ピエール・ルメートルのレビュー一覧

  • その女アレックス

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    誘拐事件をきっかけに、不可解な事実が何度も浮かびあがっては推測を覆してくる。どんでん返しもさることながら、前作に引き続き登場人物が魅力的だった。残酷な描写も多く、鬱々としたストーリーではあるが、登場人物たちの振る舞いや、仲が深められる様子が心地よかった。三部作の最後、傷だらけのカミーユも読みたいと思う。

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    2025年08月03日
  • 欲望の大地、果てなき罪 上

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    ベイルートで石鹸工場を営むペルティエ家の家長夫妻とその子供達を主人公にした、一族の物語。パリ、インドシナに住む子供らの視点で1948年の世相や親子の情など深く描いている。
    初めは意図されるところが今一不明なのと、長男ジャンと、特に、その妻のキャラが嫌いで読み難かったが、それも含めてどんどん面白くなってきて後は一気に終わった。既に何人か人を殺しているジャンのミステリーになるんだろうか?続編楽しみ。

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    2025年07月29日
  • その女アレックス

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    誘拐監禁されたアレックスが可哀想…と思ったらとんでもない硫酸連続殺人するし、と思ったらそれには心締め付けられる理由があるし…で目まぐるしく変わっていく展開に驚き。

    終盤、今までテンポ良かったのに兄への尋問シーンだけ無駄に長くてしつこくない?と思ってしまった。そこだけは残念。

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    2025年07月26日
  • 悲しみのイレーヌ

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    海外ミステリを読んでみたいと挑戦。
    なんだか展開として違和感があったり、翻訳や台詞回しでどういう事?って読み返したり…猟奇的な殺人だらけで読むの疲れるなって思いながらも頑張ってたらいきなりドカンとやられていろいろ納得しました。

    ネタバレありでもう一周したくなった。

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    2025年07月24日
  • 悲しみのイレーヌ

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    殺人事件の内容がどれも非常に残虐であり、読む人を選ぶだろう。
    事件を追う刑事たちの徒労感、困惑、緊張感が感じられ、どんでん返しもあり非常に面白かった。
    魅力的なキャラクターも数人おり、身なりや仕草の描写が心地良かった。
    続く作品があるようなので、そちらも読みたいと思う。

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    2025年07月22日
  • 欲望の大地、果てなき罪 下

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    期待していたミステリーではなかったけれど、読み応えありました。女優の事件はどうなったんでしょう。次作に持ち越し?ジュヌビエーブは悪妻だけどしたたかで目が離せない感じ。アンヴィルも。強いな、女性は。

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    2025年07月20日
  • 欲望の大地、果てなき罪 上

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    まだ前哨戦。家族の説明が実に詳しくて、当時のベトナムの雰囲気、湿度が伝わってくる。これがどう展開するのか期待。アレックス病から抜けられないので、新作手に取りましたが、大河ロマンですね。ここから収束してミステリになるのかな。

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    2025年07月19日
  • 欲望の大地、果てなき罪 下

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    全く先が読めない展開は著者ならでは。
    そして小説のジャンルもこれと言い切れない面白さがある。
    長男の秘密がびっくりする内容なのにあまりにさらっと明かされて思わず読み返した。とにかく長男夫婦の今後が気になる。

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    2025年07月18日
  • 死のドレスを花婿に

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    ネタバレ

    どはまり中のピエールルメートル氏。
    読んでいるうちに、ソフィーの混乱が伝染して自分まで頭がおかしくなってくるような感じ。
    イヤミス!

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    2025年07月11日
  • 欲望の大地、果てなき罪 下

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    何という展開
    新たに語られる過去
    真実はいったい……

    長男夫婦のこの先にゾクゾクする
    次男は上手く立ち回っていけるのか
    末娘はやりたいことが見つかったの?
    母がしたことを三男はどう思ったのだろう
    父は認めていそうだけれど……

    長男の妻の個性的なことにビックリ、首を左右に振りながらちょっぴり感心してしまった

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    2025年07月10日
  • 悲しみのイレーヌ

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    ネタバレ

    ずっと読みたかったシリーズ。
    海外の翻訳小説は読みにくくてなかなか手が出なかったけど、最近読み出した。
    不気味な雰囲気と救いのない結末。
    ザワザワしながら夢中で読んでしまった。
    怖すぎるー。

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    2025年07月09日
  • 欲望の大地、果てなき罪 上

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    第一部 ベイルート 1948年3月
    第二部 サイゴン 1948年9月

    両親と三男一女そしてその周りの人々
    暫くは誰が誰やら
    名前に慣れ始めるとそれぞれの話し方から性格が見えてくる、もちろん好みも別れるの

    今のところ ふ~~ん それで っていう感じ
    おもしろくなるといいな

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    2025年07月08日
  • 傷だらけのカミーユ

