田中慎弥のレビュー一覧

  • 共喰い

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    この方の作品「切れた鎖」を読んで、全く理解出来たかったのですが、こちらは芥川賞受賞作品との事で、もう一度挑戦。無事に読めました。クセのある文章ですが今回は読めたので、ほかの作品も読みたくなりました。

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    2024年08月16日
  • 共喰い

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    表題作は、映画版を観たことがあって、こんな話だったなぁーと思いながら読んだ。あの映画、結構忠実だったんだな。全体的に共感はできない話だけど、母の義手の設定が印象的だった。
    2つめの話も同じくバイオレンスな感じなのかと思ったが、意外に教科書に載っているような雰囲気だった。祖父にとっての戦争、日の丸、勲章とは。父親を亡くした少年の話だったので、先に巻末の対談を読んでいたため、著者自身がこういう少年時代を過ごしたのかな、と想像した。でも、対談では実体験を書くことはあまりないようなことが書いてあったので、そうとは限らないのかも。著者が釣りが好きなのは確かだと思うけど。
    そして、瀬戸内寂聴との対談。こん

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    2024年08月04日
  • 共喰い

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    第146回芥川賞受賞の表題作と『第三紀層の魚』、瀬戸内寂聴との対談を収録。『共喰い』は性と暴力が目立つというか本筋ではあるんだけど、『第三紀層の魚』と合わせて親子や家族関係におけるつながりやしがらみ、愛情と呪いが描かれている作品。特に『共喰い』で避けえぬ呪い的に描かれていたものが『第三紀層の魚』の主人公はサラッとそこから自由な視点を持っていつつ、繋がりのあたたかみや喪失感が対比的に描かれていて面白かったし、瀬戸内寂聴との対談テーマが家族や性愛のドロっとした古典であるところの『源氏物語』なのも含めて一冊としての完成度が良い。

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    2024年05月02日
  • 共喰い

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    共喰いは、ひたすらに欲がぶちまけられた、純文学らしい作品だった。なんというか、時代が変わったんだなぁ、良い世の中に向かってるんだなぁということを強く感じられるお話。

    第三紀層の魚、こっちがとても刺さった。なんでこんな子供のときの気持ちをクリアに描けるんだろう。思い出して胸が苦しくなった。

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    2024年03月01日
  • 流れる島と海の怪物

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    複数のメタを織り交ぜた、いわばベタの物語。時折、はっとする文章もあり、ただ、個人的な好みとしてはどこの土地でも起こせそうな内容に収斂しているように見えたのが残念だった。

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    2024年02月19日
  • 共喰い

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    共喰いと第三紀層の魚の2編が入っており他のレビュアーも書かれていたが、私も第三紀層の魚の方が好みであった。
    第三紀層の魚
    田舎町で、祖母や曾祖父などと共に生きた少年の成長譚であるが、じいちゃんや、ばあちゃんがいた人ならわかる気持ちが非常に共感を得る。身近な人の死、そしてそれが悲しいことなのかどうかすら、わからない少年時代。鬱屈とした昭和の空気感は
    逆に読んでいて新鮮であった。

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    2024年01月23日
  • ひよこ太陽

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    ネタバレ

    読みにくい作品でした。結局夢か現か分からなくなりました。何が言いたかったのか、分かりませんでした。難しい。

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    2023年11月10日
  • 共喰い

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    美しい文体に引き込まれて著者の世界観にとっぷり浸りながら読み進める面白さがあった。

    迫力ある表題作と対を成すように、
    優しく情緒溢れる第三紀層の魚が良かった。

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    2023年07月28日
  • 共喰い

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     芥川賞を受賞した「共食い」と「第三紀層の魚」を収録。
     共食い、父親が性交を行う時に、相手に暴力を振るうといったある種の性癖を、嫌いながらも自身の中に発見し、恋人に対して同様の行為を行ってしまうということにおいて、自身の中に父親と同様の血が流れていること、それがまるで定めでもあるかのようにも思え、それが何の変哲もない川沿いの田舎でのこととして描いているだけに、よりその凄惨さが浮かび上がる。
     単純に父対子というような図式ではなく、いや果たして対立していたのかという疑問もある。また奇妙な親子関係が、描かれてはいないが性癖に影響を与えているのかもしれないとも勝手ながら憶測してしまう。そして描かれ

