ピエール・ルメートルのレビュー一覧

  • 天国でまた会おう 上

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    ネタバレ

    戦場でプラデルの悪事を見てしまったアルベールは、そのプラデルに生き埋めにされてしまう。エドゥアールがアルベールを助けたがそのせいで爆弾を浴びエドゥアールは顔に大怪我を負う。
    戦後パリに戻った2人は貧しく暮らす。プラデルの出世を知った2人は落胆。国を相手に壮大な詐欺計画を企てるものの、エドゥアールはその成功を見ることなく、自分の父親が運転する車に飛び込み命を絶ってしまう。

    エドゥアールの父の描写が印象的でした。息子が生きている時は父親らしいことを全くしなかったのですが、息子の死を知って、失意と遺恨に悩む父親像が見てとれ、とても悲しい気持ちになりました。

    悪事を働いたプラデルが結婚し幸せに暮ら

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    2019年03月16日
  • 炎の色 下

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    ピエール・ルメートル『炎の色 (下)』ハヤカワ文庫。

    下巻。主人公・マドレーヌの復讐劇が綴られるが、どうにもスッキリしない。ネチネチした復讐の過程と端折って慌ててまとめたような結末に、どうにも納得出来なかったのだ。読み終えてみると、まだ上巻の方が幾分ましなように思えた。

    そう言えば、タイトルの『炎の色』は何の色だったんだろう。

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    2018年12月06日
  • 炎の色 上

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    ピエール・ルメートル『炎の色 (上)』ハヤカワ文庫。

    『天国でまた会おう』の続編。個人的には『天国でまた会おう』は今一つ受け入れることが出来なかったので、本作はどうかと一抹の不安を覚えつつページをめくる。

    読んでみれば、続編と銘打ちながら、独立した物語のようだ。本作の主人公・マドレーヌが『天国でまた会おう』の主人公・エドゥアールの姉という設定が続編としての唯一の接点である。

    莫大な父親の遺産を相続し、その葬儀の最中に息子が悲劇に見舞われる悲劇の主人公・マドレーヌがその相続を善しとしない親族や知人にはめられ、全財産を失い窮地に立ち、復讐を誓うというところまでが上巻の粗筋。

    やや冗長気味な

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    2018年12月06日
  • 傷だらけのカミーユ

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    結末や犯人の正体が分かってしまった。全体を通してみればひたすらカミーユが穴の中に落ちていく印象。しかし読み手を飽きさせない展開、文章は健在です。

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    2025年03月28日
  • 天国でまた会おう 下

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    女性がみんなかっこいい。男性はみんな女々しい。笑 だからちょいちょいイライラしたけど。エドゥアールの顔の描写が、好き。

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    2018年02月16日
  • 天国でまた会おう 下

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    ネタバレ

    どうなってしまうの?と、割とドキドキしながら読みました。
    これまで読んできたルメートルの作品と少し違う印象でした。
    メルランの存在が効いている。実際に自分の近くにいたら嫌だけど、なくてはならない人。
    最終的にアルベールがしあわせに?なってくれたのが良かったですし

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    2017年07月16日
  • 天国でまた会おう 上

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    あの、「悲しみのイレーヌ」で有名な著者の作品。

    うーん。「悲しみのイレーヌ」は、非常に衝撃的な作品だったけど、こちらはどうか。紙面ぎっしりと文字が配置されているページもあったりするので、読み進むのには、少し力がいる。また、内容的にも、すこし入り組んでいるので、そういう意味でも力がいる。

    上巻では、テンポが良いとは言い難い。下巻で、どう巻き返すか。

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    2017年06月30日
  • 悲しみのイレーヌ

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    パリにおいて女性二人が惨殺される凄惨な殺人事件が発生した。しかし、のちに訪れる惨劇の序章に過ぎなかった... その女アレックスの前作でカミーユ・ヴェルーヴェン三部作 の第1巻です。三部作を読むにあたって必ず本書から読んでください。ストーリーの肝になるネタバレをされてしまいますので。わたしはその女アレックスから読んだので連作物は途中から読んではいけないという教訓を得ました。

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    2025年12月21日
  • 天国でまた会おう 上

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    アルベールとかエドゥアールとかラブラダンとか登場人物の名前が覚えられない。ゆっくりした展開の割に先に先にと読みやすいが、盛り上がりが結局分からないまま上巻が終わってしまった。。

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    2016年11月23日
  • 天国でまた会おう 下

