ピエール・ルメートルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
伝説の女性殺し屋が歳を取ったら…
このキャラクターの設定がとても面白い。
そして主人公、マティルドは容赦ない。
マティルドのカオスな心模様に次々と巻き込まれていく人々…
初めて書いた犯罪小説で、既にこんな才能を秘めていたとは、やっぱりルメートルだ。
チラッとSPY×FAMILYを連想しながら楽しめた。
人が歳をとるという現実をこれでもかと書き綴っているけれど、63歳じゃまだここまでヨボヨボにはならないかなぁ。
現実にはプラス10歳くらいのイメージ。
この作品はデビュー前に初めて書いたものだというから、当時のルメートルはまだ若くて、60代がとんでもなく老いぼれて見えてたのかも知れない。 -
Posted by ブクログ
『天国でまた会おう』『炎の色』に続く三部作完結編。間を置いて読んでいるので前二作の詳細は覚えていないのですが、一作目を読んだあとの感想で、「面白かったけれどあえて言うならば男性ばかりでなくマドレーヌとルイーズについてもっと読みたかった」と思っていたら、二作目の主役がマドレーヌで我が意を得たり!と小躍りしたところ、完結編の主役がルイーズでした。素晴らしい。戦時下の話ではありますがルメートルの筆にかかるとどこか洒脱たような乾いた明るさがあって、気重にならずに読めました。教師をしながら週末に近所のカフェを手伝うルイーズとカフェの主人ジュールさん、軍の曹長フェルナンと病弱の妻アリス、真面目な兵士カブリエルと抜け目のないラウール、希代の詐欺師デジレ、という複数の人生が平行してばらばらに語られて行って、結末に向かうにつれ糸をつむぐようにつながっていくのは読んでいて気持ちが良かったです。ルメートルも楽しんで書いたように感じられたエピローグが素敵で、読後感をいっそう満足な形にしてくれました。今後も追いかけたい作家さんです。
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Posted by ブクログ
ピエール・ルメートル『僕が死んだあの森』文春文庫。
最初から最後まで息が詰まるような重い雰囲気の中で物語は展開していく。主人公の12歳の少年が抱え続ける罪の意識が彼の人生を少しずつ狂わせていく何ともイヤな話だ。
夫と離婚した母親と共に2人きりで小さな村に暮らす12歳の少年アントワーヌは、森の中で隣家の6歳の男の子を誤って殺してしまう。
死体を隠して家に戻ったアントワーヌは大切にしていた腕時計を失くしてしまったことに気付き、愕然とする。そして、小さな村は幼い子供の失踪に騒然となる。
いつ、男の子の死体が見付かり、自分の犯行が発覚するかと怯えるアントワーヌだったが、その3日後に村を嵐が襲い、男の子の死体が発見されることはなかった。
それから時は流れ、アントワーヌは医者となり、村を離れて暮らすが……
男の子の死体が発見されると……
本体価格810円
★★★★ -
Posted by ブクログ
フランスの作家ピエール・ルメートルの長篇作品『炎の色〈上〉〈下〉(原題:Couleurs de l'incendie)』を読みました。
『傷だらけのカミーユ』、『わが母なるロージー』、『監禁面接』に続き、ピエール・ルメートルの作品です。
-----story-------------
〈上〉
1927年2月、パリ。
一大帝国を築いた実業家の葬儀が粛々と進んでいた。
しかし出棺のとき、思いがけない悲劇が起きる。
故人の孫、七歳のポールが三階の窓から落ちたのだ。
故人の長女マドレーヌは亡父の地位と財産を相続したものの、息子の看護に追われる日々を送る。
しかし、そのあいだに、彼女を陥れる陰謀が着々と進んでいた…。
ゴンクール賞および英国推理作家協会賞を受賞した『天国でまた会おう』待望の続篇登場!