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    2023年07月01日
  • 切れた鎖

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    うううーむ‥‥
    難しい、、、中々理解出来ず何度も進めたり戻ったりして読み終えたが。
    僕には難し過ぎてダメだった

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    2022年11月08日
  • 図書準備室(新潮文庫)

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    ネタバレ

    冷たい水の羊は10年かけただけあって表現や描写が細かかく描かれていると思った。内容が暗すぎるからか、ラストの水原からの伝言は今後少しでも希望を見出せる展開に繋がる言葉になって欲しいと思った。

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    2022年11月07日
  • 共喰い

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    正直がんばって読んだ。まさに芥川賞と思えるような心理描写の重さや救いがたい物語に気持ち強くないとやられる。受賞時の記者会見での「貰っといてやる」や「とっとと終えましょう」的な発言が記憶に残っていていざ作品を読むとボコボコにされる感じだ。多作ではないけれどなんか力がある作家さんだなぁ。

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    2022年10月04日
  • 宰相A(新潮文庫)

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    ディストピア小説と言えばディストピア小説とも言えるが、「作家」とか「よみもの」の存在意義を問いかけたんじゃないかなぁと思った。

    いや、存在意義というより、存在根拠と言うべきか。

    風刺と読むより巷間ですでに多くの人に語り尽くされている「芸術で世界を変えれるか」問題へのこの作家なりのアプローチではないやろか。

    その答えはこの作品では一見無力的にも読めるが、書くということは過去と未来をしっかりと結びつける重要な役割を果たしていると、ちゃんと作家をアピールしとります。

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    2022年05月08日
  • 共喰い

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    2つある短編集の中の「共喰い」だけを読んだけれど、生々しい描写がやや印象に残るものの、肉々しい表現を抜いたら意外と普通の話だった。

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    2023年05月08日
  • 燃える家

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    600ページに迫る長編の中のどのページを開いても、心理描写は深く丁寧、情景も細かく今そこにある様に描かれています。一週間かけて読み終わりましたが、退屈する時間は全くありませんでした。内容に関しては、保身の為に実の息子を廃人にしてしまったり、息子が関わったレイプ事件の犯人を殺したりと、少しやり過ぎだと思います。

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    2022年02月22日
  • 孤独論 逃げよ、生きよ

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    大切なのは、逃げたら、そこからは能動的な思考を継続していくということ。

    主体性、能動性、そういったものを取り返すための逃避。

    面倒なことを避けると、実態を見失いかねない。

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    2020年11月29日
  • 神様のいない日本シリーズ

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    三世代の親子の確執や、血筋を野球を軸に描いた作品。もう少し2つの日本シリーズの詳細を読みたかったけど、父子のやりとりはよかった

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    2020年08月12日
  • 切れた鎖

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    ちょっと読みづらい文章。内面を表現するので暗いイメージがつきまとう。特に「蛹」なぞはひきこもりでの外界との葛藤であり、妙な居心地の悪さ、圧迫感がある。2020.8.7

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    2020年08月07日
  • 地に這うものの記録

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    言葉を話すネズミのポール。1号ビルの再建を求めて市議会にで演説をふるう。喋るネズミの寓話。ポールのへ理屈は止まらず、人間との掛け合いもぎくしゃく。一体このネズミの意図するところは何なのか?ついでに作者の意図するところも何なのか?田中慎弥特有のまどろっこしい言葉の羅列で、ポールの小さな脳味噌をパンクさせようとしているのに違いない。なかなか読み難しい本で、作者の思うツボ。

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    2020年05月25日
  • 孤独論 逃げよ、生きよ

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    ネタバレ

    田中慎弥さんの2作品目のエッセィ。
    本書は、著者自身初の口述筆記で上梓されている。
    高校卒業後、新潮新人賞を受賞するまで無職を貫き通し、その中で得た見識が綴られている。
    PC・携帯電話を持たないだけあり、昨今の情報社会から懸念される問題を、アナログ視点で本質を見ることは著書ならではだと感じる。
    ただ、孤独になれない状況をもう少し受け入れて欲しかった。どうしても、仕事や社会から抜け出せなく、頼れる人もいない方もいらっしゃることを認識して頂きたかった。

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    2020年03月12日