ピエール・ルメートルのレビュー一覧

  • 炎の色 上

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     カミーユ・ヴェルーヴェン警部のシリーズ)で一気に燃え上がった感のある作者ピエール・ルメートル。あちらは文春文庫。第一次大戦に纏わる物語を描いた『天国でまた会おう』は早川書房でハードカバーと文庫版の同時刊行。この作者特有の、とても奇妙な主人公の人生を描き、ゴンクール賞(フランスの芥川賞)・英国推理作家協会賞を受賞し、国内でも話題を読んだ(ルメートルはどの作品でも話題を呼んでしまうのだが)。本書は『天国でまた会おう』の続編ではあるが、一部登場人物が重なることと、時制が前作を引き継いでいることの二点だけであり、前作が未読であっても全く独立した小説として十分に楽しめる。単独でも、相応の推進力を蓄えた

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    2019年03月15日
  • 炎の色 下

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     カミーユ・ヴェルーヴェン警部のシリーズ)で一気に燃え上がった感のある作者ピエール・ルメートル。あちらは文春文庫。第一次大戦に纏わる物語を描いた『天国でまた会おう』は早川書房でハードカバーと文庫版の同時刊行。この作者特有の、とても奇妙な主人公の人生を描き、ゴンクール賞(フランスの芥川賞)・英国推理作家協会賞を受賞し、国内でも話題を読んだ(ルメートルはどの作品でも話題を呼んでしまうのだが)。本書は『天国でまた会おう』の続編ではあるが、一部登場人物が重なることと、時制が前作を引き継いでいることの二点だけであり、前作が未読であっても全く独立した小説として十分に楽しめる。単独でも、相応の推進力を蓄えた

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    2019年03月15日
  • 炎の色 下

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    1933年(承前)

    邸宅も資産も無くしたマドレーヌの復讐。おっとりとしたお嬢様だった彼女にこれだけの緻密な計画力と行動力があったとはと驚く。逆境に負けない心や目的を達成しようとする気持ちが人を強くする見本かもしれない。

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    2019年01月03日
  • 天国でまた会おう 下

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    カミーユ警部シリーズや『監禁面接』のようなミステリー・エンターテイメントを得意とするミステリー作家のルメートルが、純文学作家のルメートルに。
    本当にこの小説を読み終わって、上質な古典文学を読んだような満足感を味わうことができた。
    話の展開はミステリー的要素もあるが、あえてそこはほどほどにし、第一次大戦直後のフランスを舞台にしっとりとした人間模様を描き切ったところが秀逸。
    今後もミステリーだけじゃなく、このような普通の人たちの内面を描いたルメートルの小説を読んでみたい。

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    2018年12月25日
  • 炎の色 下

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    ネタバレ

    実業家の父が亡くなり、その葬儀で息子が転落し寝たきりに。そこからマドレーヌの生活が大きく変わっていく。莫大な財産を狙う人たち。人の嫌な部分、よく深いところが大っぴらに見え始めてさらに面白くなる。信じられる人がほとんどいなくなったマドレーヌの復讐が始まる。緻密な計画のなかに感じるマドレーヌの強い怒りと憎しみ。そして込み上げてくる感情。そういう細部がとてもよくて描かれていないところまで広がっていく。復讐譚であり一人の女性の人生が描かれている。

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    2018年12月20日
  • 天国でまた会おう 下

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    ルメートルはその女アレックス、イレーヌなど刑事モノ?を読みましたが、結構グロというか、でも内容的にはすごく面白い本だったので、その延長かな、と思ったら全然違う、雰囲気でした。重いテーマで、重厚な雰囲気。終わり方も救いがあるというか、ほっとする終わり方で、とても良かった。映画にしてもいいと思うけど、設定上、ちょっと映画にしづらいかな。。

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    2018年07月04日
  • その女アレックス

    購入済み

    引き込まれました

    題名作者を見ても全然わからずとりあえずは読んでみようと手に取ったのですが読み進めるうちにどんどん作中に引き込まれどんな終わり方になるのか全く予想出来ませんでした。登場人物像も個性的でありながら悩み苦しみを抱えつつ事件を解明して行く過程がとっても面白いと思いました。
    最後の結末まで飽きる事なく読み終えることが出来た非常に秀作だと思います。

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    2016年11月10日
  • 天国でまた会おう 上

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    「その女アレックス」が有名なピエール・ルメートル。
    他の作品も含めて、日本の出版界にも旋風を巻き起こしたといっていいでしょう。
    「アレックス」の2年後のこれがまた、フランスで最高の文学賞である、ゴンクール賞を受賞した作品。
    奔流のようにあふれ出る才能を堪能できます☆

    第一次大戦中の1918年から話は始まります。
    真面目で平凡なアルベールは、上官のプラデル大尉の非道なやり方をたまたま目撃してしまいます。
    戦場の混乱に乗じてプラデルに生き埋めにされかかったところを仲間のエドゥアールに助けられますが、エドゥアールはこれで顔を半ば失う大怪我。
    裕福な家の出のエドゥアールは変わり果てた姿を見せたくない

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    2016年07月04日
  • 天国でまた会おう 上

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    1918年11月、休戦間近の西部戦線。最後のチャンスと仕掛けをした中尉とそれを目にしてしまった兵士、窮地に陥った兵士を助けようとした兵士もまた傷付いてしまう。戦後、上手く立ち回る元中尉の行動には、そこまでするのかと呆れてしまう。復員した二人の兵士の暮らしぶりには何も言えない。

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    2015年12月09日
  • その女アレックス

    購入済み

    おもしろいなぁ

    何度も予想をくつがえされ楽しい読書体験をさせていただきました。しかし、こんなおもしろいものを書いて次からどうするんだろう? と余計な心配をしていたのですが、この後の作品も続々賞を取っていることを知り、次作が楽しみでしょうがないです。