〈下〉
奸計により、亡父が遺した資産も邸宅も失ったマドレーヌは、小さいアパルトマンで細々と暮らしていた。
一方、彼女を裏切った者たちは、それぞれ成功への道を歩んでいた。
そして、マドレーヌは復讐することを決意する―。
ヨーロッパでファシズムが台頭しつつある1930年代、新たな戦争の影がしのびよるパリでくりひろげられる、息もつかせぬ復讐譚。
『その女アレックス』著者による、『天国でまた会おう』三部作の第二巻。
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2018年(平成30年)に刊行された、災厄の子供たち三部作の第2作… 第一次世界大戦後のフランスを舞台に描いた文芸作品で、7年前に読んだ『天国でまた会おう』の続篇です。
1927年(昭和2年)2月、パリ… 一大帝国を築き上げた実業家マルセル・ペリクールが死んだ、、、
その長女マドレーヌ・ペリクールは、幼い一人息子ポールとともに、父の莫大な遺産を受け継いだ… しかし、事故に遭ったポールの看護に努める彼女は、自らを取り囲む悪意に気づかなかった―。
やがて裏切りと詭計により地位も資産も失った彼女は、復讐を決意する! ファシズムの足音が聞こえる第二次世界大戦前のパリを舞台に展開する息もつかせぬ群像劇。
信じていた仲間に裏切られ、どん底に陥れられたマドレーヌ・ペリクールの怒濤の復讐劇を描いた作品… 自分を裏切った者たちを罠に陥れ、淡々と復讐していく展開がリズムよく描かれていましたね、、、
騙されるマドレーヌの方にも問題はあったかなー と感じて、序盤は感情移入し難かったのですが… 仲間の裏切りも酷いですからねー 復讐劇が進んでいくうちに、いつの間にか気持ちがマドレーヌたち(息子のポール、看護師ヴラディ、協力者のデュプレ含む)にシンクロしていましたね。
どんでん返しはなく、悪役がわかりやすい勧善懲悪のエンターテイメント作品でしたね… 前作にも登場したデュプレの活躍や、車椅子の少年ポールと母国語しか喋れないポーランド人看護師ヴラディのユーモア溢れるやりとり等も印象的でした。
続篇も機会があれば、読んでみたいですね。 -
Posted by ブクログ
フランスの作家ピエール・ルメートルの長篇作品『炎の色〈上〉〈下〉(原題:Couleurs de l'incendie)』を読みました。
『傷だらけのカミーユ』、『わが母なるロージー』、『監禁面接』に続き、ピエール・ルメートルの作品です。
-----story-------------
〈上〉
1927年2月、パリ。
一大帝国を築いた実業家の葬儀が粛々と進んでいた。
しかし出棺のとき、思いがけない悲劇が起きる。
故人の孫、七歳のポールが三階の窓から落ちたのだ。
故人の長女マドレーヌは亡父の地位と財産を相続したものの、息子の看護に追われる日々を送る。
しかし、そのあいだに、彼女を陥れる陰謀が着々と進んでいた…。
ゴンクール賞および英国推理作家協会賞を受賞した『天国でまた会おう』待望の続篇登場!
〈下〉
奸計により、亡父が遺した資産も邸宅も失ったマドレーヌは、小さいアパルトマンで細々と暮らしていた。
一方、彼女を裏切った者たちは、それぞれ成功への道を歩んでいた。
そして、マドレーヌは復讐することを決意する―。
ヨーロッパでファシズムが台頭しつつある1930年代、新たな戦争の影がしのびよるパリでくりひろげられる、息もつかせぬ復讐譚。
『その女アレックス』著者による、『天国でまた会おう』三部作の第二巻。
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2018年(平成30年)に刊行された、災厄の子供たち三部作の第2作… 第一次世界大戦後のフランスを舞台に描いた文芸作品で、7年前に読んだ『天国でまた会おう』の続篇です。
1927年(昭和2年)2月、パリ… 一大帝国を築き上げた実業家マルセル・ペリクールが死んだ、、、
その長女マドレーヌ・ペリクールは、幼い一人息子ポールとともに、父の莫大な遺産を受け継いだ… しかし、事故に遭ったポールの看護に努める彼女は、自らを取り囲む悪意に気づかなかった―。
やがて裏切りと詭計により地位も資産も失った彼女は、復讐を決意する! ファシズムの足音が聞こえる第二次世界大戦前のパリを舞台に展開する息もつかせぬ群像劇。
信じていた仲間に裏切られ、どん底に陥れられたマドレーヌ・ペリクールの怒濤の復讐劇を描いた作品… 自分を裏切った者たちを罠に陥れ、淡々と復讐していく展開がリズムよく描かれていましたね、、、
騙されるマドレーヌの方にも問題はあったかなー と感じて、序盤は感情移入し難かったのですが… 仲間の裏切りも酷いですからねー 復讐劇が進んでいくうちに、いつの間にか気持ちがマドレーヌたち(息子のポール、看護師ヴラディ、協力者のデュプレ含む)にシンクロしていましたね。
どんでん返しはなく、悪役がわかりやすい勧善懲悪のエンターテイメント作品でしたね… 前作にも登場したデュプレの活躍や、車椅子の少年ポールと母国語しか喋れないポーランド人看護師ヴラディのユーモア溢れるやりとり等も印象的でした。
続篇も機会があれば、読んでみたいですね。