ピエール・ルメートルのレビュー一覧

  • 悲しみのイレーヌ

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    このシリーズ三部作をまとめて購入しており、2作目のアレックスが一番有名だが、この1作目のイレーヌを先に読むべき!という口コミを目にしていた。
    にも関わらず、購入から数年経ってようやく読み始めた今、間違えてアレックスから読んでしまい、イレーヌに関する振り返りらしき文章が始まったところで上記を思い出して慌てて本を取り替えた笑

    主人公・カミーユ警部と、その妻・イレーヌ、上司のグエン警視、部下の金持ちのルイ、浪費家なマレヴァル、ケチなアルマン、というのが主要キャラクター達だが、序盤に話が進むにつれて順番にエピソードと共にキャラクター紹介されるので、覚えやすくて面白かった。
    カミーユは眼鏡をかっこよく外す行為に憧れを抱いていたが視力が良かったため若い頃はできず、歳を重ねた今になってこなしている、とっておきのかっこつけ方3選が紹介されていたのは特に笑った。

    殺され方はなかなかのグロテスク。
    真相として異常者ではあったが、動機がそれだけ?と感じた点が☆マイナス。
    さらに、最終的に犯人の目的はちゃっかり達成されるため、胸糞が悪い。

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    2026年09月06日
  • その女アレックス

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    ネタバレ

    章が進むごとに物語の様相がガラリと変わり、え、これ本当にどういうこと??という感じでぐいぐい引き込まれる作品でした。

    アレックスの描かれ方が印象的。むごい仕打ちを受ける「哀れな誘拐被害者」から一転、憎しみすら見せず淡々と人を殺めていく「感情のない殺人ロボット」のような冷酷な顔を見せます。そのギャップと底知れぬ異質さがこの物語の魅力。

    アレックスが命を賭して仕掛けた罠と、真相に気づきながらも「真実」ではなく「正義」を選び、悪に鉄槌を下すカミーユの決断が良かった。

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    2026年08月12日
  • 邪悪なる大蛇

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    いったい何人殺すつもりなんだ、このおばさん!?
    度肝を抜かれながら読み進み、ラストはとんでもない人が、このおばさんに制裁を下す!
    スピード感あり、読みやすい本でした。それにしても、プロの殺し屋が認知症になったら…という設定。すごいことを考えるなぁ…。

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    2026年08月11日
  • 傷だらけのカミーユ

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    やはりこのシリーズらしさ全開の、容赦ない暴力シーンやカミーユの救いのなさが読みどころ。自分としては、カミーユ•ヴェルーヴェン警部シリーズで1番面白いのは「悲しみのイレーヌ」だと思っているので、星4です。どうかカミーユよ救われてくれ〜。

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    2026年08月05日
  • 悲しみのイレーヌ

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    情景描写がすっと入ってきて警部と一緒に事件を解決している感覚になれた。事件というより、これはプラグマティストに振り回されたただの作品。小説好きの警部はこの結末を望んでいたのではないのか。「悲しみ」はイレーヌに向けられたものではなく、読者が警部へ向けた悔恨と悲観だ。

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    2026年07月27日
  • 悲しみのイレーヌ

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    ネタバレ

    タイトルが悲しみだから、イレーヌが悲しむ何かが起こるのだろうと思って覚悟はしていたけれど、最後が…!!!

    読後、なかなか立ち直れませんでした。

    この主人公はこの後の人生どうやって過ごしていくんだろう。辛いはず。なのにまだ2冊続きがあるらしい。自暴自棄にならず、活躍するのだろうか。少しの希望を持って続きを読もう。

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    2026年07月12日
  • その女アレックス

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    ネタバレ

    大どんでん返しで楽しめました!最初閉じ込められてて、犯人が死んでからのこの子どうやって脱出すんねん、と思ってたらなるほど!そういう方法ね!と思いつかなかったですね。連続して殺人していく様も、無差別かなと思いきやちゃんと目的があってその人殺してたのねと。結末は然るべき人に制裁が与えられて良かった。アレックスは可哀想な子だったんですね。。
    気になる展開すぎてほぼ3日で読み終えました。

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    2026年06月22日
  • 傷だらけのカミーユ

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    「どん底に落ちることになっても、誰かのためになにかを犠牲にできるっていうのは、そういう誰かがいるっていうのは、悪くないと思う」

