ピエール・ルメートルのレビュー一覧

  • 傷だらけのカミーユ

    やられたー!って感じ

    読み始めはまたカミーユの愛する人がひどい目に。。えーこの人も死んじゃったらどうしよう。。と思いながら読み進めました。が!途中から思わぬ方向に話が進んでいき、なるほどねーそうきたか!という感じでした。全くやられました。。そこからは読む速度が上がるあがる。。でもやっぱり傷だらけのカミーユなんだなぁと思い...続きを読む
  • 悲しみのイレーヌ

    ドキドキしました!

    Jディーヴァーの作品が好きで日本語訳の作品はよく読むのですが、最初は作品特有の流れに頭がなかなか慣れずにいましたが、読み進めるうちに予想外の展開が繰り広げられ、あっと言う間に読み終えてしまいました。悲しみのイレーヌも読んでいたのでカミーユの心情も理解できました。どちらも好きな作品です。
  • わが母なるロージー
    読書備忘録547号。
    ★★★★★。
    カミーユ警部シリーズの番外編的な中編小説。
    時間軸としては3部作の中ほどの設定とのこと。
    ほんと流石です。このボリュームでこの満足感。
    パリの街中で爆破事件が起きる。幸いなことに死者はいない。直後に警察に自首してきた青年ジャン。
    使った爆弾は第一次世界大戦で無数に...続きを読む
  • 死のドレスを花婿に
    現代フランス・ミステリの底力を見せつけるルメートル。2009年発表の本作でも繊細且つ大胆な仕掛けを施した超絶技巧が冴え渡り、暗い情念に満ちた濃密なノワールタッチの世界と相俟って読み手を魅了する。

    ソフィー・デュゲは、悪夢から目覚め、現実の地獄へと戻る。膝の上には死んだ子ども、レオ。ベビーシッターと...続きを読む
  • 合本 悲しみのイレーヌ その女アレックス 傷だらけのカミーユ【文春e-Books】
  • 死のドレスを花婿に
    ほんと私この人の本好き。まじでおもろい。
    始めは読んでるこっちもすごく気分が悪くなる。不安で、体調も悪い気がしてすごく引きずられる。
    そんであとはいつもの感じ。わあ面白い続き気になる気付いたら朝!!
    最高!
  • 傷だらけのカミーユ

    安定した良作

    アレックスほどの衝撃はないが、主人公の魅力と予想もしない展開に毎度の事ながら一気に結末まで読み進めてしまう
    今作も犠牲になるのは女性
    ルメートルはカミーユシリーズの中で、社会の中で迫害され搾取される女性達を鋭く切り取り描いている
    それに寄り添うカミーユ警部の繊細さと純粋さに心打たれる
    日本の刑事物に...続きを読む
  • その女アレックス

