小手鞠るいのレビュー一覧

  • 女性失格

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    『人間失格』のオマージュなのかと言えば疑問です。主人公の葉湖は人間不信で孤独で、自分の嫌な部分を必要以上に嫌悪しながらもひた隠し、他人からはよく気の付く良い子だと思われるように振る舞う。私自身も彼女ほど極端ではないけど、遠からずと言ったところです。それより、悲しみや孤独、人の痛みをあまり気にもせず、まわりにチヤホヤされながら、のほほんと生きている女性の方が「失格」なのではと感じてしまう。そんな私もやっぱり「女性失格」なんでしょうか。

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    2023年02月25日
  • ごはん食べにおいでよ

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    カフェをオープンした店主の中学生の頃のお話。
    最後まで読んで最初にまた戻って、ただのお店じゃなくて沢山の想いが詰まったお店だという事に気付いた。
    本当にあったら行ってみたいな。
    最後にレシピも載っていたから作ってみようかな。

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    2023年02月25日
  • 放課後の読書クラブ

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    中学、高学年向け。大人の方が好きだと思う。私的に⭐︎4だけど、児童的には、文章の繊細な言葉の巧みさや美しさに浸る時間の流れはまだ早いのかという気がしたので小学生視点で3。著者の好みの現代作家の読みたくなる作品から古い本まで紹介されている。

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    2023年02月13日
  • たべもののおはなし パン ねこの町のリリアのパン

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    子供向けなのに、結構しっかり死についてはっきり書かれているんだなと思った。読んでいて子供がどこまで感じ取れるものなのか気になった。これを読めるくらいの年齢の子なら響くものなのかな。

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    2023年02月05日
  • 女性失格

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    小手鞠さんの小説は初めてで、予備知識もなくびくびくしながら読む。

    感想を書くのが難しいけれど…『人間失格』は男性目線だが、この本は、確かに女性版の人間失格になっていると思った。太宰治を読んだときの、絡みつくような感覚にも似ている。
    葉湖に共感できないという感想もあるようだったが(作者は別に共感されたいと思ってはいないだろうが)、女性なら、多かれ少なかれ同じような感覚はあるのではないかと感じた。そうでもないのだろうか?

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    2023年01月29日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    ネタバレ

    タイトル通り、一冊の本、もっと言うと、主人公たちにとっての大事な「一冊目の本」との出会い、一冊の本で繋がる人間関係、なんかが軸にあるアンソロジー。さすがは「ダ・ヴィンチ編集」といった感じ。すでに知ってる話もあったが、原田マハ「砂に埋もれたル・コルビュジエ」・小路幸也「ラバーズブック」がお気に入り。その本に出会った時に置かれている自分の状況によってその本に抱く感情は当然変わってくるが、自分にとって運命の一冊とはなんだろうか?

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    2023年01月14日
  • ごはん食べにおいでよ

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    オープンしたカフェの話かと思っていたが。。。
    あら、違った。

    違ったことに気づくまでは、少し混乱。

    しかし。。美味しそうなご飯達だなー。。
    オープンしたカフェのパンも食べてみたい。

    きちんと引き継がれる物。
    引き継いだ者も、引き継がれた者も、幸せだな。。と思う。

    お昼ご飯を食べずに読んだのを後悔中。
    さて。。焼き飯でも作るか(笑)

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    2023年01月12日
  • 乱れる海よ

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    作者の小手鞠さんが50年の想いのがこもった作品。お話し悲しいな。あの時代に生きた人々の思いが伝わる。でもたくさんの人々が亡くなるテロは、悲しい。テロがテロを生むのはやりきれない思いでいっぱい。

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    2022年11月08日
  • ラストは初めから決まっていた

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    小手鞠るいさんの恋愛小説といえば、「エンキョリレンアイ」のイメージが強かったので、この作品はそれに比べるとあっさりした感じで物足りなかったです。
    さらさらと流れるような展開。
    私はトキオがひどい男すぎて嫌でした。この人との話がメインではないのでいいのだけど、因果応報で何か報いがあればいいのに、こんな男、と思いました。

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    2022年11月03日
  • 乱れる海よ

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    ネタバレ

    2022/10/25リクエスト 1

    1972年5月30日、イスラエルのテルアビブ空港で乱射テロ事件が起こる。
    起こしたのは3人の日本の若者たちだった。

    京都大学の渡良瀬千尋は、大学入学後、セツルメント活動、肉体労働に打ち込む。セツルメント活動とは、ボランティアの一種で、持てる者、富める者が持たざる者、貧しいものと共に行動、生活をすること。
    学力、学歴がない親から生まれたこどもはやはり学力が致命的に低い。親が働き詰めで、それでも大した給料を得られないから、こどもどころではない。貧困、学力低下、就職差別、底辺の仕事にしかつけない、こどもも同じ道をたどる…
    悪循環を断ち切るため、こどもたちが生ま

