小手鞠るいのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ自分には縁のないことだと思っていた、胸が焦がれるほどの恋。
子供には恵まれなかったが、優しい夫と生きがいである仕事に支えられて
アメリカで生活する波奈子。
帰国した際に訪れた岡山で、美しい備前焼に魅せられ、
同時に高校の同級生の徹司と再会した。
40代で想像もしなかった熱い恋。
年に一度会う約束を交わした二人。
9.11や、仕事での変化を経験しながら
夫との関係、徹司との未来と迷い。
燃えたぎるオトナの恋。
徹司が惚れやすい感じで信用出来ない気もするけど、、、
確かに、誰しもが自分の胸に秘めている人をずっと思っているのかもね。アリエル)^o^( -
Posted by ブクログ
こんな恋愛は、馬鹿馬鹿しい、なんの価値もない、と切ってしまえるだろうか。
小説は道徳の教科書ではない。
夫のDVから逃れた「かわいそうな」女が搦め捕られたのは、妻子持ちの中年男性。
けれど、制約付きの恋は彼女の生そのものだった。
三週間の旅行のために、せっかくの仕事を辞めることなんて、大抵の人は出来ないでしょう。
でも、それだけの想いも単純な快感に代わり、やがては自ら終止符を打つような暗闇に入っていく。
その流れを、一体どれだけの人が嘲笑い、どれだけの人の心に入っていくのだろう。
それでも。
「かわいそう」から救い出したのは彼だ。
そのことは、世間がどれだけ非難しても、変わらないのです。
「わたしが汚れているのではない。世間がわたしを汚すのだ。」
島本理生さんが、解説を書いている。
彼女だからこそ見つけられるものがあって、とても良いまとめだった。 -
Posted by ブクログ
8人の語り手による短編集。
本を通して見た世界はこんなにも多く、こんなにも刺激的。
広がる世界の面白さを、あなたに。
『メアリー・スーを殺して』
メアリー・スーとは聞きなれない言葉だった。
一体それは誰?
この人物は、二次創作における、書き手の願望を一身に背負った自己愛の塊というべき人物。
つまり、イタいキャラクターであり、ご都合主義的な登場人物ということらしい。
ありがちな設定だ。
プロの作家なら、それらを上手く操れるのだろうが、残念ながら多くの書き手はそうではない。
自分の妄想とありがちな設定と底の浅さが露見する、書いている本人だけが満足できるという代物。
このことに気づいた主人公、如月ルカは彼女を徹底的に排除すべく努力を開始する。
それが彼女の扉を開けた瞬間だった。
好きなことをもっと上手くなりたいと熱望し、自らを客観的に眺め、己と戦った。
そして彼女はメアリー・スーと再会する。
その再会は、きっと彼女にとって、大切な瞬間だったことだろう。
『校閲ガール』
出版社の校閲部に配属された悦子は、この仕事が好きではなかった。
好きではなかったが、雑誌編集部に行くために彼女は真面目に、完璧に仕事をしていた。
今や、素人が好き勝手に情報を配信できる時代。
しかもその垂れ流す情報の多くはたった一人で書き、他人の目を通さぬまま世界中に発信される。
だから、変換ミスもおおいし、誤用も多い。
私も自分の文章を読み直しているかと問われたら、毎回はやっていない、というか、ざっと目を通すだけできっちり訂正をかけてはいない。
だが、出版物はそうはいかない。
一応、他人の目が入っているはずなのだ。
さて、嫌だけど、嫌だから、悦子はきっちり仕事をこなす。
言葉遣いはなってない、かもしれないが、意味もなく人を批判してくるわけではない。
ゆとりと言われようが、商売女っぽいと言われようが、その相手にあるだろう思い込みを壊す感じが好きだ。
実際にこんな人が後輩にいたら面倒だろうが、それはそれで面白いかもしれない。
ただ、私のような大雑把な人間に校閲が務まるかはかなり怪しげなところだが。