ピエール・ルメートルのレビュー一覧

  • わが母なるロージー

    Posted by ブクログ

    パリ警視庁犯罪捜査部カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ、2013年発表の〝番外編〟。翻訳文庫本で約200頁の中編のため、読み応えでは物足りない面もあるが、その分、全編を覆う緊張感はより濃密になっている。比較的シャープなプロットの中に、技巧派ならではのツイストを効かせ、〝三部作〟同様に読後感は重い。

    夕刻、パリ市内で爆破事件が発生した。幸いにも死者は出なかったが、テロ行為も視野に入れた大規模な捜査が始まる。間もなくして一人の青年が警察に出頭、自ら犯人だと名乗り出た。ジャン・ガルニエ。不可解にも〝交渉〟相手にカミーユを指名した。仕掛けた爆弾はあと6発。要求は3つ。現在拘留中の実母ロージーの釈

    0
    2020年11月28日
  • 死のドレスを花婿に

    Posted by ブクログ

    狂気をここまで見事に書いた小説は初めて出会ったと思ったら、どんでん返し。
    たまらん。
    ただ、狂気を体験したことないひとには序盤は不快な展開かもしれない。個人的には大好きだけど。

    0
    2020年10月07日
  • 死のドレスを花婿に

    Posted by ブクログ

    デビュー2作目の作品がこれらしいのだが、ビックリ。
    4章からなっていて、第1章で主人公のソフィーが描かれ、
    2章ではフランツという謎の人物が描かれ、3章4章では二人が接する場面が描かれるという構造になっている。

    アレックス同様 最後にどんでん返しが待ち受けているのではなく、こちらは第2章で早くも「えっ!」となる。

    最後の終わり方はもっと徹底的にやっつけてくれると思っていたのだが、意外と優しいやっつけ方で終わったのが物足りなく感じた。

    0
    2020年08月21日
  • わが母なるロージー

    Posted by ブクログ

    見つけるとすぐさま読むことにしているルメートル。帯にヴェルーヴェン警部の話とあり、巻頭には著者によるこの作品の位置付けなどについての覚書もありました。本来は三部作で完結していてもう書くつもりは無かったそうですがふとしたきっかけで物語の方からやってきたとのこと。事件は深刻で大変なものだしその背景もなかなか救いがたいのですが、時折著者の人格がもの申すような描写もあって、読後感は悪くないです。ちょっとだけ読むつもりが2ページくらいでもう引き込まれて、読むのを止められませんでした。視覚的映像的な描写が見事で、ラストシーンも印象的で一時間くらいの映像作品を見終わったような感じです。

    0
    2020年07月25日
  • その女アレックス

    購入済み

    2作目です

    悲しみのイレーヌに続けて読みました。三部作なので次も楽しみです。この作者の作品を追ってみようと思います。

    0
    2020年07月04日
  • 悲しみのイレーヌ

    購入済み

    グロいなぁ

    初めてこの作者の作品を読みました。グロい場面も多々ありますが、その分緊張感も高まり読み進められました。

    0
    2020年07月04日
  • 死のドレスを花婿に

    購入済み

    おもしろい

    この作者の作品4冊目です。あの3部作の後、続けて読みました。中弛みする事なく一気に読みました。ドキドキし楽しめました。

    0
    2020年07月04日
  • わが母なるロージー

    Posted by ブクログ


    派手な死体も暴力も無く物足りないかなーと思ってたけど、やっぱり気付いたらドキドキしながらページをめくってました。
    短いけど、一番丁寧にモブ含め登場人物の描写がされてたんじゃないかな。
    ほんとその辺にいる人がいっぱい出てきた。

    0
    2020年07月02日
  • 悲しみのイレーヌ

    購入済み

    多くの方がおっしゃる通り

    先にアレックスを読んでしまうと、結末が分かった上でストーリーを追うことになるため少し残念でした
    とはいえ、アレックスとは全く違う仕掛けが施されているため後半に受ける驚きは色褪せることがありません
    グロテスクな描写の多さではアレックス以上でしたが、男性でありながら女性の登場人物の造形がとても巧みな作家なので女性読者を多く獲得すると思います