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    2022年11月17日
  • ラストは初めから決まっていた

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    大学の小説講座を取った2人のラブストーリー♡
    創作した小説のテーマが「恋愛」。恋愛小説が現実になっていきます。

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    2022年10月22日
  • ラストは初めから決まっていた

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    詩吟じゃないの、呻吟。
    意味は、苦しんで、呻くこと。
    うんうん唸ること。
    小説家の仕事は、ほとんどこれだけに終始すると言っても、過言ではない。
    しかも、できあがった作品には、呻吟のあとを、ほんの少しでも残してはいけないの。
    苦しんで、苦しんで、その苦しみが透明になるくらいに苦しむの。
    だけど、読者にはその苦しみは見えてはいけない。
    見えてしまったら、それは失敗作よ。
    むしろ、楽しんで、笑いながら、らくらくと書いているように見えていなくちゃだめなの。

    言葉はね、生き物なの。
    使い方によっては美しくもなるし、醜くもなる。
    マジとか、チョーとか、めっちゃとか、エグいとか、ヤバいとか、そういう言葉が

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    2022年08月20日
  • ごはん食べにおいでよ

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    とあるレストランの店主が、中学時代を振り返るお話。菜食主義者である彼の、料理や食材との向き合い方、人や動物との関わり方が描かれていく。食べ物も動物も自然環境も愛するということは、言葉にすると壮大な理想かもしれないけれど、中学生からでもできることはたくさんあると気付かされた。
    あまり中学生らしくない発想や言葉遣いは、文学好きゆえか。本書は、本を読むことも食べることも好きな人にとっては、最上のご馳走になるに違いない。

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    2022年08月18日
  • 恋するからだ

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    多分10年以上前に購入して、やっと読んだ。
    書いていることは一概に綺麗なことばかりではないけど、キラキラしてて表現がきれい。
    それは、翔平が言うようにアユがいつも前向きで、絶対に「できない」とか「良くない」とか、否定的なことを言わないからなのかもしれない。
    これからのアユに、素敵な恋人があらわれますように。

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    2022年07月26日
  • ラストは初めから決まっていた

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    大学生のかわいい恋愛小説。
    夏の特別講習で小説を書くことにチャレンジしており、その話の間には言葉を扱う人ならではの名言、金言がたくさん散りばめられている。

    ティーンズや読書入門に適した印象。

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    2022年05月06日
  • ラストは初めから決まっていた

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    【あらすじ】
    大学生の堂島ことりは、恋愛小説を書くという夏季講座を受け、つい最近失恋した自らの体験話を書く。元彼の知り合いである熊野涼介とペアになり、お互いの小説を読み進めるうちに、失恋の真実と涼介の思いが明らかになっていって、、。

    【感想】
    小説の世界と現実の描写が2人とも同時に進んでいくのが新鮮で面白かった。
    展開が速い!
    恋愛小説の書き方が散りばめられていて面白い。

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    2022年04月10日
  • 放課後の文章教室

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    小手毬るいさんが、投稿者の文章の書き方の悩みに答えてくれる本。小説かと思ってたけど違った!が、これはこれでためになるし、興味深い本だった。

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    2022年03月15日
  • 私たちの望むものは

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    小手鞠さんの作品はやっぱり難しいなあと実感。
    こういった方の作品が面白いと思えたらきっと私は大人になれてるんだろうなと思う。

    「人の一生は、まるで蜘蛛の巣のように、細い糸と糸で丹念に編み込まれたものであるということ。
    美しいけど、壊れやすい。
    獲物が引っかかれば穴もあくし、修繕してもまた壊れてしまう。
    それでも人は、死ぬまでせっせと編み続けるのでしょう。」ー本文よりー

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    2021年12月03日
  • 午前3時に電話して

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    タイトルからすると翻訳の恋愛小説みたいな感じだけど、友情の物語。これの前日譚となる本が出ているようなのでそちらも読んでみたい。

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    2021年12月02日
  • 望月青果店

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    小手鞠さんの恋愛小説と思って読み始めたけど、母と娘、家族の話だった。アメリカの田舎暮らし、若い日の激しい恋愛などは小手鞠さんらしい。

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    2021年11月18日