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    ネタバレ

    # 天国でまた会おう

    戦争で味方を殺すことによって実績を上げ、戦後は死者を冒涜することによって利益を貪ろうとした中尉は、悪事が発覚し、孤独のうちに死亡する。
    中尉の悪事を目撃した兵士アルベールは、注意によって殺されそうになるが、エドゥアールによって助けられる。
    エドゥアールはアルベールを助ける際に大けがを負い、二度と人前に顔を出すことも話すこともできない姿となる。エドゥアールは恨みから、戦没者記念碑の詐欺を思いつき、国中から金を集める。国外へ逃亡するというその日に、自分の父が運転する車に飛び込んで死亡する。
    アルベールはエドゥアールの詐欺に手を貸し、大金を持って恋人とともに植民地へ逃亡する。

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    2018年11月04日
  • 天国でまた会おう 上

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    ネタバレ

    第一次世界大戦末に運命が分かれた者たちを描くフランス小説。

    この時代の小説は初めて読むし、その上フランスが舞台という事で背景感がつかめず苦闘しました。
    また、視点が章の中でも変わるので読みにくかったです。
    ようやく慣れてきたところで、物語が動き出して面白くなってきました。

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    2016年03月18日
  • 天国でまた会おう 上

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     休戦間近の戦線において、主人公アルベールは上官が敵の攻撃に見せかけ部下を撃ち殺し、戦意向上させようとしていることを目撃する。
     そして上官に生き埋めにされそうなところをエドゥアールに救出されるが、エドゥアールは大怪我を負ってしまい、戦後のアルベールはエドゥアールの世話に追われてしまう。
     上巻はほんとに舞台設定の説明のみという感じ。
     出てくる人々が大抵駄目で、いわゆるきれいなヒーローやヒロインは存在しな
    い。特にエドゥアールの姉のマドレーヌがすごい。なんだこの迫力は。
     エドゥアールのうつろな穴というか、なんだろう、モンスター化しているとこ
    ろが怖い。あと運命の皮肉さ。
     下巻が楽しみ。

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    2015年12月31日
  • 天国でまた会おう 上

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    戦争が終わるまで後少しの時、ブラデル中尉の愚策のせいでマイヤールは生き埋めになる。その時マイヤールは復讐を決意する。生死の境にいた彼を救ったのはエデゥアール。だがエデゥアールは砲弾の破片が直撃し顔を大きく失くす痛手を受けた。戦後、絵の才能があるエデゥアールとマイヤールの生活が始まる。だが、エデゥアールを死んだ事にし別人に仕立て上げたマイヤール達は生活も苦しい。エデゥアールは裕福な家柄だったのに、助けた代償が自らが障害者になってしまった。

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    2015年12月15日
  • その女アレックス

    購入済み

    一気に読んだけど

    他のコメントが良すぎて期待しすぎてしまった。
    まあ、でもよくできた話です。
    ただし、好き嫌いは別れるかも。
    いい意見は他の方にまかせます。
    とりあえず妄想が多いので読むのが面倒になって、早く展開して欲しいなぁと思っちゃった。
    あと、物語の中に感情移入できる人物や、惚れるような人物が現れたらもっと楽しめたと思うけども、私にはいなかったねぇ。

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    2015年01月26日
  • その女アレックス

    購入済み

    飽きてくる

    初めはなんとか読んでいましたが、展開がじっくり過ぎて飽きてきます。
    結局、脱出したあたりから飛ばし読みになってしまいました。
    アレックスの過去は同じ女性としてゾッとしましたが。
    推論ばかりで結局真相はなんだったのか。
    やっぱり海外ものはまどろっこしすぎて合わないようです。

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    2016年04月10日
  • その女アレックス

    ネタバレ 購入済み

    ミステリーかな?

    レビュー等高い評価の作品で大どんでん返し的な内容との触れ込みから手にとってみました。内容描写等は丁寧な書き方をしていることでイメージは伝わりやすいです(残酷な描写も多々あるため映画化の際にはきついかも)。場面展開もアレックスとカミーユ、二人の人物の視点を交互に見せることで緊迫感がありました。しかし、最後の三部の内容が拍子抜け感があります。ここまで引っ張る上での犯人像の浮かびあがせかたに大きなインパクトはありませんでした、ここで大きく大どんでん返し的な書き方があれば評価はだいぶ違うものだったと思います。場面展開の急激な変化は多いのでその面では最初と最後の展開は大きく大どんでん返しなのでしょうが、

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    2015年03月25日
  • その女アレックス

    購入済み

    最悪な読後感

    評判が高いので期待して読んだが、ミステリーというよりはスプラッター小説とでも言ったほうが良いくらい、
    あまりの残虐さに途中で何度も挫折しそうになり、読み終った後も、その日一日中不愉快な気分だった。
    ストーリーも期待はずれ、どうしてこんなに評価が高いのか理解に苦しむ。
    女性は読まないほうがいいです。

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    2015年04月19日