ピエール・ルメートルのレビュー一覧

  • 欲望の大地、果てなき罪 下

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    インドシナ戦争中のサイゴンが主要な舞台で、上下巻通していわゆる「ピアストル事件」が背景になっている。ベイルートで石鹸工場を営む夫婦と、その3男1女を軸に語られる戦争の傷痕、インドシナ戦争の裏側。ベトミンとフランスの関係。長男のジャンは石鹸工場の後継ぎだが、経営の能力はなくパリへ。フランソワはENSを期待される能力を持つが、彼もパリでジャーナリズムの道へ。エティエンヌは愛した男性レイモンを追ってサイゴンへ。ここで就いた職場、両替局から話は広がる。
    途中、第一次大戦末期の記念碑詐欺の話が出てきて、あれ?どこかで読んだ記憶が…というのがうれしい驚き。記憶を辿りつつ、そういうことだったのか、という連鎖

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    2026年01月12日
  • その女アレックス

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    凄まじいミステリー。
    印象が途中ガラガラと変わっていくことになり、何度も衝撃を受けた。
    その後に読むミステリーがかすんでしまった印象があるほどのすごさで、本当に読んで良かったのかと思うことも。。
    ややグロい描写に耐えられるならめちゃくちゃおすすめです。

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    2025年12月09日
  • その女アレックス

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    まるで長い長いシリーズ作品を読んだようないい意味の疲労感!
    誘拐事件で残虐な男に捕まった女を助ける話かと思えばそんなものは序章の序章。きっかけに過ぎないどんでん返しのどんでん返し!アレックスという女についての印象が読めば読むほど2転3転してどこに味方したらいいのかわからなくなります。
    全てが回収されて、行動の意味が分かった瞬間のアレックスへの慈悲が湧いて、あいつくそったれ!と思いました笑
    そしてカミーユ警部がそこまで好きじゃないなぁと思っていたけど、最後何を思って締めくくったのかを感じとったら「良い奴じゃーん」って笑
    この作者さんに初めて出会いましたが他の作品を読みたくてしょうがないです!

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    2025年11月27日
  • その女アレックス

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    三部作の一作目である悲しみのイレーヌを先に読むことを猛烈にオススメしたいです

    二転三転、最後の締め方、キャラの深み、そしておまけっぽいもう1つのどんでん返し
    ミステリーを読んでて、『うわ、そことそこ繋がんねや』ってなった時のあの笑ってしまう感じを久々体験できて痺れた
    文句なしの満点!

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    2025年11月24日
  • わが母なるロージー

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    全200ページ程度と今までの作品とと比較すると短くはあるが内容は十分なものだった。
    時系列的には3番目となる作品で番外編として制作された作品だが、物語の進行がスムーズで中弛みがなかった。
    この作品では、ジャンの隠されているが滲み出る思いや感情、それらが後半では一気に加速し、ラストでは寂しさを感じた。

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    2025年11月20日
  • 悲しみのイレーヌ

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    先に「その女アレックス」を読んでから読むことをお勧めします。
    アレックスに比べてグロさは格段にあがります!笑
    もやもやハラハラがずっと続く作品。が、あるタイミングで本をぶん投げたくなりました。良い意味で。

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    2025年10月31日
  • 悲しみのイレーヌ

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    大好きなルメートルのヴェルーヴェン警部シリーズの第一作。
    残酷な描写が多く読むのが嫌になる人もいるかも知れないが、最後まで読んで欲しい。
    まだこのシリーズを未読の人は、これを読んでからその女アレックスを読んで下さい。
    とてもオススメです。

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    2025年09月16日
  • 死のドレスを花婿に

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    すごいおもしろかった

    優しい夫と充実した仕事
    人生順風満帆なバリキャリの女性が
    いきなり不幸のどん底に落とされ
    社会の最底辺まで落ちるところからはじまります
    第一部が終わり、これは一体どのように決着がつくのだろうか??と終わりが全く見えないまま
    第二部で驚きの事実が発覚し衝撃を受けました
    そこからもう本を読むのが止められず
    気がついたら徹夜です
    そして見事な終結
    あんなに終わりが見えなかったのに
    とっても綺麗に終わりました!すごい

    主人公ソフィーの生きる力が逞しく
    こんな状況になっても頭が良いので自分が今何をやるべきなのか
    きちんと把握して行動するパワーに尊敬しました

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    2025年09月16日
  • 監禁面接

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    (⁠⌐⁠■⁠-⁠■⁠)アレックスより、ハチャメチャでオモロイわ〜ご都合主義もあるけんど。

    ⊂|⊃
    [ಠ⁠_⁠ಠ]ひさしぶりに当たり引いたな!

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    2025年09月07日
  • 死のドレスを花婿に

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    あー面白かった。「その女アレックス」に匹敵する超傑作。序盤は主人公の暗い話が長く、耐え忍ぶ時間が続くものの、2章以降から一気に趣きが変わり、かぶりつき読み。
    ルメートルの描く女性の逆転劇と超悪役の転落具合は本当に素晴らしい。

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    2025年08月27日
  • 欲望の大地、果てなき罪 下

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    あー面白かった。上巻とは違い怒涛の展開で一気読み。新シリーズの序章という事でまだ不明確な部分はあれど、次回作がすごく今から楽しみ。
    「天国でまた会おう」また読みたくなった。
    (ニーヌって何者?)