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    さすがピエール・ルメートル、ヴェルーベン警部3部作の3作目である本書も抜群に面白いストーリーだった。特に3日目からの展開は一気読み必至。未読の人はぜひ「悲しみのイレーヌ」→「その女アレックス」→「傷だらけのカミーユ」の順番で読んでみることを強く勧めます。

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    2025年07月06日
  • 監禁面接

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    何だこれは? という状況からスタート。
    最後まで興味深く読ませる作品だった。
    選挙に行く前に一度読むと良いんじゃないかなぁ。
    社会と労使についても考えさせられる作品でもあった。

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    2025年07月03日
  • 悲しみのイレーヌ

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    外国の小説は自分的になかなか読みにくく感じ、後回し後回しにしていたのだが何回も挑戦してみるもんだなと思った。中には読みやすい小説もあるのだと気づかせてもらった。
    感想としては「えっ、マジかよ。」とリアルに声出してた。

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    2025年06月27日
  • 邪悪なる大蛇

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    海外作品は、人物の名前が頭に入ってこなくて、少し苦手。でも、この作品は読みやすい。(そういえば、この作家の「その女アレックス」もよかったな)
    話は、認知症が進む凄腕の殺し屋が、次から次へと人を殺して行く。その理由が理不尽で面白い。ラストも予想外で、海外作品で久々のヒット作です。

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    2025年06月06日
  • 欲望の大地、果てなき罪 下

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    ピエール・ルメートル『欲望の大地、果てなき罪 下』ハヤカワ文庫。

    長篇連作小説『栄光の時代』シリーズの第1弾。

    下巻では、レバノンの首都ベイルートで石鹸工場を営む富豪ベルティ家の恐るべき血に塗られた大罪が次々と明らかになり、驚愕の連続となる。ベルティ家の出来の悪い長男で、欲望のままに密かに殺人を繰り返すジャンが一番の悪人かと思えば……

    果てなき罪……

    一族が次々と窮地に追い込まれ、大切な物を失う理由も理解出来よう。しかし、一族はただでは転ばない。


    パリの劇場で女優のマリ・ランプソンが惨殺された事件を巡り、何故かジャンの妻であるジュヌヴィエーヴが警察にジャンを目撃者の首実験の対象に加

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    2025年06月03日
  • 欲望の大地、果てなき罪 上

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    ピエール・ルメートル『欲望の大地、果てなき罪 上』ハヤカワ文庫。

    長篇連作小説『栄光の時代』シリーズの第1弾。

    まともな人物が1人として居ないベルティ家を中心にベイルート、パリ、インドシナを舞台に混沌とした物語が展開する。ミステリーなのか、サスペンスなのか、歴史小説なのか、上巻を読んだ限りでは判然としないが、興味惹かれるストーリーだった。


    1948年、レバノンの首都ベイルートで石鹸工場を営む富豪ベルティ家の長男のジャンは父親のルイから後継ぎとして期待されていたが、何をやっても上手く行かず、ベルティ家の稼業から締め出された挙げ句、郵便局長の娘のジュヌヴィエーヴと結婚し、パリに出奔する。

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    2025年06月02日
  • 悲しみのイレーヌ

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    犯罪捜査の映画を観ているような引き込まれる文章力は素晴らしいと思う。
    しかし、犯罪の態様があまりにも残酷であり、読んでいて気持ちの悪くなるシーンが多い。犯罪の残虐さが目を背けたくなるほど過激なため、猟奇的な犯罪を犯すに至ってしまう人間の心理的、社会的背景や生い立ちについても丁寧に描写されるのかと思いきや、そこは理解できないまま話が終わってしまう。そのためただ人間のグロテスクさだけが際立っているようでその点は残念だった。

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    2025年05月19日
  • 傷だらけのカミーユ

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    ヴェルーヴェン警部三部作の完結編。
    カミーユは一作目で最愛の妻を失い、二作目ではなんとか職務に復帰し、今作ではアンヌという恋人を作れるまでに回復している。
    そのアンヌが武装強盗に巻き込まれて瀕死の重傷を負うところから始まるが、数日前に親友のアルマンも病死しており、冒頭からすでに傷だらけのカミーユ。
    その後も執拗にアンヌの命を狙う強盗犯を追うカミーユだが、アンヌを守るために過去の傷をえぐることにもなったりと、とにかくカミーユが不憫で仕方がない。
    作者には人の心とかないのか!と言いたくなるくらい傷だらけ…

    今作でも巧みなミスリードで読者を驚かせてくれたし、一作目の因縁にもケリがつけられたと言える

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    2025年04月27日