辻村七子のレビュー一覧
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第二部開幕。
第一部が3〜4話の中編で構成されていたのに対して、本巻は一冊まるごと一つの物語です。
舞台は銀座を飛び出してスリランカと豪華客船。スケールが大きくなっています。 -
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本巻にて第一部完結。
正義がリチャードを助けてリチャードが正義を助ける。
お互いがお互いの信頼関係を確認できる、読み応えのある一冊でした。
第二部も楽しみです。 -
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エトランジェの美貌の宝石店店主リチャードの過去話。師匠シャウルさんが優しくて、自暴自棄になっているリチャードが立ち直るきっかけとしては最良の出会いだったと思う。その後の中田正義との出会いがより素敵なものとなったのだから。
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銀座の宝石店エトランジェから姿を消してしまった美貌の宝石商リチャード。
リチャードを探すべく渡英を決意したアルバイト大学生の中田正義。
2人の仲が一歩も二歩も深くなる第4巻。満足です。 -
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超絶美形の甘味大王。宝石商リチャードの過去や素性が少しづつ明かされていきます。
宝石店のアルバイト正義のリチャードに対する気持ちだけでなく、リチャードが正義に抱く想いも綴られていくのに、あの終わり方は…。次巻も読むしかない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ私は良い作品に出会うたびに「ひとことで言い表すなら素晴らしい愛の物語だった」というどうしようもない感想に落ち着くんだけど、今回はまさにそれ…!!
途方もない愛の物語でしたよ。
本作では突然姿を消したリチャードを追ってイギリスへ飛んだ正義くん。
持ち前の信念と機転と度胸、そして何よりリチャードを大切に思う気持ちを存分に発揮し、リチャードが縛られていた生家の呪いを解くまでが描かれている。
この2人、本作では結婚なんて生温いくらいの互いへの愛をぶつけ合っている。
肉体関係などは持たず、恋愛感情とは違うと作中で再三述べられ…というか恋愛関係だの友愛だのもうどうでもよくてただ相手を全力で「愛している」のだ。
おそらく「関係性」について考えざるをえない性(さが)を持った「少女マンガ脳(腐女子脳ともいう)」を抱える私たちにはたまらないひとつの理想の関係が体現されていた。
互いの心の1番柔らかい部分を請負い合って、自分のことすら二の次になるくらい相手を大切に想うこと。全力で相手の柔らかい部分を守ろうと骨身を捧げられること。
吉田秋生さんの「BANANA FISH」に出会って以来、私はそんな関係性を「ソウルメイト」と呼んで、自分の中で至高の関係性だと思っているんだけど、正義くんとリチャードはまさに「ソウルメイト」と呼んで差し支えないと思った。
一度魂で結ばれた者同士は肉体関係も、婚姻の契約もなくても、たとえ物理的な距離が離れてしまったとしても、心はずっと共に在り続ける。
正義くんとリチャードはそんな関係に至ったのではないかと思う。 -
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美しい宝石商リチャードと正義の味方の大学生、中田正義(セイギ)の人情小話。本作は中編4作と小品1作。
正義にために5時間待ち続けるリチャードの男気が格好いい。 -
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「謎鑑定」とあるので推理モノを想像していました。しかし宝石がつなぐ人間関係に焦点が当てられた物語でした。
テーマは個々人が持つ美意識と価値観。色々な角度からこのテーマが語られています。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ公務員試験の第二次試験に落ちた正義。
前巻のクズ実父ストーカー事件のせいで、日常生活を脅かされる不安に襲われ、でもそんな弱い自分を認めるのも嫌だという気持ちで不安定になる。
おそらくそんな優しくて強い、でも危なっかしい年下のバイトを心配する美貌の店主。
スリランカにある師匠の元で宝石商のインターンをしてみないかと提案された正義は、恵まれた環境で新しい生活をスタートする。
しかし時間を持て余し、自分は本当に誰かの役に立っているのか、何のためにここにいるんだろう、と無為な焦燥感にかられる。
そんな時に送られてきたリチャードの兄、ジェフリーからの「ヘルプ・リチャード」というメール。
そして同封されていた、とあるハイジュエリーの会社の新作お披露目会を兼ねたクルーズの旅のチケット。
しかし、なぜかリチャードを助けに来たクルーズで、自分のポケットにハートシェイプのルビー、ハートの女王のミニチュア版が出てくる。
自身は冤罪だと知っているが、状況証拠で自供を求められ、自分を盾にリチャードがセクハラ社長の餌食になろうとしている。
正義にとって、国内の有名な私大を卒業しただけの宝石商見習いという立場では、ジュエリーの世界でリチャードの隣に堂々と立つことも、守ることも難しいと突きつけられる一幕になった。
自分の感じた怒りのままに行動しても、自分も周りも益がない。でも、あの場の納め方が最善の行動だったのか、自分の中の倫理観と実利とで葛藤する正義にすごく共感してしまった。
人はいつも優しいだけじゃない。
いつだって自分がかわいい。でも人に優しくできる社会=良いという自分の価値観ともぶつかって、そのバランスと優先度の付け方にいつも迷う。
正義のポケットにハートの女王を仕込んだのは、先ほどまで自分を監視していたリチャードの香港時代の知人ヴィンス。そのバックには、クレアモント家に恨みを持つそぶりの少女。
だいぶワールドワイドになってきた。
ジュエリーの世界だけではなく、ハイクラスの人達の集まりにはそれなりの陰謀と駆け引きと権力闘争があって、それに萎縮しない度胸と知見が必要になるんだねぇ。
慣れればどうとでもなるものか、素養と教育が不可欠なのか。
これから正義が、リチャードを友人として支えるために、どんな方向を目指すんだろうか、第2幕の今後が気になる。