小手鞠るいのレビュー一覧

  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    ネタバレ

    本をテーマにした短編集。
    どの物語も短いながらも、本が好きな気持ちに溢れていて、読んでいて楽しくなります。
    小路幸也さんの「ラバーズブック」が特に好きです!
    亡くなった人の代わりに、彼が遺していった本に旅をさせてあげたいというカフェのお母さんの温かい気持ちに心動かされます!

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    2025年12月21日
  • ごはん食べにおいでよ

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    料理と環境の二つのテーマからなるお話し。
    ベーカリーカフェをオープンした主人公。
    その中学生時代の食の原点を振り返る。

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    2023年05月03日
  • おはなしサイエンス 鉱物・宝石の科学 七つの石の物語

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    4.5年から。表紙とテーマ、最後の読後感は○。ただ表紙の絵や宝石で手に取って、初めから中盤までの専門的な言葉の多さに圧倒されないかなと感じる。最後まで行くとハッピー2倍です。

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    2023年04月30日
  • 私たちの望むものは

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    美しい言葉で描かれた恋愛小説。
    でも、この恋愛はいわゆる不倫なんだけど。
    世間で強烈にバッシングされる不倫と、一体何が違うんだろうと考えたりしながら読んだ。
    誰にスポットライトを当てるかで、恋愛って全く違う見え方をするんだろうな。

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    2023年04月14日
  • ごはん食べにおいでよ

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    ベイカリーカフェを開店した主人公が
    中学生だった頃のお話。

    夕飯の献立を考えることすら嫌になっている私にとって
    料理の楽しさを教えてくれるような作品だった。

    主人公は中学生ながら、文学にも精通しており
    自分自身が中学生の頃に読めば、揺れ動かされるものがあっただろう。

    2時間程度でサクッと読みやすい1冊だった。



    ⚠︎ここから少しネタバレ⚠︎

    ・家だけベジタリアンと言いつつ、卵を食べていること
    ・成美さんとの付き合いのその後
    が気になった。

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    2023年03月22日
  • 乱れる海よ

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    高校生だった著者が、ある朝の特別な朝礼で校長から聞かされた訓辞。同校出身の奥平さんが起こした事件から、この人のことを書きたいとふと芽生え、50年後に書き上げたというあとがきがある。
    物語の主人公である不遇な女性ジャーナリストとともに奥平さんをモデルにした千尋とその人が手元におくヴェーユの思想をなぞっていく。駆け回り悩む主人公とともに世界の動きやこの人の思いをわかりたい、とは思えども、私には根本的な千尋の活動の転換点やヴェーユの記述が理解しがたかった。セツルや弱者への活動が闘争や正義のためと称する攻撃に向かう狂気、あたかも真面目に考え考え続けた若者が向かった先のようで、時代が違えば大学生としての自分の隣にあった思想なのか、というように物語られるけれど、やはりわからない。主人公の元恋人のようにすごい人というふうな気持ちに、全く共感できない。
    それでいいのか、と感じながら本を閉じる。
    少なくとも、書かねばならないという著者の気持ちが伝わり、この事件を知らねばならない忘れてはならないということを、自分の中に刻み込めたことに、読んだ価値があった。

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    2023年03月21日
  • 放課後の読書クラブ

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    始業式、一学期と学校のように最後の章では作家になるためにというページがありたくさんの本が紹介されていてきっと悩みながら答えを探す人たちの道標となるのではと思いました。

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    2023年03月11日
  • 早春恋小路上ル

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    感想
    体にまとわりつく重力。意識して大人になるわけではない。いつのまにか階段を登っている。仕事や恋の仕方にも変化が生まれる。戻れない変化。

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    2023年03月03日
  • 女性失格

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    『人間失格』のオマージュなのかと言えば疑問です。主人公の葉湖は人間不信で孤独で、自分の嫌な部分を必要以上に嫌悪しながらもひた隠し、他人からはよく気の付く良い子だと思われるように振る舞う。私自身も彼女ほど極端ではないけど、遠からずと言ったところです。それより、悲しみや孤独、人の痛みをあまり気にもせず、まわりにチヤホヤされながら、のほほんと生きている女性の方が「失格」なのではと感じてしまう。そんな私もやっぱり「女性失格」なんでしょうか。

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    2023年02月25日
  • ごはん食べにおいでよ

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    カフェをオープンした店主の中学生の頃のお話。
    最後まで読んで最初にまた戻って、ただのお店じゃなくて沢山の想いが詰まったお店だという事に気付いた。
    本当にあったら行ってみたいな。
    最後にレシピも載っていたから作ってみようかな。

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    2023年02月25日
  • 放課後の読書クラブ

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    中学、高学年向け。大人の方が好きだと思う。私的に⭐︎4だけど、児童的には、文章の繊細な言葉の巧みさや美しさに浸る時間の流れはまだ早いのかという気がしたので小学生視点で3。著者の好みの現代作家の読みたくなる作品から古い本まで紹介されている。

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    2023年02月13日
  • たべもののおはなし パン ねこの町のリリアのパン