    カミーユの恋人が強盗に襲われ、瀕死の重症。カミーユは彼女との関係を隠し強盗の正体をひとり追う。
    カミーユ警部シリーズの完結編。

    一、二作目みたいなショッキングな描写は少ないが、一、二作目よりカミーユがやりたい放題でジャンやルイの気持ちを考えると胃が痛かった。

    そして、個人的には最終章(三日目)に入るまでなんとなく乗り切れなくて読むのしんど~~~でした……が!三日目で様々なことがわかってきて全部繋がってきもち~~~!!!でした!!
    救いがないしやはり誰にも共感できない話であったけれど……。

    さて、残すところはスピンオフだけかな?

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    2026年06月19日
  • わが母なるロージー

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    大好きなカミーユ警部シリーズのスピンオフ的な
    私にとってのハリーポッター的な位置にいるわ、このシリーズ

    今回もめっちゃ面白かった
    カミーユのユーモアが好き
    あと訳も読みやすくて好き!橘明美さん

    連続爆弾犯的な、最初ちょっと爆弾(映画のみ視聴)っぽいなと思いつつ、メッセージの持っていき方が爆弾よりだいぶ好みだった
    日本の社会派ミステリーとかも好きだけど、こういうキャラがすごくシビアに立ってる感じの海外ミステリー好きだな。日本だとキャラ売りってなるとどうしてもコミカルになるイメージ((知らんけど

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    2026年06月19日
  • その女アレックス

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    女性の誘拐事件がおこる。過去のある(イレーヌ)事件で第一線からは遠ざかっていたが捜査することになったカミーユ。

    前作とおなじく、物語が進むにつれて謎が明かされていくタイプなので物語を愉しむ人向け。推理目当てで読むと後出し感を感じざるおえないかも。

    善悪、真偽、道徳や倫理……この本を読んでいる時は何もかもわからなくなった。
    読み終わったが、この物語をまだ理解しきれていない。
    真実ではなく正義。どこまでも警察"小説"だ。

    お気に入りキャラはルイ。スーパーエレガント冷戦沈着ジェントル!
    だけど今作のMVPはアルマンだよ……!!!!!


    地獄でアレックスはc'est toi qui t'es fait baiser!つって唾吐いててくれ。

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    2026年06月17日
  • その女アレックス

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    ネタバレ

    3部作の2作目と知り、先に1作目を読んでから読みました。1作目の悲しみのイレーヌが辛すぎて何度も離脱しそうになったので、今回も残酷な描写が多そうで不安だったのですが、読後感は1作目よりも断然良かったです。
    真実より正義!!
    でも兄も同じように殺して欲しかった。元凶は兄なのだから。アレックスにはスイスに逃げて新しい人生を送って欲しかった。
    ミステリーとしては面白いかもしれないけど、アレックスの人生を思うと壮絶さに言葉が出ない。
    アルマンの株が上がった。

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    2026年06月04日
  • 邪悪なる大蛇

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    ミステリーって謳ってたけど、これホラーでしょ?
    凄腕の殺し屋が認知症になって無関係の人まで殺しちゃうとか。しかも、認知機能が衰えてるのを絶対に認めようとはしない姿勢とか。
    怖すぎて震えるんですけど。
    うちのばぁちゃん凄腕の殺し屋じゃなくてよかったよぉ。

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    2026年05月24日
  • 欲望の大地、果てなき罪 下

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    ネタバレ

    あとがきで知ったけれど、これ災厄の子供たち三部作(未購入)の続きだったんだな……こちらから読んでしまった。いやしかし、それでも面白かった。曲者揃いのペルティエ一家を軸とした圧巻の群像劇。
    全員異なるベクトルで狂人というか……。中でもスペック的には最も冴えない長男ジャンが冒頭からさらっと通り魔殺人をかましており、もはや悪癖のように語られるそれに戦慄。しかも弟フランソワは新聞記者で、兄が起こした殺人事件をそうとは知らずに取り上げ、出世街道を邁進するというスリリングすぎる展開。ジャンの妻で毒婦ポジションのジュヌヴィエーヴも絶妙に憎めないところがある。
    三男エティエンヌのエピソードだと、シエウ・リン教団のパレードで教祖ロアンの正体に気付くシーンが好きだな〜。サイゴンという異質な街で存在感を示す教団のトップがまさかあの男とはね……。亡き恋人への愛故に静かに壊れていくはずだったエティエンヌが辿る数奇な運命、とても読み応えあった。
    末っ子のエレーヌは何と言っても物語最後に母親とサイゴンを訪れた時に見せた、飾らない素のままの姿が1番魅力的なんじゃあなかろうか。憧れのパリで何者にもなれないと藻掻いていたけれど、エティエンヌを想ってなりふり構わず行動できる彼女は強いなと思った。まぁ事の決着を付けた母親が1番強いのは言わずもがな。
    これが栄光の時代三部作の第一弾らしいので、新刊を楽しみにしている。

