ピエール・ルメートルのレビュー一覧

  • 天国でまた会おう 上

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    「その女アレックス」が有名なピエール・ルメートル。
    他の作品も含めて、日本の出版界にも旋風を巻き起こしたといっていいでしょう。
    「アレックス」の2年後のこれがまた、フランスで最高の文学賞である、ゴンクール賞を受賞した作品。
    奔流のようにあふれ出る才能を堪能できます☆

    第一次大戦中の1918年から話は始まります。
    真面目で平凡なアルベールは、上官のプラデル大尉の非道なやり方をたまたま目撃してしまいます。
    戦場の混乱に乗じてプラデルに生き埋めにされかかったところを仲間のエドゥアールに助けられますが、エドゥアールはこれで顔を半ば失う大怪我。
    裕福な家の出のエドゥアールは変わり果てた姿を見せたくない

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    2016年07月04日
  • 天国でまた会おう 上

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    1918年11月、休戦間近の西部戦線。最後のチャンスと仕掛けをした中尉とそれを目にしてしまった兵士、窮地に陥った兵士を助けようとした兵士もまた傷付いてしまう。戦後、上手く立ち回る元中尉の行動には、そこまでするのかと呆れてしまう。復員した二人の兵士の暮らしぶりには何も言えない。

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    2015年12月09日
  • その女アレックス

    購入済み

    おもしろいなぁ

    何度も予想をくつがえされ楽しい読書体験をさせていただきました。しかし、こんなおもしろいものを書いて次からどうするんだろう? と余計な心配をしていたのですが、この後の作品も続々賞を取っていることを知り、次作が楽しみでしょうがないです。

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    2015年07月27日
  • その女アレックス

    購入済み

    その女、アレックス

    ストリー展開が激しい上、情景が映画を観賞しているかのごとく、脳裏に浮かんでくる。アレックスはどんな過去があり、生い立ちはどうだったのか、物語の中盤から後半にかけ次第に明らかとなっていく。また、アレックスの足取りをつかもうとする刑事には個性あふれ、笑いを誘う人物として描かれている。
    まさにこれまで味わったことのない読後感がある。

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    2015年02月25日
  • その女アレックス

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    ネタバレ

    最後まで、どう展開していくのかわからないドキドキがあった作品。
    本当にこの結末でいいのか……?と若干思いつつ、でも彼女が報われる(のか?)結末でよかったとも思った。今回の判事が好きでなさすぎて読むのを諦めそうになりもしたが、意想外な展開が予想外のタイミングで訪れる面白さがあった。
    アルマンとのサイドストーリーがほっこりしてて好き。

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    2025年12月16日
  • その女アレックス

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    先が読めない怒涛の展開。そして、心が締め付けられるよう真実。
    "正義とは何か"を考えさせられました。

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    2025年12月15日
  • 悲しみのイレーヌ

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    ショッキングな描写が多く、読むのに時間がかかりました。
    私は3部作が完結した後から読み始めたので、ハッピーエンドにはならないだろうと思っていましたが、あまりにもすくいがないです。

    読み終わると嫌な記憶しか残っていないのですが、文体や展開は素晴らしく、夢中でページをめくってい他のを覚えています。
    好みは分かれるかもしれませんが、官能描写や凄惨な描写に耐性がある方にはぜひお勧めしたいです。

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    2025年12月12日
  • その女アレックス

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    警察小説として凄い。
    ミステリとして凄い。
    どんでん返しが凄い。
    衝撃度が凄い。
    読むべきフランスミステリ。

    ハヤカワミステリマガジン
    21世紀翻訳ミステリベスト!第4位

    刊行2011年
    邦訳刊行2014年

    リーヴル・ド・ボッシュ読者大賞(フランス)
    英国推理作家協会インターナショナル・ダガー賞
    本屋大賞 翻訳小説部門 第1位
    週刊文春ミステリーベスト10
    このミステリがすごい!
    受賞。

    ハヤカワミステリマガジン
    21世紀翻訳ミステリベスト!
    を読み進む旅は
    この本に出合って、
    大きな驚きと邂逅した。

    フランスミステリの金字塔にして、
    言葉で尽くせない深い思いを
    読者に与えずにはいら

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    2025年10月24日
  • その女アレックス

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    ルメートルによるカミーユシリーズ第2作目。この作品でこの作家は売れっ子になったという。確かに、どんでん返しが続き、興奮のまま一気に読んでしまった。

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    2025年10月07日
  • 天国でまた会おう 下

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    最新作の欲望の大地を読んでから本作に回帰してみたが、ルメートルの原点を見たような感じ。
    その女アレックスとか死のドレス程はインパクトに欠けるものの、戦争小説として文学とエンタメ性を追求できる点では、読んでよかった。

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    2025年09月15日
  • 悲しみのイレーヌ

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    脳汁系
    結末が若干さらっとしすぎてた気がするけど、まあこれはこれで渋くてよかった! 作品全体が、、みたいな