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    子供向けなのに、結構しっかり死についてはっきり書かれているんだなと思った。読んでいて子供がどこまで感じ取れるものなのか気になった。これを読めるくらいの年齢の子なら響くものなのかな。

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    2023年02月05日
  • 女性失格

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    小手鞠さんの小説は初めてで、予備知識もなくびくびくしながら読む。

    感想を書くのが難しいけれど…『人間失格』は男性目線だが、この本は、確かに女性版の人間失格になっていると思った。太宰治を読んだときの、絡みつくような感覚にも似ている。
    葉湖に共感できないという感想もあるようだったが(作者は別に共感されたいと思ってはいないだろうが)、女性なら、多かれ少なかれ同じような感覚はあるのではないかと感じた。そうでもないのだろうか?

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    2023年01月29日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    ネタバレ

    タイトル通り、一冊の本、もっと言うと、主人公たちにとっての大事な「一冊目の本」との出会い、一冊の本で繋がる人間関係、なんかが軸にあるアンソロジー。さすがは「ダ・ヴィンチ編集」といった感じ。すでに知ってる話もあったが、原田マハ「砂に埋もれたル・コルビュジエ」・小路幸也「ラバーズブック」がお気に入り。その本に出会った時に置かれている自分の状況によってその本に抱く感情は当然変わってくるが、自分にとって運命の一冊とはなんだろうか?

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    2023年01月14日
  • ごはん食べにおいでよ

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    オープンしたカフェの話かと思っていたが。。。
    あら、違った。

    違ったことに気づくまでは、少し混乱。

    しかし。。美味しそうなご飯達だなー。。
    オープンしたカフェのパンも食べてみたい。

    きちんと引き継がれる物。
    引き継いだ者も、引き継がれた者も、幸せだな。。と思う。

    お昼ご飯を食べずに読んだのを後悔中。
    さて。。焼き飯でも作るか(笑)

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    2023年01月12日
  • 乱れる海よ

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    作者の小手鞠さんが50年の想いのがこもった作品。お話し悲しいな。あの時代に生きた人々の思いが伝わる。でもたくさんの人々が亡くなるテロは、悲しい。テロがテロを生むのはやりきれない思いでいっぱい。

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    2022年11月08日
  • ラストは初めから決まっていた

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    小手鞠るいさんの恋愛小説といえば、「エンキョリレンアイ」のイメージが強かったので、この作品はそれに比べるとあっさりした感じで物足りなかったです。
    さらさらと流れるような展開。
    私はトキオがひどい男すぎて嫌でした。この人との話がメインではないのでいいのだけど、因果応報で何か報いがあればいいのに、こんな男、と思いました。

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    2022年11月03日
  • 乱れる海よ

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    ネタバレ

    2022/10/25リクエスト 1

    1972年5月30日、イスラエルのテルアビブ空港で乱射テロ事件が起こる。
    起こしたのは3人の日本の若者たちだった。

    京都大学の渡良瀬千尋は、大学入学後、セツルメント活動、肉体労働に打ち込む。セツルメント活動とは、ボランティアの一種で、持てる者、富める者が持たざる者、貧しいものと共に行動、生活をすること。
    学力、学歴がない親から生まれたこどもはやはり学力が致命的に低い。親が働き詰めで、それでも大した給料を得られないから、こどもどころではない。貧困、学力低下、就職差別、底辺の仕事にしかつけない、こどもも同じ道をたどる…
    悪循環を断ち切るため、こどもたちが生まれたときから背負っている悪循環からの開放を目指す闘い。
    デモに加わり混迷から抜け出すため、セツルメント活動と決別、日本民主青年連盟へ加入する。そこから日本赤軍の主要メンバーであり、最高幹部であり、軍事委員でもある
    渡良瀬千尋となる…

    イスラエルのテルアビブ空港で世界初の空港事件は、日本人3名によるものだった。
    初めて知った。ショックだった。
    その後に続くテロの元凶は、ここにあった。

    どうしてそこまで、まっしぐらなのか。
    どうして異国でそんな事件を起こさなければならなかったのか。
    書かれている、政治的思想や活動、シモーヌ・ヴェイユに対する憧れというか、崇める気持ちなどなど、とても理解できない。


    【著者からのコメント】
    恋愛小説ではありません。歴史小説でもありません。今から約50年前に、世界で初めて空港で乱射事件を起こして、その後の世界秩序を塗りかえてしまったのが日本人であった、という事実を今の日本で認識している人はどれくらいいるでしょうか。これは負の事実かもしれません。しかし、事件を起こした人物(私の高校の先輩)を、私はどうしても全面的に否定できないのです。なぜなのか? その理由を知りたくて、この作品を書きました。

    著者を否定する訳では無いが、全面的に否定できない、という気持ちを理解したかったが、残念ながら私にはできなかった。

    考えなければいけない問題なのだろう。
    ただ、今、自分の人生には、その余裕がない。

    時間をおいて読み返しても、この渡良瀬千尋のモデルである、奥平剛士の感情の揺れ動きは理解できないような気がする。

    読み終えて、とてもショッキングな内容に茫然自失。

    0
    2022年11月17日
  • ラストは初めから決まっていた

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    大学の小説講座を取った2人のラブストーリー♡
    創作した小説のテーマが「恋愛」。恋愛小説が現実になっていきます。