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    2026年05月23日
  • 悲しみのイレーヌ

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    ネタバレ

    後半に行くまでなかなか進まなかったが、後半から怒涛の展開だった。少しかったるい気持ちになっていた表現なども意味がわかり、口をあけながら終えた。タイトル的にもそうなる気がしていたが。さて、二作目を読む。村上さんおすすめありがとう

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    2026年05月12日
  • その女アレックス

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    知人から勧められて手にした一冊。
    感想を書くにも、「スリリングで先の読めない展開だった。」以外のことを書くと全てネタバレになりそうになるくらい、後半に怒涛の展開が待っていた。
    外国人の名前が苦手で海外小説は読まず嫌いだったが、この作品はそれほど登場人物も多くないのでさほど気にならずに読めた。

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    2026年05月10日
  • 傷だらけのカミーユ

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    カミーユの親友の葬儀から物語は始まった。
    三部作完結編に相応しく、カミーユ・ヴェルーヴェン警部が三日間という時間の中、怒涛の展開で犯人を追い詰める。

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    2026年04月29日
  • 悲しみのイレーヌ

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    ネタバレ

    『その女アレックス』が気になっていたところ、先に本作を読んだ方が良いと聞いて。やや装飾多めの文体で好みだな〜と思いながら読んでいたらそう来たか。タイトルと第二部が始まる位置から気付きたかった。それしても結末に救いがないよ〜。読者が第一部で追ってきたカミーユという人間の、どこまでが虚像でどこまでが本人なんだろう。

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    2026年04月23日
  • 監禁面接

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    2冊目のピエール・ルメートル作品でした。前回の「悲しみのイレーヌ」は、ものすごーく怖かったです。今回は、そんなことはなくて、でも、ありそうな話だったので、別の意味で怖かったかも。終わり方が、また、もやっとしていてフランスっぽいかな?

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    2026年03月24日
  • 傷だらけのカミーユ

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    【2026年36冊目】
    最愛の妻であるイレーヌを失ったカミーユ警部は、ブランクを経て難解な事件を解決に導くまでに回復していた。女性と関係を持つことなど考えもしなかったが、ある日一人の女性と運命的な出会いを果たし、少しずつ関係性を構築し始める。だが、そんなカミーユに寄り添う新しい女性が強盗犯に暴行されるという悲劇が発生してしまいまい――悲しみのイレーヌ、その女アレックスに続く三作目完結編。

    一体全体、カミーユが何をしたっていうんです?作者さんの実生活にカミーユという名の人がいて、よほどいけ好かないとかそんな恨みつらみでも込めてるんですか?と聞きたくなるような悲劇。可哀想通り越して、最早お祓いに行けと言いたくなってくる。

    相変わらず見事なプロットで、二日目の途中からおや?と思わされ始め、三日目でひっくり返されました。そ、そう来たか〜!なお、ちゃんと真相はカミーユが整理してくれるので混乱してても大丈夫です。

    なんというか、どうして、という気持ちが強い。カミーユ、泣いてもいいんだよ?

    三部作の中では、やはりその女アレックスが一番好きですが、完結作も見事な起承転結でした。

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    2026年03月01日
  • 死のドレスを花婿に

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    この作者には毎回振り回されているが、今作も相変わらずで何より。章ごとに区切られて読みやすかったし、視点の切り替えとともに構造が一変する書き方はとても上手いと思う。とはいえその女アレックスの印象が強すぎて、比較すると見劣りしてしまうが、とても面白かった。

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    2026年02月19日