ピエール・ルメートルのレビュー一覧

  • 炎の色 下

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    1933年(承前)

    邸宅も資産も無くしたマドレーヌの復讐。おっとりとしたお嬢様だった彼女にこれだけの緻密な計画力と行動力があったとはと驚く。逆境に負けない心や目的を達成しようとする気持ちが人を強くする見本かもしれない。

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    2019年01月03日
  • 天国でまた会おう 下

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    カミーユ警部シリーズや『監禁面接』のようなミステリー・エンターテイメントを得意とするミステリー作家のルメートルが、純文学作家のルメートルに。
    本当にこの小説を読み終わって、上質な古典文学を読んだような満足感を味わうことができた。
    話の展開はミステリー的要素もあるが、あえてそこはほどほどにし、第一次大戦直後のフランスを舞台にしっとりとした人間模様を描き切ったところが秀逸。
    今後もミステリーだけじゃなく、このような普通の人たちの内面を描いたルメートルの小説を読んでみたい。

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    2018年12月25日
  • 炎の色 下

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    ネタバレ

    実業家の父が亡くなり、その葬儀で息子が転落し寝たきりに。そこからマドレーヌの生活が大きく変わっていく。莫大な財産を狙う人たち。人の嫌な部分、よく深いところが大っぴらに見え始めてさらに面白くなる。信じられる人がほとんどいなくなったマドレーヌの復讐が始まる。緻密な計画のなかに感じるマドレーヌの強い怒りと憎しみ。そして込み上げてくる感情。そういう細部がとてもよくて描かれていないところまで広がっていく。復讐譚であり一人の女性の人生が描かれている。

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    2018年12月20日
  • 天国でまた会おう 下

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    ルメートルはその女アレックス、イレーヌなど刑事モノ?を読みましたが、結構グロというか、でも内容的にはすごく面白い本だったので、その延長かな、と思ったら全然違う、雰囲気でした。重いテーマで、重厚な雰囲気。終わり方も救いがあるというか、ほっとする終わり方で、とても良かった。映画にしてもいいと思うけど、設定上、ちょっと映画にしづらいかな。。

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    2018年07月04日
  • その女アレックス

    購入済み

    引き込まれました

    題名作者を見ても全然わからずとりあえずは読んでみようと手に取ったのですが読み進めるうちにどんどん作中に引き込まれどんな終わり方になるのか全く予想出来ませんでした。登場人物像も個性的でありながら悩み苦しみを抱えつつ事件を解明して行く過程がとっても面白いと思いました。
    最後の結末まで飽きる事なく読み終えることが出来た非常に秀作だと思います。

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    2016年11月10日
  • 天国でまた会おう 上

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    「その女アレックス」が有名なピエール・ルメートル。
    他の作品も含めて、日本の出版界にも旋風を巻き起こしたといっていいでしょう。
    「アレックス」の2年後のこれがまた、フランスで最高の文学賞である、ゴンクール賞を受賞した作品。
    奔流のようにあふれ出る才能を堪能できます☆

    第一次大戦中の1918年から話は始まります。
    真面目で平凡なアルベールは、上官のプラデル大尉の非道なやり方をたまたま目撃してしまいます。
    戦場の混乱に乗じてプラデルに生き埋めにされかかったところを仲間のエドゥアールに助けられますが、エドゥアールはこれで顔を半ば失う大怪我。
    裕福な家の出のエドゥアールは変わり果てた姿を見せたくないと家族に連絡を取ることを拒否し、アルベールが面倒を見ることになります。

    一方、かっての上官プラデル大尉は、貴族の末裔で、ハンサム。
    エドゥアールの実家を訪ね、なんと姉と結婚してしまいます。
    しかも、戦死者の鎮魂のための事業で、大儲けしようという。
    それを知ったエドゥアールは、復讐を考え‥?

    救いのないような状況ですが、話はテンポよくどんどん進み、人生の皮肉をユーモアで包んで、いかにもフランス的なエスプリが溢れんばかり。
    天才肌で手に負えない子供だったエドゥアールを親はもてあましていたのですが、戦死したと知らされてから、父性愛に目覚めていくことに。
    二人の下宿先の女の子がエドゥアールのために可愛いマスクを考案してくれるところなど、なんとも微笑ましい。
    これだけの作品は~なかなか読めないですよね。
    面白かったです!

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    2016年07月04日
  • 天国でまた会おう 上

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    1918年11月、休戦間近の西部戦線。最後のチャンスと仕掛けをした中尉とそれを目にしてしまった兵士、窮地に陥った兵士を助けようとした兵士もまた傷付いてしまう。戦後、上手く立ち回る元中尉の行動には、そこまでするのかと呆れてしまう。復員した二人の兵士の暮らしぶりには何も言えない。

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    2015年12月09日
  • その女アレックス

    購入済み

    おもしろいなぁ

    何度も予想をくつがえされ楽しい読書体験をさせていただきました。しかし、こんなおもしろいものを書いて次からどうするんだろう? と余計な心配をしていたのですが、この後の作品も続々賞を取っていることを知り、次作が楽しみでしょうがないです。

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    2015年07月27日
  • その女アレックス

