小手鞠るいのレビュー一覧

  • 欲しいのは、あなただけ

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    うーん。ちょっと唸ってみたくなる恋愛小説でした~。
    主人公のかもめが学生時代につきあってた「男らしい人」との関係と、かもめが結婚してから「優しい人」との不倫関係を描いた2つの大きな柱から成ってる小説です。

    私はこういう恋愛はしたことがないのでちょっと現実離れした感じはしたんだけど、
    1人の人をずーっと独り占めにしてずーっといたい。
    って言う気持ちはちょっと理解できました~。

    「男らしい人」との関係は、かなりSMの関係なんだけど、なぜそこまでしてそこまでされても「男らしい人」を愛してしまうのか、私には理解できなかった。ま、それがかもめのM的な性格なんだろうけど。。。

    結局、二つの愛、かもめ

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    2012年11月27日
  • 猫の形をした幸福

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    男と女、そして一匹の猫の、悲しくも心温まるお話しです。
    お見合いをして、互いに一目惚れ、心惹かれあい、すぐに結婚した二人。どちらにも離婚歴があり、とくに夫の方は、孤児として育った、不幸な生立ちをもつ日系アメリカ人です。いまは弁護士として、それなりに豊かな暮らしをしていますが、胸の中には誰にも埋められない空洞があります。また、妻は事情があって、子供を産むことができません。これまで生きてきて、けっして無傷ではいられなかった二人でした。
    新婚早々アメリカで暮らし始めた二人は、猫を飼い始めます。ペットショップで手に入れたのではなく、捨て猫を保護する施設から貰い受けてきた仔猫でした。運よく新しい飼い主が

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    2012年08月30日
  • シーツとシーツのあいだ

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    ネタバレ

    ふと、生きていくなかで、道に迷ってしまったとき。
    そんなとき偶然見つけたバーで、口に含んだカクテルによって導きだされる道の続き。

    短篇。うーん、こんなの書くんだ、ふーんって感じ。
    玉手箱を読んだときの衝撃が大きいから、暇なときに読む系な話。

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    2012年08月22日
  • 好き、だからこそ(新潮文庫)

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    短編集かと思ったら、オムニバス形式で進んで行くいくつものおはなし。
    最初はコテコテすぎるなぁと思いながら読んでいたけど、最終的には引き込まれてしまった。
    若い恋愛と忘れられないひと。
    だれにでもある恋のはなし。

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    2012年08月11日
  • 好き、だからこそ(新潮文庫)

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    好きって大変。
    忘れられない恋愛が
    絡まって、けど、ちゃんと前に進む
    大人なお話。
    ズルいなって思ったりもする。男ってズルいなぁって
    解説がまたいい感じです。

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    2012年07月19日
  • 海薔薇

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    ニューヨークと倉敷に離れての1年にただ1度だけの逢瀬。逢わずに育てる愛。40代半ばから始まった恋だからと言えばそうかもしれないが、十数年の時を経て…
    男性のほうの陶芸家の意地と愛の深さには感動した。『風の盆恋歌』を彷彿とさせながらも、まったく異なる世界となった。
    こういう恋愛もどこかにあってもいいなぁ、あって欲しいなぁと思った。

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    2012年07月19日
  • 欲しいのは、あなただけ

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    男らしい人と優しい人、2人の男性の恋愛話でした。

    入り込むと言うよりは、客観的に読んでいた気がしますが
    続きが気になったのと、本が薄いと言う事もあり
    さーっと読めました。

    優しい人の方は、わかる部分もありましたが
    男らしい人の方は、私にはちょっと理解できない部分が多かったです。

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    2012年05月06日
  • 海薔薇

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    やっぱり、こういう恋愛ものは苦手だ。ここまで盛り上がれる恋愛をしたことないからピンと来ないだけかも。広島弁もそうだけど、岡山弁も文字にすると違和感があるなぁ。

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    2012年04月19日
  • 空と海のであう場所

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    物語と進行して書かれているアラシの書いた猫のお話がとても印象的でした。小手鞠さんは綺麗な文章を書くなぁ。
    木の葉とアラシの関係に目が離せない感はあったけど、なんか物語的に何かが足りない感じがしました。
    透明感があってさらっと読めちゃう感じ。
    私の一番大切なものって何だろう…