    0
    2022年10月22日
  • ラストは初めから決まっていた

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    詩吟じゃないの、呻吟。
    意味は、苦しんで、呻くこと。
    うんうん唸ること。
    小説家の仕事は、ほとんどこれだけに終始すると言っても、過言ではない。
    しかも、できあがった作品には、呻吟のあとを、ほんの少しでも残してはいけないの。
    苦しんで、苦しんで、その苦しみが透明になるくらいに苦しむの。
    だけど、読者にはその苦しみは見えてはいけない。
    見えてしまったら、それは失敗作よ。
    むしろ、楽しんで、笑いながら、らくらくと書いているように見えていなくちゃだめなの。

    言葉はね、生き物なの。
    使い方によっては美しくもなるし、醜くもなる。
    マジとか、チョーとか、めっちゃとか、エグいとか、ヤバいとか、そういう言葉がそこにあるだけで、ほかの素敵な言葉が汚く見えることだってあるの。
    使ってはいけない、とは言わない。
    けれど、使うときに、きみたちはそのことに自覚的でなくてはならない。
    つまり、この言葉を自分は使う必要があるから使うのだ、という自覚です。

    何を発見したのかというと、それは、恋と、愛と、恋愛の違いについて。
    知りたいか、きみたち。
    そうか、わかった、じゃあ、教えるぞ。
    まず、恋。
    午前三時にするもの。
    それこそが恋なんだ。
    宙ぶらりんで、どっちつかずで、不敵で不遜であいまいで、手なずけるのが難しくて、理解に苦しむもの、それが恋だ。
    違うか?
    愛は、午前三時にするものじゃない。
    その時間帯、愛はひとつのベッドの中で、仲良く肩を並べてすやすや安らかに眠っているものだ。
    幸せな夢を見ながら。
    な、愛って、そういうものだろ?
    じゃあ、恋愛はどうなんだよ?
    恋愛はさ、だいたい午前五時過ぎから始まるんだよ。
    東の空が少しずつ明るくなってきて、夜明けはもうそこまで近づいてきている。
    あと一時間もすれば本格的な朝だ。
    さんさんと輝く太陽の光を浴びながら、元気いっぱい外へ飛び出す。
    そこには大好きなきみがいて、きみは両腕を広げて、僕が外に出るのを待ってくれていて、僕は「わあ、待っててくれたんだ」ってうれしそうに言って、それから僕らは見つめ合う。
    きらきらと輝くきみの瞳と、きみの瞳に映っている僕がいて…。

    あのな、若さっていうのはさ、失われていくものじゃないんだ。
    使い果たすためにあるんだよ。

    そもそも人生って、苦いものだろ。
    甘いものじゃないはずだ。
    だけど僕は恐れない。
    絶対に怯まない。
    飲み干してやる。
    生きるって、そういうことだろ。

    恋をすると、時間に色がつく。
    それは桜色だったり、すみれ色だったり、ラベンダー色だったりする。
    時間に淡いきれいな色がついて、空気にはきれいな香りがつく。

    書くという行為が人に及ぼす影響は、きみたちが考えている以上に大きいものなのよ。
    人は、書くことによって、何かについて考えたり、あるいは、自分がどう考えているのか、どう感じているのかを、知ったりすることができる。
    つまり、きみたちは書くことによって、自分を知ることができる。
    自分を知る、ということは、人間を知る、ということなの。
    どんなに多くの人とつきあっても、人間を知ることはできない。
    たったひとりの人間、つまり自分を深く知ることによってこそ、人は人を知ることができる。
    書くという行為は、それを可能にしてくれる。
    書くということは、それだけの力があるの。

    生意気なことを書かせてもらうと、自分のことならある程度はわかるけれど、他人のことは、まったくと言っていいほどわかっていないんじゃないかと思うんだ。
    自分のことはせいぜい八十パーセント。
    他人のことはせいぜい二十パーセント。
    それくらいしか、理解できていないんじゃないかと。
    自分の内面にも、自分でも理解不能な部分が三十三パーセントくらいはあると思うし、他人について理解できているのは、多く見積もっても二十二パーセントくらいじゃないか。
    しかも、他人に関するその二十二パーセントの中には「誤解」だって含まれている。
    だから、恋に落ちた人と人は、なんとか、分かり合おうとする。
    その努力を重ねる。
    しかし、それにも限度がある。
    限度があるってことをあらかじめ認識しておきたいと、僕は思うんだ。
    要は、僕の人生哲学とは「人と人は分かり合うことなどできない」ということ。
    なんだけど、だからこそ、人は人に惹かれるのだし、わからない部分があるからこそ、わかりたいと思うんだし、わかりたいという欲望から、愛がめばえる、ってこと、なんではなかろうか。

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    2022年08月20日