    購入済み

    その女、アレックス

    ストリー展開が激しい上、情景が映画を観賞しているかのごとく、脳裏に浮かんでくる。アレックスはどんな過去があり、生い立ちはどうだったのか、物語の中盤から後半にかけ次第に明らかとなっていく。また、アレックスの足取りをつかもうとする刑事には個性あふれ、笑いを誘う人物として描かれている。
    まさにこれまで味わったことのない読後感がある。

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    2015年02月25日
  • わが母なるロージー

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    パリで爆発事件が発生し、ジャンという青年が自首してきた。他にも爆弾を仕掛けており、その場所を明かす代わりに「逃亡費用、出国の手筈、本人と母親の釈放」という条件を提示する。

    何故、母親の釈放を望むのか、、、それを紐解く伏線が張り巡らされていた。

    虫も殺せないような青年だと言われていた人物がどのような犯罪を犯すのか。

    物語に邪魔にならない程度の登場人物が何人か出てきていて、それも良かった。時間に追われている小説の中の警察が感じている「焦燥」を感じれる作品。

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    2026年11月01日
  • 悲しみのイレーヌ

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    「その女アレックス」を読みたいがために、その前段として読みました。「その女アレックス」はミミこれさんで紹介されたので読もう思いました。
    翻訳ものというのは読みにくい時がありますが、これは不思議と翻訳特有の読みにくさは感じませんでした。内容によるものか、訳者さんによるものかわかりませんが、海外小説を読むうえでは重要なポイントと思います。
    カミーユはじめ捜査員がユニークでキャラが立っていましたし、物語中ずっと緊迫感があったように思います。最後の方はすごかったです。
    内容は…まあなかなか残虐で、一縷の望みをもって最後まで読み切りましたが…結果は…。
    それにしても文庫は字が小さい…。

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    2026年11月01日
  • その女アレックス

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    グロかったり性犯罪関連の描写は苦手なため、保存はしていないけど面白かった。展開も秀逸で胸糞キャラが多い…ホラーやスプラッタ系が好きな人は好きそう。

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    2026年10月31日
  • 傷だらけのカミーユ

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    カミーユ三部作のラスト
    カミーユの孤立と過去の因縁
    複雑なストーリーの割に、構成はシンプルと思う
    まあ、相変わらず面白い

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    2026年10月24日
  • その女アレックス

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    とても面白い。ストーリーの内容はヘビーな部分もあるけど、章が変わるタイミングで大きく話が展開するのも良かった。

    刑事の過去の事件簿がわからないから、他のシリーズも読みたい(どうやら読む順番を間違えたっぽい)。

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    2026年10月24日
  • 僕が死んだあの森

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    ネタバレ

    かなり重めの内容ではあったけど、読みやすい文章で分かりやすく、引き込まれて最後まで勢いよく読めました。どうなるのかハラハラしながら、ラストにも驚かされました。ルメートルの他の作品も読んでみたいです。

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    2026年10月12日
  • その女アレックス

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    最初からグッと引き込まれる内容で、読み進めるごとに先がどうなるのか?アレックスを幽閉した犯人は何者なのか?アレックスは何者なのか?先が読めなかった。衝撃的なラストに涙するかも?

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    2026年10月11日
  • 死のドレスを花婿に

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    驚愕の序章
    展開、視点が二転三転
    狂気が拡大していく様

    全容がぼんやり見えてくるのは中盤以降

    終盤、緊迫した駆け引きが物語に拍車をかける
    そして、タイトル回収

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    2026年09月29日
  • 悲しみのイレーヌ

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    アレックスが気になりつつ読まずにいたら、シリーズ1作目が出たのでこちらから読むことに。
    面白かった。見立て殺人を追っていくとまさかの展開。おい、嘘だろ?ってなった。

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    2026年09月20日
  • その女アレックス

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    3部構成。
    見ている世界が180°ガラリと変わるグロめの推理小説。
    誘拐・監禁→転換→慟哭・衝撃

    フランスの作家さんだけど、登場人物の名前は存外すっと入ってきた印象。
    関係ないけれど韓国の人の名前や地名が頭に入ってきにくくて、混乱してしまうんだよなぁ、読みたい本もあるのだけれど…

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    2026年09月15日
  • その女アレックス

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    ネタバレ

    先にイレーヌを読んだことで、登場人物が分かっているのでスムーズに話に入れた。
    最初こそ、たまたま事件に巻き込まれた気の毒な女性・アレックス。
    拉致され、裸で木箱に閉じ込められ、糞尿も垂れ流しで水とドックフードらしきものしか与えられず、膝を抱えた状態から身動きが取らないため日に日に身体は痙攣し、まともに眠れず思考も落ちてくる。そして現れるネズミ達。
    そこからの脱出劇も面白かったが、その後も警察はアレックスの行方を追うが被害者であるはずなのに捕まえることができない。
    結末はカミーユが選んだものだったが、これはこれで、カミーユというキャラクターの個性が出て良かった。

    ラスト、カミーユとアルマンのやりとりがグッとくる。日頃はケチでも、ここぞという時は大金だろうと大切な人のために払う。

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    2026年09月08日