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    2012年04月06日
  • 海薔薇

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    ネタバレ

    不倫の恋愛
    1年に一度の逢瀬
    男の「手」がセクシーに描かれていて好きです。
    こういった関係を築くのは困難でしょうが、困難がゆえ
    少し憧れてしまう。
    ドロドロした関係はあまり表現されていなく、不倫がいいとか悪いとかではなく、一つの恋愛としてきれいな内容にも感じました。

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    2012年02月23日
  • 猫の形をした幸福

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    そうですね、猫を愛するというか、犬でもことりでも同じことです。命の終わりはかならずやってきます。悲しみは忘れることができないし、わすれてはいけない。

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    2012年02月12日
  • 欲しいのは、あなただけ

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    二時間弱で読み終わってしまう程度の厚み。エンキョリレンアイの三部作が個人的に良かったので読んでみたものの、うーん。。。

    主人公のかもめチャンみたいな恋愛をすると、ツラくなるのは分かってるのにヒトは人を支配したり、相手の一部、もしくは全部になりたいと思ってしまうんだなぁ…。
    何ともまぁ…読む世代によって感じ方が極端になってしまう作品だなぁと思いました。

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    2011年10月30日
  • 欲しいのは、あなただけ

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    これを愛と呼ぶのだろうかって、悩んだ。
    でも分からなかった。
    誰かを欲しいと強く思うときは、恋をしているときだと思っているから。
    欲しい気持ちばかりが強いときは、愛に昇華させられないと思っているから。

    外界から切り離してでもあなたが欲しい。
    そこに現実や生活なんて存在しない。
    あなたとわたし、ただそれだけ。

    。。。無理だなぁ。
    どんなに誰かが欲しくとも、現実から逸れて生きることは出来ない。

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    2011年10月04日
  • 私を見つけて

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    ネタバレ

    あの場所から、ずいぶん遠くまできてしまった。


    5編から成る短編集。すべて、日本人の女性とアメリカ人の男性の話。

    小手鞠さんの作品は、恋愛観が凄くすきだったんだけど、年を重ねてから読むとそうでもない。
    長編の方が私の好みに合う。
    この短編集も、相変わらず柔らかい言葉でつづられてはいるけど、なんとなく違和感を感じてしまう。

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    2011年10月02日
  • 空と海のであう場所

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    小説の中で語られているお話が小説そのものとリンクしている。さらりと綺麗なお話。
    2011/6/13

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    2011年06月13日
  • 空と海のであう場所

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    人を信じられず、愛することを恐れているアラシ。そんなアラシから木の葉は離れていった。すれ違ってしまった二人。アラシの描く童話によって、二人はまた出会う。その物語には、アラシの想いがつまっていた。

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    2011年05月08日
  • 好き、だからこそ(新潮文庫)

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    恋に落ちてしまった人間のどうしようもなさ、業のようなもの。
    意図的であろうとなかろうと、誰かを不幸にして手に入れた幸せ。
    永遠を誓い合っても不可抗力的に奪われてしまうもの、失われていくもの。

    好き、だからこそ、許せるのか。
    好き、だからこそ、許せないのか。
    どちらが大人の選択で、どちらが幸せになれるんだろう?

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    2011年04月30日
  • あなたとわたしの物語

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    この作者の文体とか溢れだす言葉はとても好きだが、
    出てくる女性たちに共感はしにくい。(笑)
    どの短編にも、新宿南口の高層ホテルをシチュエーションに使っていて、
    たとえば全部の話が同じ日に起きてる出来ごとだとしたら面白いかも。
    全体的にネットリ湿った空気を感じるが、
    不思議と暗さは感じなかった。
    それはたぶん、作者の操る言葉の魔術だと思う。

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    2010年11月04日
  • 私を見つけて

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    アメリカの風を感じる短編集。うまくいかなかった結婚や気持ちのすれ違いなど、重めの話が多い。彼女の文体は好きだし、アメリカの空気感も好きだけど、暗い話が苦手なので星三つ。もちろん暗いだけではなく、どのお話も最後には女性が強く、凛と、前を向いているところは好感が持てる。

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    2010年09月23日
  • シーツとシーツのあいだ

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    「シーツとシーツのあいだ」を含む短編。この短編全てに共通するキーワードがシーツ、バー、大人の恋愛。2択の選択にどちらを選ぶのか。必ずしも、その選択が正しいものではない。それも、大人の選択・・・。

    ええと。人生にも恋愛にも正解がないってコトですかね。

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    2010年07月29日