辻村七子のレビュー一覧

  • マグナ・キヴィタス 人形博士と機械少年
    人間らしさとは、を究極までに問い質している物語。

    この中で一番人間らしいのは実はアンドロイドのワンで、一番人間の倫理から外れているのが唯一の人間、というのがなんとも皮肉。
    ただ機械が一律同じものを作り続けられるか、と言われるとある一定の確率で必ず「不良品」は見つかるし、それは実は人間も一緒で、それ...続きを読む
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定 輝きのかけら
    岡山の中学校でのできごとや、意外にもヴィンスの過去、正義と下村くんの関係、ジェフリーとあのヨアキムの出会いの話など、ファンには楽しい1冊。ファンでなくても楽しめる、と書きたいところだが、このシリーズを知らない人が読むと、まずは登場人物の確認から入らないといけないから大変かも。
  • あいのかたち マグナ・キヴィタス
    シリーズの前話として読める、ヒトとアンドロイドのお話。お話の時系列が昔→今へと流れることもあり、「そうだったのか!」とはっとするし、もちろん泣きそうにもなる良作なんだけれども(「あー おー」のくだりは最高)、気持ちが乗ってくるまでが説明調というか、走り始めるまでが長いというか、物語の序盤で少し興ざめ...続きを読む
  • あいのかたち マグナ・キヴィタス
    「宝石商リチャード」のシリーズで知られる辻村七子氏のSF 短編集。著者紹介を見るまで知らなかったのだけれど、もともとSF畑の人らしく、「マグナ・キヴィタス」の設定を使うのもこれが初めてではないようだ。その設定や、登場人物が緩く共通する連作短編の形。冒頭の「ジナイーダ」とラストの「reprise」がつ...続きを読む
  • 忘れじのK 半吸血鬼は闇を食む
    フィレンツェを舞台にしたダンピールの物語。
    読み始め地の文がとても読みづらく何度もページ戻って読み直しました。主語が誰なのか分からなくなる⁇
    物語後半になるにつれて面白さが加速。長めのエピローグはほっこりして楽しめました。
    長く生きて記憶を摂取していくと昔の記憶が消えて行く寂しさが書かれていましたが...続きを読む
  • 忘れじのK 半吸血鬼は闇を食む
    長く生きて大切な人を何人も無くしてきたかっぱだから、大切な方へあの選択をしたと思うと…胸が締め付けられました。とても素敵な作品です*°
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定: 3【イラスト特典付】

    宝石が面白い

    出てくる人物がとても魅力的です!宝石の魅力わかって読みがいがありました
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定
    宝石に興味がでるだけではなく、一つ一つの話に吸い込まれていく感じがたまらない。
    2人のやりとりも好き。
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定 邂逅の珊瑚
    正義が何か国か廻っている間にお話が終わってしまった印象。最後にリチャードに会えたのはよかったけど、自分まで国をめぐっているような感覚になった。
    ヴィンスさんにとっての宝石とは。悲しい記憶なのだろうか。
  • 忘れじのK 半吸血鬼は闇を食む
    これは絶対続きがあるでしょ??
    そうなんでしょ?
    てか続きを書いてくれーー!!
    と、思わずにはいられない程面白い設定と話だった。
    人の負の感情から出る「黒いモヤモヤ」を食べて生きるヴァンピールと言う半吸血鬼の存在と、それを監視、管理する役をおった二ポーテと言う人達。
    彼等がどういう存在でどんな関係性...続きを読む
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定: 1【イラスト特典付】
    絵がきれいです。正義くんはまだまだ未熟なところもあるけれども、真っすぐだし、リチャード氏は素敵な大人です。
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定: 1【イラスト特典付】

    宝石で明らかになる人々の気持ち

    宝石商が宝石の鑑別を依頼されることがきっかけになり、事件の謎や登場人物の考え・気持ちが明らかになっていく話。宝石の知識がたくさん盛り込まれていて、宝石好きな人は面白く読めると思う。
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定
    面白かったです!二人の関係が可愛くて面白いです!(((o(*゚▽゚*)o)))♡
    宝石についても初めて知ることばかりで本当に面白かったです!
    続きも気になるので読みたいです^^
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定: 2【イラスト特典付】
    原作の1冊目の後半のお話。原作を知っていることもあり、サクサク読めた。小説もいいけど、漫画もいいな。宝石のキラキラがより伝わる気がする。何度読んでも小野寺さんの思い出は悲しくも前を向きたい気持ちになる。
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定
    主人公である正義(せいぎ)と彼が助けた外国人の宝石商リチャードの二人が銀座の宝石店を舞台にお客様が持ち込んだ宝石とそれをめぐる人間模様や心情を解き明かしていくことになります。最初は正義が若干一直線過ぎるように思いましたが、彼がリチャードに窘められたり、彼の誠実さに救われた人間もいるという結末の話もあ...続きを読む
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定 エメラルドは踊る
    前巻とは異なった展開の話もあり特に「巡りあうオパール」のラストは苦々しかったが、自分が間違っていたのかと悔やむ正義に対してリチャードが言う言葉が印象的だった。
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定
    宝石について知識がついて教養が深まった気がする。

    表紙にもある通り美貌の持ち主リチャードと、素直な大学生助手、正義くんとのこれからの関係にも期待がもてる。

    短編集で区切りよく読める。
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定 夏の庭と黄金の愛
    舞台は南仏プロヴァンス?!世界の国際空港に対する正義の感想はすごい。いろんなところを回っている証拠(笑)
    今度は誰に出会うんだろう。オクタヴィアの狙いは?宝探しって??
    やっぱりカトリーヌさんはリチャードの”お母さん”だったんだ。
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定 邂逅の珊瑚
    この小説の好きなところは、誰かを大切に想う気持ちにはいろんな形があることを実感できること。陳腐な恋愛関係に行きつかないこと。正義しかりリチャードしかり、谷本さんしかり。みんな本当にかっこいい。この世のどれだけの人が、こんな風に相手のことを想うことができるんだろう。

    そして薄々勘づいてはいたけど、シ...続きを読む
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定 紅宝石の女王と裏切りの海
    舞台はスリランカへ?!と思ったら、すぐにクルーズ船へ。「リチャードを助けて」なんて言われたら、正義が飛んでいかないはずがない!それにしても、日本での事情があれ、就活の問題があるにしてもスリランカで見習いを始める、語学を実地で学ぶ正義の姿はすごいと思った。ハートの女王、見てみたいな。
    エピローグも十分...続きを読む