辻村七子のレビュー一覧
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シリーズ第八作目。
2ndシーズン2作目は、南フランス、プロヴァンス!
フランスは卒業旅行で行ったきり。
しかも安いお上りさん観光客コース(それはそれでとても楽しかった)だったので、今度行ってみたい場所の一つ。
さて、話を戻すと、リチャードのお母さん、マダムカトリーヌが登場する。
どこに行っても美しくて目立つカトリーヌ。
悩みなんてなさそう、きっと彼女はそう言われて来続けたのだろう。
羨望と嫌味を、笑顔で「わからなーい」とかわす術を身につけながら。
自由に生きている人は時に真面目に生きている人からは眉を顰められる。
それでも、どこか惹かれてしまうのは、人はそんなに単純ではないからだろう。
過 -
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シリーズ2ndシーズン!
物語はスリランカから始まる。
正義は国家公務員になれずに、宝石商として修行中。
相変わらずのいい人っぷりも健在。
さて、スリランカにいたはずの正義は運命に導かれ洋上へ。
そこで知り合う怪しげな人々。
敵か味方か、読めない、食えないヴィンスという男。
ヴィンスと私は何もかも違う。
だが、努力しても、それが無駄だったと思える瞬間や、自分が誰の助けにもなれていなかったと知った時の無力感は、程度の差こそあれ、よくわかる。
世の中には自分より優秀で美しくて優れた人物はたくさんいるから。
太陽の光は強すぎて、私はこれまで蝋燭の小さな光を昼間だと勘違いしていたのか、そんな思いに心 -
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今回は!リチャードの過去が明らかに!
なのになのに、なんでこんな終わり方?!
海外ドラマのクリフハンガー状態。
だが安心してほしい、次のシーズン(巻)は決定(出版済み)。
正義の遅々遅々として進まない恋にも展開が!
この巻は必読!
「受け継ぐ翡翠」では仏手柑の姿の翡翠が登場する。
カワセミって飛ぶ宝石じゃなかったかなぁ、その名前は翡翠から来てたような、なんておもいながら。
日本の国石でもあったはず。
今ではちょっと宝石としては古めかしいような印象もあるが、なんのなんの、本物はやはり美しい。
本作では代々受け継ぐ、守るということの美しさを感じられた。
表題作「天使のアクアマリン」では、エメ -
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シリーズ第二作。
今回の宝石は、キャッツアイ、ガーネット、エメラルド、オパール、ユークレース。
お気に入りの物語は「戦うガーネット」。
山本さんという女性が、正義とリチャードの店にやってくる。
彼女はガーネットを自分で自分のために買おうとしている。
だが、ガーネットはルビーじゃない、とどこか悲しげに怒っている。
リチャードはそんな山本さんに、石言葉を伝え、人生とは闘いだ、と諭す。
人生は闘い、そこで必要なのは何も若さや美貌だけではない、むしろ「努力」「忍耐」であると。
そして、逃げられないものに対し、いつ、どこで立ち向かうかが重要だとも。
確かに美しいことは得だろう。
うまくいくこともあるだ -
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シリーズ一作目。
宝石は美しい。
鉱物マニアではないが、やはりダイヤの輝きも、ルビー、サファイヤ、エメラルドの輝きも捨てがたい。
科学博物館に行けば、宝石展は大盛況。
人の心をどうにも動かさずにはいられない、そんな宝石を扱う、世にも稀なる美男子リチャードと、二つ名がつくほどの名掏摸を祖母に持つ正義のバディミステリー。
「出会いのピンクサファイア」の物語はこの物語を形作る説明でもある。
謎多きリチャードとさっぱりとした正義の掛け合いが愉快。
人の心の機微を感じられるのが、本作を締める、「追憶のダイヤモンド」。
なぜか半面黒く汚れたダイヤモンドを持ち込んだ老紳士。
なぜ彼はこのままにしていたの -
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ネタバレ概ね宝石にまつわるエピソードは良い感じでした。
ただガチのカット石含む鉱物好きとしては、ちょっと引っかかるところも。
自然金やカルサイトを例に出すなら、岩石標本じゃなくて鉱物標本じゃないかなーとか。
カボションカットを表現するなら水晶玉や曲玉よりも蓮の葉に溜まった水の雫で一発やん?とか(後者は趣味が入りまくりだし、男子大学生の表現だからなーとも思わなくはないですけど。
人間関係については、リチャード氏ちょろすぎ疑惑。
年齢なりの浅はかさも見える正義君の言動にひっそり踊らされすぎでは?(笑。
BLよりはブロマンスと事前情報を得て読んだのだけど、まさかの正義君に本命女子がいるとは。彼女とは良い酒 -
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ネタバレ正義はすっかり大人になってしまって……というか、イギリス貴族ファミリーに毒されてしまって、パンの耳食ってた子どもの前に、豪勢な飯奢ってくれる大人が急に現れたら子どもがどう思うかを忘れてしまったんかな……ってなりました。
あと今どきの小中学生そんな風に外国語やってないと思いますけどこれは個人の視野の範囲内なので……もやっとはするけどまぁ……。
あと(おそらく)北京語のフォントも揃ってなくて読みづらかったですね。
なんだか全体に精細を欠いたような印象を受けました。
話がとっ散らかってるといえばそう……3部に向けて色々の紹介してると言えばそう……。