    0
    2020年05月24日
  • 傷だらけのカミーユ

    購入済み

    面白い

    『悲しみのイレーヌ』』『その女アレックス』と絶対に順番に読むべきですね。このシリーズが続いて欲しいです。

    0
    2020年07月04日
  • 天国でまた会おう 上

    Posted by ブクログ

    戦争とサスペンスの組み合わせが新鮮
    登場人物の人間性も程よく描写されているとおもう
    上巻は重苦しい展開なので 下巻に期待したい

    0
    2020年04月22日
  • 死のドレスを花婿に

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ルメートルの単発作品。
    ニューロティックなスリラー小説。
    起承転結が綺麗に決まっている。
    魅力的な謎を提示し、読者の興味を引き付ける。
    ストーリー的には、土曜ワイドや火曜サスペンスにありそうかな笑

    以下ネタバレ

    ソフィーの章…いわゆる謎の発端部分。ソフィーは記憶の無いままに殺人を犯しているのか?どんどん追い詰められ、ついには逃亡生活を経て打開策として別人として生活を始めるまで。

    フランツの章…前の章で描写されていたソフィーの異常行動の種明かし。フランツのソフィーに対する悪意を日記体で、短いセンテンスで描写する。底の知れぬ悪意と、不明瞭な動機が緊迫感を生む。

    フランツとソフィーの章…ソフ

    0
    2019年11月07日
  • 天国でまた会おう 下

    Posted by ブクログ

    ミステリではないので、どんでん返しはないが、最後の展開はドキドキした。
    一部史実を混ぜてるところに、リアリティを感じたんだと思う。
    面白かった。

    0
    2019年11月01日
  • 天国でまた会おう 上

    Posted by ブクログ

    いわゆる戦争ものだが、戦争の描写は少ない、基本的には戦後の話だが、いや〜、全く展開が読めなくて面白い。
    早く下巻が読みたい。

    0
    2019年11月01日
  • 死のドレスを花婿に

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    一気読み。逃亡劇が2章からがらっと変わる。復習に対する復習。だましあいが結末はあの人の活躍でスカッと?

    0
    2019年09月14日
  • 炎の色 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    さすがルメトール、ストーリーテリングは秀逸。ヒトラーが台頭する混乱のフランスを舞台にした没落貴族女性の復讐劇。ルメトールは、前半はこれでもかこれでもかという悲劇(わが子が車椅子になってしまったり、周囲に騙され資産を失ったり)を描き、後半はこれら騙された相手を秀逸に復讐する物語を描く。これだけの登場人物を魅了あるキャラクターに仕立て上げ、それぞれを絡ませながら、なおかつ面白く描くルメトールに脱帽の一冊。

    ただ今までの作品に比べて鈍った印象。登場人物たちが多くてそれぞれの人物の描きわけが短かったり、はじめから全て関係した一つのストーリーだったからだと思う。今までの作品は、章によって登場人物が書き

    0
    2019年08月09日
  • 炎の色 下

    Posted by ブクログ

    『天国でまた会おう』の続編と思って読むと、何か違う感じ。。。
    三部作だそうで次も手に取ると思うけど、同じ設定上にある別の物語ぐらいに思ってた方がイイかな?

    0
    2019年03月05日
  • 炎の色 下

    Posted by ブクログ

    説明過剰な感もありましたが、周到にやりきったな、という感じです。雰囲気としては、やっぱり「アレックス:が好きです、

    0
    2019年02月20日
  • 炎の色 上

    Posted by ブクログ

    1927年ー1929年
    1933年

    所はパリ。実業家の頭首が亡くなり、残されたのは娘と孫。葬儀の日に孫に起きた起きた悲劇。二人を食い物にする輩がそこにもここにもいる中で協力者はいるのだろうか

    0
    2019年01月03日
  • 天国でまた会おう 下

    Posted by ブクログ

    じわじわ高まっていく緊張感と、物語が結末に向かいはじめてからのスピード感は秀逸。クライム小説なんだけど、時代の描き方や、人物の描写が頭抜けているからか読み終わった後の満足感が凄い。

    0
    2018年12月04日