辻村七子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ人間らしさとは、を究極までに問い質している物語。
この中で一番人間らしいのは実はアンドロイドのワンで、一番人間の倫理から外れているのが唯一の人間、というのがなんとも皮肉。
ただ機械が一律同じものを作り続けられるか、と言われるとある一定の確率で必ず「不良品」は見つかるし、それは実は人間も一緒で、それを「不良品」として排除するか、「進化」として受け入れるかもまた、社会の在り方によるんだな、と考えさせられる。
最初はエルはワンの言うようにエリートだけに人間性の壊れた人物だと思ってたのが、大量生産で生まれ不良品を排除し続けた結果残った人造人間、という背景が凄まじいと思った。同じ遺伝子、同じ環境で育 -
Posted by ブクログ
「宝石商リチャード」のシリーズで知られる辻村七子氏のSF 短編集。著者紹介を見るまで知らなかったのだけれど、もともとSF畑の人らしく、「マグナ・キヴィタス」の設定を使うのもこれが初めてではないようだ。その設定や、登場人物が緩く共通する連作短編の形。冒頭の「ジナイーダ」とラストの「reprise」がつながって、きれいにまとまる感じなので、長編小説と思って読んでも良いかもしれない。
肝心の内容は意外なくらいストレートなSF。SF的ガジェットの扱いも、単なるハイテク便利道具の類はもちろん、結婚や家族の形といった社会学的要素まで、最小限の說明でポンポン投げ出していくモダンSFのスタイル。SFを読みつけ -
Posted by ブクログ
これは絶対続きがあるでしょ??
そうなんでしょ?
てか続きを書いてくれーー!!
と、思わずにはいられない程面白い設定と話だった。
人の負の感情から出る「黒いモヤモヤ」を食べて生きるヴァンピールと言う半吸血鬼の存在と、それを監視、管理する役をおった二ポーテと言う人達。
彼等がどういう存在でどんな関係性なのか…そもそもヴァンピールとはなんなのか。
この1冊で序章という感じ。
え、その設定面白いけどめっちゃ切ないじゃん…
と言うのが七子さんの引き込む文章で書かれていてスグ読み終えてしまった。
ここからが面白くなるのでは!?
と言う所で終わったので、是非とも続編を期待したい! -
無料版購入済み
宝石で明らかになる人々の気持ち
宝石商が宝石の鑑別を依頼されることがきっかけになり、事件の謎や登場人物の考え・気持ちが明らかになっていく話。宝石の知識がたくさん盛り込まれていて、宝石好きな人は面白く読めると思う。