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    2015年07月27日
  • その女アレックス

    購入済み

    その女、アレックス

    ストリー展開が激しい上、情景が映画を観賞しているかのごとく、脳裏に浮かんでくる。アレックスはどんな過去があり、生い立ちはどうだったのか、物語の中盤から後半にかけ次第に明らかとなっていく。また、アレックスの足取りをつかもうとする刑事には個性あふれ、笑いを誘う人物として描かれている。
    まさにこれまで味わったことのない読後感がある。

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    2015年02月25日
  • その女アレックス

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    ネタバレ

    章が進むごとに物語の様相がガラリと変わり、え、これ本当にどういうこと??という感じでぐいぐい引き込まれる作品でした。

    アレックスの描かれ方が印象的。むごい仕打ちを受ける「哀れな誘拐被害者」から一転、憎しみすら見せず淡々と人を殺めていく「感情のない殺人ロボット」のような冷酷な顔を見せます。そのギャップと底知れぬ異質さがこの物語の魅力。

    アレックスが命を賭して仕掛けた罠と、真相に気づきながらも「真実」ではなく「正義」を選び、悪に鉄槌を下すカミーユの決断が良かった。

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    2026年08月12日
  • 邪悪なる大蛇

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    いったい何人殺すつもりなんだ、このおばさん!?
    度肝を抜かれながら読み進み、ラストはとんでもない人が、このおばさんに制裁を下す!
    スピード感あり、読みやすい本でした。それにしても、プロの殺し屋が認知症になったら…という設定。すごいことを考えるなぁ…。

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    2026年08月11日
  • 傷だらけのカミーユ

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    やはりこのシリーズらしさ全開の、容赦ない暴力シーンやカミーユの救いのなさが読みどころ。自分としては、カミーユ•ヴェルーヴェン警部シリーズで1番面白いのは「悲しみのイレーヌ」だと思っているので、星4です。どうかカミーユよ救われてくれ〜。

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    2026年08月05日
  • 悲しみのイレーヌ

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    情景描写がすっと入ってきて警部と一緒に事件を解決している感覚になれた。事件というより、これはプラグマティストに振り回されたただの作品。小説好きの警部はこの結末を望んでいたのではないのか。「悲しみ」はイレーヌに向けられたものではなく、読者が警部へ向けた悔恨と悲観だ。

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    2026年07月27日
  • 悲しみのイレーヌ

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    ネタバレ

    タイトルが悲しみだから、イレーヌが悲しむ何かが起こるのだろうと思って覚悟はしていたけれど、最後が…!!!

    読後、なかなか立ち直れませんでした。

    この主人公はこの後の人生どうやって過ごしていくんだろう。辛いはず。なのにまだ2冊続きがあるらしい。自暴自棄にならず、活躍するのだろうか。少しの希望を持って続きを読もう。

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    2026年07月12日
  • その女アレックス

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    ネタバレ

    大どんでん返しで楽しめました!最初閉じ込められてて、犯人が死んでからのこの子どうやって脱出すんねん、と思ってたらなるほど!そういう方法ね!と思いつかなかったですね。連続して殺人していく様も、無差別かなと思いきやちゃんと目的があってその人殺してたのねと。結末は然るべき人に制裁が与えられて良かった。アレックスは可哀想な子だったんですね。。
    気になる展開すぎてほぼ3日で読み終えました。

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    2026年06月22日
  • 傷だらけのカミーユ

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    「どん底に落ちることになっても、誰かのためになにかを犠牲にできるっていうのは、そういう誰かがいるっていうのは、悪くないと思う」

    カミーユの恋人が強盗に襲われ、瀕死の重症。カミーユは彼女との関係を隠し強盗の正体をひとり追う。
    カミーユ警部シリーズの完結編。

    一、二作目みたいなショッキングな描写は少ないが、一、二作目よりカミーユがやりたい放題でジャンやルイの気持ちを考えると胃が痛かった。

    そして、個人的には最終章(三日目)に入るまでなんとなく乗り切れなくて読むのしんど~~~でした……が!三日目で様々なことがわかってきて全部繋がってきもち~~~!!!でした!!
    救いがないしやはり誰にも共感でき

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    2026年06月19日
  • わが母なるロージー

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    大好きなカミーユ警部シリーズのスピンオフ的な
    私にとってのハリーポッター的な位置にいるわ、このシリーズ

    今回もめっちゃ面白かった
    カミーユのユーモアが好き
    あと訳も読みやすくて好き!橘明美さん

    連続爆弾犯的な、最初ちょっと爆弾(映画のみ視聴)っぽいなと思いつつ、メッセージの持っていき方が爆弾よりだいぶ好みだった
    日本の社会派ミステリーとかも好きだけど、こういうキャラがすごくシビアに立ってる感じの海外ミステリー好きだな。日本だとキャラ売りってなるとどうしてもコミカルになるイメージ((知らんけど

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    2026年06月19日
  • その女アレックス

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    女性の誘拐事件がおこる。過去のある(イレーヌ)事件で第一線からは遠ざかっていたが捜査することになったカミーユ。

    前作とおなじく、物語が進むにつれて謎が明かされていくタイプなので物語を愉しむ人向け。推理目当てで読むと後出し感を感じざるおえないかも。

    善悪、真偽、道徳や倫理……この本を読んでいる時は何もかもわからなくなった。
    読み終わったが、この物語をまだ理解しきれていない。
    真実ではなく正義。どこまでも警察"小説"だ。

    お気に入りキャラはルイ。スーパーエレガント冷戦沈着ジェントル!
    だけど今作のMVPはアルマンだよ……!!!!!


    地獄でアレックスはc'e

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    2026年06月17日