    映画のように引き込まれる

    暴力的でグロテスクな描写も少なくないが、展開のスピード感と脇役たちのユニークな個性に飽きる事なく最後まで読み進められる
    動機や様々なテクニックが新鮮かと問われると厳しい部分はあるが、主人公のタフさとその裏に秘めた悲しみは女性読者を勇気づけるに余りある共感を誘うのではないだろうか
    自らの受けた屈辱に対...続きを読む
  • 死のドレスを花婿に
    あぁ、すごかったな…一章はこういうお話なのか、なるほど…と読んでいたけど二章で衝撃で、そこからは早く先が読みたくて読みたくてそわそわうずうずしながらページをめくった。
    執念があれば(あとお金と時間と知恵も)ここまで人をコントロールできてしまうのか…(可能かどうかはさておき)怖すぎる…!とても満足で、...続きを読む
  • 死のドレスを花婿に
    いい意味で何度も裏切られた
    カミーユは出てこないが面白い
    シリーズものではなので、ルメートルの他のどの作品の前でも後でも、どのタイミングて読んでも大丈夫
    サイコー
  • その女アレックス
    歳のせいか、ひどい話はあまり読みたくなくなってきた。
    全力でひどい話だ。
    最終章、カミーユは最悪のクソ野郎を追い詰めていくが、私の心は晴れなかった。
    しかし、この作品は傑作です。
    どうしようもなくひどいけど、とんでもない傑作でした…
    読み始めたら、最後まで読まなけりゃダメですよ、絶対。
  • 炎の色 下
     カミーユ・ヴェルーヴェン警部のシリーズ)で一気に燃え上がった感のある作者ピエール・ルメートル。あちらは文春文庫。第一次大戦に纏わる物語を描いた『天国でまた会おう』は早川書房でハードカバーと文庫版の同時刊行。この作者特有の、とても奇妙な主人公の人生を描き、ゴンクール賞(フランスの芥川賞)・英国推理作...続きを読む
  • 炎の色 上
     カミーユ・ヴェルーヴェン警部のシリーズ)で一気に燃え上がった感のある作者ピエール・ルメートル。あちらは文春文庫。第一次大戦に纏わる物語を描いた『天国でまた会おう』は早川書房でハードカバーと文庫版の同時刊行。この作者特有の、とても奇妙な主人公の人生を描き、ゴンクール賞(フランスの芥川賞)・英国推理作...続きを読む
  • 炎の色 下
    1933年(承前)

    邸宅も資産も無くしたマドレーヌの復讐。おっとりとしたお嬢様だった彼女にこれだけの緻密な計画力と行動力があったとはと驚く。逆境に負けない心や目的を達成しようとする気持ちが人を強くする見本かもしれない。
  • 天国でまた会おう 下
    カミーユ警部シリーズや『監禁面接』のようなミステリー・エンターテイメントを得意とするミステリー作家のルメートルが、純文学作家のルメートルに。
    本当にこの小説を読み終わって、上質な古典文学を読んだような満足感を味わうことができた。
    話の展開はミステリー的要素もあるが、あえてそこはほどほどにし、第一次大...続きを読む
  • 炎の色 下
    実業家の父が亡くなり、その葬儀で息子が転落し寝たきりに。そこからマドレーヌの生活が大きく変わっていく。莫大な財産を狙う人たち。人の嫌な部分、よく深いところが大っぴらに見え始めてさらに面白くなる。信じられる人がほとんどいなくなったマドレーヌの復讐が始まる。緻密な計画のなかに感じるマドレーヌの強い怒りと...続きを読む
  • 天国でまた会おう 下
    ルメートルはその女アレックス、イレーヌなど刑事モノ?を読みましたが、結構グロというか、でも内容的にはすごく面白い本だったので、その延長かな、と思ったら全然違う、雰囲気でした。重いテーマで、重厚な雰囲気。終わり方も救いがあるというか、ほっとする終わり方で、とても良かった。映画にしてもいいと思うけど、設...続きを読む
  • その女アレックス

    引き込まれました

    題名作者を見ても全然わからずとりあえずは読んでみようと手に取ったのですが読み進めるうちにどんどん作中に引き込まれどんな終わり方になるのか全く予想出来ませんでした。登場人物像も個性的でありながら悩み苦しみを抱えつつ事件を解明して行く過程がとっても面白いと思いました。
    最後の結末まで飽きる事なく読み終え...続きを読む
  • 天国でまた会おう 上
    「その女アレックス」が有名なピエール・ルメートル。
    他の作品も含めて、日本の出版界にも旋風を巻き起こしたといっていいでしょう。
    「アレックス」の2年後のこれがまた、フランスで最高の文学賞である、ゴンクール賞を受賞した作品。
    奔流のようにあふれ出る才能を堪能できます☆

    第一次大戦中の1918年から話...続きを読む
  • 天国でまた会おう 上
    1918年11月、休戦間近の西部戦線。最後のチャンスと仕掛けをした中尉とそれを目にしてしまった兵士、窮地に陥った兵士を助けようとした兵士もまた傷付いてしまう。戦後、上手く立ち回る元中尉の行動には、そこまでするのかと呆れてしまう。復員した二人の兵士の暮らしぶりには何も言えない。