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    2025年08月19日
  • 欲望の大地、果てなき罪 下

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    終わり方に絶叫!
    続編があるのね、一族の大河ドラマなのね、フランスでは既に発行されてるのね、と自分を納得させる。始めに長男夫妻が鼻持ちならない印象を受けたが、訂正します。暗くなりがちな展開にアクセントとなり、少し気分が上向くのは希代の悪女ぶりを発揮する長男の妻のお陰。そして激情に駆られての殺人をやめられない長男のお陰。それに比べるとどんな過去にしろペルティエ家の両親は素晴らしい。アンジェルにも拍手、彼女を信じる夫のルイにも拍手。

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    2025年07月29日
  • 悲しみのイレーヌ

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    描写が細かく、キャラクターが生き生きとしており映画の情景が浮かんでくるような作品。
    また、言い回しが個人的にかなり好き。

    「地区の中心には廃用になった小工場が昆虫の死骸のようにうずくまっている。」
    「派手なネクタイも死刑囚が蝶ネクタイをつけたように浮いて見える。」
    「コッテは熱いものにでも触れるように、そっと指先で受け取った。」

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    2025年06月30日
  • 悲しみのイレーヌ

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    『万事快調オールグリーンズ』にちらっと登場し、興味を持ったので読みました。
    日本のミステリ小説によくありがちな「殺人にどこか感動的な動機がある」という展開の物より割り切って読めました。

    第一部、第二部の構成にも脱帽です。
    個性豊かな登場人物たちの魅力にぐいぐい引き込まれます。(ルイさんのファンになりそうです。)

    しかしあまりにも事件内容が残虐的で、夜な夜なうなされています。
    とにかくフランスに行ったら夜道の独り歩きは絶対にしないぞ、という強い決意をしました。

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    2025年06月01日
  • 邪悪なる大蛇

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    設定が面白いですし、展開がスピーディーであっという間に読んでしまいました!
    よくよく考えてみると誰1人応援したくなる登場人物がいないのに、なぜだか惹き込まれる不思議な感覚。 でも、読んでいる最中は、次から次に誰かを応援したくなるのはこの作者の見事なところかなと。
    少し古い設定に感じるのは書かれた時代によるものですし、荒唐無稽な点も含めて味だと思います。

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    2025年01月25日
  • 邪悪なる大蛇

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    面白かった〜
    まさかこんなラストだなんて。⁠:゚⁠(⁠;⁠´⁠∩⁠`⁠;⁠)゚⁠:⁠。

    そして何より、読みやすいのが嬉しい。
    海外ミステリーって、初心者の私にはちょっとハードル高めだったりするの。
    でもこれは全く問題なし!

    ブク友さん達のレビューから、絶対に読みたかった一冊。
    もちろん私はピエール・ルメートル作品初読みです。



    63歳の殺し屋マティルドは、体重78kgで厚化粧www
    そして、認知症…

    その症状に気付いたのは、マティルドに殺しを依頼しているアンリ、70歳。
    二人は旧知の仲だ。
    マティルドの暴走をなんとか止めようとするが…

    作中何度も〝太った高齢女性〟の描写が出てくるが

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    2025年01月17日
  • 邪悪なる大蛇

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    絶望感と理不尽がスピーディに繰り広げられます

    認知症の殺し屋という設定の段階でもう優勝決定ですよね

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    2024年12月31日
  • 邪悪なる大蛇

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    おもしろかった‼︎
    主人公と同世代の私…思い当たること続々。
    やったこと次々忘れる、前のことが思い出せない、まあいいか、と次へいく。
    私の忘れるのは洗濯機に洗剤入れたかな?とか、炊いたご飯冷凍したかな?とか、かわいいものだけど、主人公は殺人の武器を始末したかな?とか、死体を処理したかな?とかなので、恐ろしい!
    笑えるし、身震いするほど恐ろしい。さらに別の認知症患者が絡んできて、予測不能、まさに奇想天外な方向へと終盤なだれこむ。
    私のような高齢読者には思い当たるところありありだし、若い人は若い人で、えっ?こうなるの?と驚きの連続だと思うし、唯一無二のここにしかないルメートルワールドです‼︎

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    2024年12月26日
  • 邪悪なる大蛇

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    63歳の現役凄腕の殺し屋マティルドに少しずつ認知症の兆しが見え始める。
    覚えていないことが増え、殺しも必要以上に過激になっていく。
    彼女に殺しを依頼しているアンリは危機感を抱くのだが、マティルドはかつて抱いていたアンリへの恋心が甦り、暴走は加速してゆく。

    最初から最後までマティルドから目が離せない。
    残酷すぎる殺しも躊躇わずに成し遂げるのは、やはり凄腕だからなのか…
    冷酷さと殺しの技術を兼ね備えた彼女に誰も敵わないのか…
    刑事すらものともせず、この暴走を止められる者はいるのか…と。

    いた…死を恐れていない人間が、死の意味がわからない人間がいた。

    ラストの惨劇は衝撃的であり喜劇ですらあった

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    2024年12月10日
  • 邪悪なる大蛇

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    主人公のマティルドは63歳の未亡人で田舎で犬と悠々自適な生活を送っている。
    職業は殺し屋。
    若い頃はレジスタンスの美貌の闘士で、当時の司令官アンリから指示を受ける形で殺しを請け負っている。
    そんな彼女に認知症の症状が現れ、殺し方が不必要に残虐になったり、ターゲットを勘違いしたり、組織との連絡方法や銃の処理を忘れたりと、任務に支障が出始めた。
    マティルドを昔から密かに慕っていたアンリはそんな彼女の異常に気づき手を打とうとする…


    歳をとってボケ始めた暗殺者のおばあちゃんというとコミカルな雰囲気だけど、思い込みが激しく感情も制御できず、生来の残虐さをあらわに暴走する凄腕の殺し屋ってところが怖すぎ

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    2024年10月12日