    5.6年前にその女アレックスを買って全然集中できなくて途中で諦めたけど、これ今回いけて嬉しいとりま
    アレックスは探したけど無くしたから、もう一度買って三部作を読もうと思います

    ちなみにルイ推し

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    2025年09月14日
  • 天国でまた会おう 上

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    第一次世界大戦後の悲壮感がひしひしと伝わってくる。ピエールルメートルの本には、登場人物にどんどん引き込まれて好きになってしまう不思議な魔力がある。ルイーズは癒し。
    シリーズ全3部作読破しよう。

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    2025年09月11日
  • その女アレックス

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    ネタバレ

    見たことのない設定と展開のミステリー小説だった。警部たちとアレックスの視点が短く交互に語られていて、謎が解決していく感覚と謎が深まっていく感覚を同時に味わえた。アレックスが連続殺人鬼であることも、殺人の動機が筋が通っていたことも意外だった。わざと通り魔のように見せる描き方が新しかった。アレックスが被害者→加害者→被害者に見える形も新しい。種明かしがぬるっとする感じも面白い。淡々と情報が記されているだけなのだが、勝手にこちらが予想して、そして裏切られる。作者はアレックスの最後を嘘なくありのままに描いたはずなのに、自分はアレックスはトムに殺されたものなのだと思った。短いスパンで見ればおそらくミステ

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    2025年09月10日
  • 傷だらけのカミーユ

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    ヴェルーヴェン警部の三部作の最後、何故か女性への虐待が多く描かれることが不快ではあるが、今作も面白かった。
    一二作目同様に物語の途中から大きく話の見え方が変わり、今作は特に悲しい展開に思えた。
    ヴェルーヴェン、ルイの振る舞いが心地よいので、中編のわが母なるロージーも読みたいと思う。

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    2025年08月16日
  • その女アレックス

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    ネタバレ

    被害者は加害者でもあり、そして、、、と先の読めない展開がおもしろかった。
    序盤から匂わせていた過去や計画はわかりそうでわからない。明かされたアレックスの秘密は予想していた内容よりさらに酷かった。
    カミーユ、ルイ、アルマン、ル・グエンのチームワークがとてもよい。お互いに信頼しているからこそ干渉しすぎないところが最高。

    『悲しみのイレーヌ』より出来がいいのはわかるけど、やはり出版順は守ってほしかった…。

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    2025年08月13日
  • 悲しみのイレーヌ

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    ネタバレ

    「その女アレックス」を先に読んだクチです。
    ですので、この話の結末は分かっていました。
    だから、前半のカミーユと、イレーヌの幸せそうなやり取りのシーンは読んでいて辛かったです。

    この作者の本、これで三冊目やけど、どれも最後をモヤモヤしたままにして終わらせますね…まあ、それがまた、持ち味というか、クセになるというか、何だかんだで受け入れてる自分がいますけど。

    「ミステリがこれほどもてはやされるのは、人々が無意識のうちに死をもとめているからです。そして謎を。」
    このセリフは、なるほどなぁ、と思いました。
    確かにそう言う一面はあるかも。

    このシリーズ、あと一つあるらしいので、ここまで読んだら最

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    2025年08月13日
  • 悲しみのイレーヌ

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    「その女アレックス」がシリーズ二作目ということもあり、シリーズ一作目の本作を読みました。

    凄惨な事件。進まない捜査。思わぬ真実。

    終始ハラハラさせられました。

    ただ、内容が内容なので、気軽にオススメしにくい作品。

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    2025年08月10日
  • 悲しみのイレーヌ

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    その女、アレックスを読みたいと思ってたんだけど、調べたら三部作?の2作目らしくて(なのに日本は二作目しか翻訳出してなかったんだよねすご)じゃあ最初から読もう、となり1作目の悲しみのイレーヌを読みました。

    最初からもうずーっと怖いサスペンスホラーじゃん。怖い怖い。タイトルのイレーヌが、主人公カミーユの身重の奥さんってとこからしてもうずーっと嫌じゃん。イレーヌ出てくるたびに胃がキリキリしちゃった。
    というかタイトルが悲しみのイレーヌで、イレーヌは主人公の身重の奥さんってもう嫌な予感しかしなくない?原題は「Travail soigne」(丁寧な仕事)らしくて、そっちのほうが合ってるような気もするけ

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    2025年08月06日
  • 悲しみのイレーヌ

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    最後が切なすぎて、若干鬱になる。だけど、続演のアレックスは相当面白いため、通らなければならない道。読むのがつらいけど中毒症状が出るのがルメートル本だ。。

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    2025年08月14日
  • 悲しみのイレーヌ

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    以前は、科学や社会学のほんをよむことがおおかったのだが、近頃は小説ばかり読んでいる。この本は、文庫の後書きを書いている杉江さんからの勧めで読んだ。連続犯罪が進行形で発生し、警察が犯人を追うというタイプの犯罪小説。長いがスリリングでやめられない。

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    2025年08月05日