田中慎弥のレビュー一覧

  • 図書準備室(新潮文庫)

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    ご本人から想像していたとおり、頑なな難しい人間の奥深くを表現してると思う。若い時分、落ち込んでるときに読む本かなと思う。

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    2013年02月04日
  • 切れた鎖

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    陰鬱、重い。文体が少し最近の作品よりくどいかな。
    最近の文体のほうが好きかも。表題作の「切れた鎖」がいちばんよかった。かぶとむし目線の「蛹」になぜか共感しちゃったりもしたけど。

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    2012年11月12日
  • 切れた鎖

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    面白かった。
    特に「蛹」が好き。
    自分では何十年かかっても書けないような話。
    田中さんの、書きなぐったような、かつ洗練された力強い文章に驚いた。
    途中から「何だこれは!?」の連続で薄い本なのに読み終えた時には燃え尽き症候群になった。

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    2012年10月01日
  • 切れた鎖

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    表題作の「切れた鎖」は、一気に読み終えてしまうほど切迫感が絶えず、作者の抱える恐怖や不安、焦燥がリアルに伝わって来た。そのため、読み終えた時は、暗い長いトンネルからポッと突然抜け出たような突然我に返った感じが私自身した。主人公はこの結末によって、それまで悩み続けた一種の異常な精神状態やトラウマからの脱却に成功したことは明らかであるが、その感覚は、読者である私が感じられた以上に痛快であったに違いない。このように作者と共に彼の世界に入り込み、まさに没頭する小説にはなかなか出会えないと思う。おもしろかった。

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    2012年09月23日
  • 田中慎弥の掌劇場

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    1篇がとても短くてさらりと読めてしまう。
    不思議な話だなぁとぼんやり思う話と、ものすごく怖いと思う話があった。
    怖いと思わなかった話はただ単に私がその物語の中に隠れている毒に気づいていないだけて、全部怖い話なのではないかと想像する。

    特に怖かったのは「怪物」。ぞっとする怖さ。
    「願望と遺書」はちょっと笑ってしまった。(笑っている場合ではないほど切羽詰まった話なんだけど)
    本当にこんな精神状態になったら自殺する前に頭がおかしくなると思う。
    でもその必死さが滑稽でもある。

    そんな不思議で、(私の場合は)たまにぞくっとする掌篇集。
    田中慎弥さんの長編も読んでみたいなと思う。

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    2012年09月19日
  • 田中慎弥の掌劇場

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    装幀がいい。でもこれ本棚に普通に差しといていいのかな。
    いわゆるショートショート。でも星新一みたいな感じはしない。起伏やオチが弱いからだけど、それがマイナスかというとそうでもない。
    淡々とさざめく海を眺めている。あー綺麗だなぁと月並みな感想をもつと、一匹の魚が跳ねる。次の瞬間にはなにごともない海なのだが、読者は遅れて気づく。その魚のグロテスクさに。みたいな。
    なんでもないような話だけどピリッと皮肉が効いてたり。そんなものにニヤッとして楽しむ小説。

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    2012年09月01日
  • 田中慎弥の掌劇場

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    何気ない日常を描いたような文中に「何故そこにそれが?」という怖いことが…。でも一篇一篇は本当に掌編。良い小説とは長さに関係なく書けるものなんだなと思いました。

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    2012年08月27日
  • 図書準備室(新潮文庫)

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    初めて田中慎弥さんの書いた物を読んだ。テレビで姿を拝見して想像していたとおりの文体。自分の好みの文体だけれど、少しもたもたしているのが気になってしまった。芥川賞を受賞した作品も読んでみたい。

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    2012年08月24日
  • 田中慎弥の掌劇場

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    王様のブランチで紹介され、読んでみました。新聞に掲載されていたもので、どれも超短編です。政治家の対談?「男達(一幕)」とか、震災以後に書いたものは原発を題材にしており、毒のある作品が多いです。

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    2012年08月06日
  • 田中慎弥の掌劇場

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    毎日新聞西部本社に連載~短編集~どうしたって「てのひら・劇場」と読みたくなる。はいはい「しょうげきじょう」ね。とっつきにくものもあったなあ

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    2012年07月26日
  • 図書準備室(新潮文庫)

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    2編とも、読んでいる間はけして気持ちいいものではない。というか、不快のレベル。劇的でもないし最後まで不快さが払拭されるほどのことも起こらない。ただ、表題作はいろんな解釈が出来る(私だけ?)し、「冷たい~」は主人公がそれまでとは違う形で明日を楽しみに?待てる終わり方。大々的でないところが返ってリアリティがあって、いろいろ想像出来ていいのかもしれない。

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    2012年07月24日
  • 田中慎弥の掌劇場

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    今の私には読みずらい本でした。
    あと、50冊ほど小説を読み漁りまたこの本に出会いたいです。
    3割程度しか理解出来なかったのが、残念でした。

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    2012年07月11日
  • 切れた鎖

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    2008年(平成20年)「切れた鎖」で第138回芥川賞候補となった。
    2008年(平成20年)、「蛹」により第34回川端康成文学賞を、当時としては史上最年少で受賞する。
    同年「蛹」を収録した作品集『切れた鎖』で第21回三島由紀夫賞を受賞。

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    2012年07月07日
  • 切れた鎖

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    シュールレアリスムの絵画を見ているような印象。
    彼らが色彩と形象なら、これは
    感情と言語をむき出しにしようとしたのだと思われる。

    それにしてもルンサンチマン満載で
    かえっておかしみすら出てくる。
    想像通りに田中君はかわいいです。

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    2012年06月15日
  • 切れた鎖

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    第146回芥川賞受賞作家の機嫌が悪い方。
    田中慎弥さんの孤独感漂う短編集。

    いや、この人はすごい。多分すごいんだと思う。
    文学的水準の高さを見せつけられた思いがします。これでもかと。

    特に3編のうちの真ん中、「蛹」は面白かった。
    井伏鱒二の「山椒魚」をふと思い出したりしました。
    やはり孤独を描いてて。
    無駄に思慮深い、けれども基本的に何もしないカブトムシの話。

    表題作「切れた鎖」は読んでて正直しんどかったなあ。
    金銭的に安定した生活に浸りつつも、
    身を切るような孤独に苛まれる年老いた女性の惨めさというか。

    全体的に自分からは一歩も動かず、
    ひたすら流れて行く現状に歩幅を合わせようと四苦

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    2012年06月07日
  • 田中慎弥の掌劇場

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    一作品3ページの掌編小説集。
    「共喰い」とともに手にしてみたのだが、星新一風あり、安部公房風あり、川端康成風あり、不条理あり、政治風刺あり(若干子供だましっぽくもあったが)で、ああ、こんなにいろいろなスタイルの作品も書ける人なんだと、少し意外だった。

    飾り気がなくそっけないほどの簡素な文章は、それでいて現れてくる心象は巧みで、うまい、というよりはむしろ、技巧を徹底的に研究しつくした成果という印象すらある。
    嫌いではない。

    初めて著者の本を読むなら、芥川賞受賞作よりこっちかもしれない。

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    2012年05月27日
  • 図書準備室(新潮文庫)

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    「図書準備室」・・・「なぜ30歳を過ぎても、私は働かず母の金で酒を飲んでいるのか」という言い訳と屁理屈を延々と語る主人公。その才能は、商売になりそうです。
    「冷たい水の羊」・・・いじめシーンがショッキング。経験あるのか想像力で書き上げたのか。作者の筆力に圧倒される。

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    2012年05月24日
  • 神様のいない日本シリーズ

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    子供べやのドアの向こうで、子供に向かって話し続けるという設定が面白い。著者は野球好きなのか?自分も子供の頃の記憶が蘇ってきて楽しかった。
    結論は分かっているんだけど、父親の苦悩がいろんな角度から切り出されていてなんとも言えない苦い小説。

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    2012年05月22日
  • 神様のいない日本シリーズ

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    阪神の平田とか掛布、カープの山本浩二、津田、小早川、大野などわたしが子どもの頃活躍したプロ野球選手の名前が出てきてとても懐かしかったです。
    今、ソフトバンクの監督になっている秋山はバック転しながらホームに帰ってきてたことがあったとか、清原もルーキーの頃はすごく爽やかだったこととか忘れかけていたことも思い出しました。
    でも、プロ野球にあまり興味のない人はつまらないと思うかもしれません。

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    2012年05月12日
  • 神様のいない日本シリーズ

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     野球を愛しながら、野球賭博がもとで失跡した父から少年のもとに一枚の葉書が届く。「野球をやってるか」。父の願いをかなえるべきか、野球を憎む母に従うべきか。少年の心はゆれる・・・・・・。(帯より)

     三世代に亘る父と子の物語。父が語るかつて文化祭で上演することになったサミュル・ベケットの戯曲「ゴドーを待ちながら」。ラスト、息子への溢れる想いが余韻として残る。

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    2012年05月12日