月08日

     野球クラブでいじめに遭い、部屋に閉じこもってしまった息子に父親が語る父(息子にとっては祖父)との野球をめぐる物語…。というと何かハートウォーミングな話を期待してしまいそうだけど、全然そういう話じゃない。
     父は実家の困窮のために中卒で働くことになり、野球を諦めた。仕事が決まった日、父は愛用のバット...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年11月12日

    1986年日本シリーズ。この年限りで引退する広島の四番山本浩二、涙のドラフトから西武入りして高卒ルーキーながら四番に座る清原和博。
    象徴的な二人がチームの柱である両チームの闘いは、野球の神様が奇跡的な運命を起こした。
    あの日あの時こうであればというのは、野球も人生も同じこと。タラレバ禁止の世界におい...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年10月13日

    待っているとき。時間は勝手に流れるし、何もしなくてもいいのにたまに辛いときがある。
    「待つ」という行為がなんで苦痛なのか少しだけわかった気がする。

    田中先生の作品を読むのはこれが二つめ。
    まさに男が書いた小説!といった感じです。とても面白かったです。

    0

    Posted by ブクログ 2012年05月11日

    野球賭博で失踪した父親からの息子へのメッセージ。モノローグとはいえ、ストライクゾーンだったが、野球がテーマじゃなければ読み続けられなかったかも。芥川賞受賞時のコメント以上の情報を持っていない作家だったが、結構好印象。

    0

    Posted by ブクログ 2020年08月12日

    三世代の親子の確執や、血筋を野球を軸に描いた作品。もう少し2つの日本シリーズの詳細を読みたかったけど、父子のやりとりはよかった

    0

    Posted by ブクログ 2015年12月03日

    最近話題になったプロ野球選手が賭博に関わった問題。読み終わってから間もなくのことだっただけに妙な縁と呼ぶのか、奇妙な繋がりもあるものだと思う。

    サミュエル・ベケットの「ゴドーを待ちながら」を下地に、野球という色彩。更には最初から最後まで父親が子供に語りかける口語体で文章が綴られるという構成。かなり...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2013年05月12日

    母が憎悪する父、あの男。会いたいと渇望するのは単なる義務感なのか。いつか必ず現れる筈の父を待つ、子の役目をうまく演じようとしているだけではないのか。自分の子に語りかけながら、真実は何なのか、自らの思いを追い求める。相も変わらず結論はない。

    0

    Posted by ブクログ 2012年05月22日

    子供べやのドアの向こうで、子供に向かって話し続けるという設定が面白い。著者は野球好きなのか?自分も子供の頃の記憶が蘇ってきて楽しかった。
    結論は分かっているんだけど、父親の苦悩がいろんな角度から切り出されていてなんとも言えない苦い小説。

    0

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

関連書籍

文春文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング