田中慎弥のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
デビュー作と二作目/ エッセイの文章が綺麗で読みやすいから読んでみたが、これはものすごく挑戦的だ/ 図書準備室に至っては、延々独白で自分の歪みっぷりを幼女に聴かせているだけの話で、その読点を駆使して文章をつなぎ形容しまくる文体は、たとえば節が十もあるヌンチャクを紙面に並べているようで、また表現されている景色は妙に細かく、期待していたような読みやすさではなかったと言えなくもない/ 冷たい水の羊は高校卒業以来一度たりとも労働についたことのない青年が書いた最初の小説という側面を、どうあぶり出してくれるのかという意味で興味深い/ デビュー作からして途切れることのない長い接続の文章で心情ないし風景を文字列に変えている/ エンタメじゃないんならこんなものなのかと思う/ これが村上龍ならクラスメイトの少女を殺してしまうんだろう/ 作者本人がいじめられていたのかどうかは知らないが、その内面に同調できるものは多いはず/ さっと読まないと、何日もかけて読むようなことをすると気分が下がるね/