ピエール・ルメートルのレビュー一覧

  • 監禁面接

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    ネタバレ

    映画を見ているような内容だったなぁ。
    本当にあっても、おかしくない話。
    ハッピーエンドとは思えないけれど、アランが自由になれただけ良いと思おう…

    そういえば、ハッピーエンドなんて、ルメートルに求めてはいけないんだった!

    そして、まさか涙ぐむシーンがあるとは思わなかった!(シャルル)

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    2021年03月09日
  • わが母なるロージー

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    ネタバレ

    アルマンが出てこなかったのが悲しい。アルマンがいろんな人からものをかっさらってくとこが好きなんだけど。短くてサクッと読めた。ストーリーは普通。

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    2021年01月27日
  • わが母なるロージー

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    ーカミーユ警部復活ー

    パリで爆発事件が発生した。警察に出頭した青年は、爆弾はあと6つ仕掛けられていると告げ、金を要求する。カミーユ警部は青年の真の狙いは他にあるとにらむが…
    ・
    ・
    【その女アレックス】からファンだったカミーユ警部にまたお会い出来るなんて光栄です!!

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    2021年01月24日
  • 監禁面接

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    ピエール・ルメートルの長編。

    時期的には、「死のドレスを花婿に」の翌年、「その女、アレックス」の前年に刊行された作品。

    今ひとつ主人公に共感できず。
    他の作品と比べると、ストーリーもイマイチ。
    だから、翻訳されるのが、他作より遅かったのかな?

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    2021年01月12日
  • 監禁面接

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    ネタバレ

     モノローグでテンポのいい筆致のため一気に読み進められるけど、リアリティがなくていまひとつ。

     フィクションだから非現実的なこと自体は否定しないけど、何となくの印象で言うと、こうしようという設定が先にあって、そのおぜん立てをするために無理なストーリを前に持ってきているような感じ。私立探偵のメスタクや元警察特別介入部隊警部のカミンスキーはその後の展開のために必ず必要になってくるけど、彼らを登場させるまでの設定があまりにも雑すぎる。

     アランがロマンと共謀してエクシャル・ヨーロッパの裏金を盗んだという話も設定が雑すぎるし、裏金を追っているフォンタナや捜査をしていたはずの警察、検察がロマンのことを疑っている様子がまったくなく、それどころかロマンの存在に気づいてすらいないのではないと思われるぐらいまったく言及もしないというのも不自然でリアリティがない。実弾入りの拳銃を提供したはずのカミンスキーについて裁判でまったく触れられないことについては言うに及ばず。

     不自然な説明的台詞もたびたびあって、拘置所の面会室でフォンタナがアランのやったことについてよくしゃべるし、次女のリュシーも父親であるアランの裁判での意図についてよく話す。漫画やアニメならまだ受け入れられる程度かもしれないけど、このあたりはもう少しうまくやってほしいなと。

     もろもろの穴を埋めるかのように、ロマンは田舎にひっこませ、ゲノーは再就職を望む失業者に仕立て上げ、シャルルやフォンタナはあっけなく死なせるのだけど、埋められずに残されたままの穴がたくさんあるし、穴の埋め方も突貫工事のために埋めたあとの見栄えがよくない。

     語り手の心情描写についてはあえて書かないでおく。そこは作者が書きたいように書いて、読者が読みたいように読めばいい。

     この作品を読みながら真保裕一の『奪取』にすごく似ているなと感じていた。もちろん『奪取』も終始ぶっとんでいるし、そういう意味ではリアリティはないのだけど、それでも緻密な取材に基づいて作品を書く作者だけあって細部まで作りこまれている。ルメートルの『監禁面接』も全体としてはさらっと読んで楽しめるものではあったのだけど、個人的には神が宿るぐらいには細部までこだわってほしかったなと。

     2020年1月4日(月)MARUZEN & ジュンク堂書店梅田店にて購入。同日読み始め、6日(水)に読み終える。

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    2021年01月06日
  • 天国でまた会おう 下

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    ネタバレ

    「その女アレックス」を中心としたヴェルーヴェン警部シリーズとは全く趣向の違った作品でした。

    後書きでは冒険小説とのワードもありましたが、それもしっくりこない。

    舞台はまさに第一次世界大戦が終わろうとしているフランス。

    そこで戦った兵士(アルベール)が戦場で見た光景と自身の体験。

    命を救ってくれた戦友(エドゥアール)と、その際におってしまった人生を狂わせる大怪我。

    その後、始まった共同生活の中で彼等が取り戻す日常は、国中を巻き込む一大詐欺事件へ...

    後半に入り、少し世界観には入り込めたが、暗いイメージは今までの著者の作品と同じとは言え、期待していただけに全体を読み終えても残念な気がしてならない。

    説明
    内容紹介
    膨大な犠牲者を出して、大戦は終わった。
    真面目な青年アルベールは、戦争で職も恋人も失ってしまう。画才に恵まれた若きエドゥアールは顔に大怪我を負い、家族とのつながりを断つ。戦死者は称揚するのに、生き延びた兵士たちには冷淡な世間。支え合いながら生きる青年たちは、やがて国家を揺るがす前代未聞の詐欺を企てる!
    第一次世界大戦後のフランスを舞台に、おそるべき犯罪の顛末を鮮やかに描き上げた一気読み必至の傑作長篇。ゴンクール賞受賞作。
    内容(「BOOK」データベースより)
    第一次世界大戦直後のパリでのしあがる実業家プラデルは、戦没者追悼墓地の建設で儲けをたくわえていく。一方、アルベールは生活のため身を粉にして働いていた。そんな彼にエドゥアールが提案したのは、ある途方もない詐欺の計画だった。国をゆるがす前代未聞のたくらみは、はたしてどこにたどりつくのか?日本のミステリ・ランキング一位を独占した人気作家が放つ、スリルと興奮に満ちた群像劇。一気読み必至の話題作。
    著者について
    1951年、パリ生まれの作家、脚本家。2006年にカミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズの第一作となる『悲しみのイレーヌ』でデビュー。2011年に発表したシリーズ第二作『その女アレックス』は、リーヴル・ド・ポッシュ読者大賞、英国推理作家協会賞インターナショナル・ダガー賞に輝いたほか、日本では『このミステリーがすごい! 』、「ミステリが読みたい! 」、「週刊文春ミステリーベスト10」、本屋大賞(翻訳小説部門)などのランキング一位を独占し、ベストセラーとなった。2013年に発表した初の文芸作品である本書は、フランスで最も権威ある文学賞ゴンクール賞を受賞した。現在フランスで最も注目される作家である。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    ルメートル,ピエール
    1951年パリ生まれの作家、脚本家。2006年にカミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズの第一作となる『悲しみのイレーヌ』でデビュー。2011年に発表したシリーズ第二作『その女アレックス』は、リーヴル・ド・ポッシュ読者大賞、英国推理作家協会(CWA)賞インターナショナル・ダガー賞に輝いたほか、日本では『このミステリーがすごい!』、「ミステリが読みたい!」、「週刊文春ミステリーベスト10」、本屋大賞(翻訳小説部門)などのランキング一位を独占し、ベストセラーとなった

    平岡/敦
    1955年生、早稲田大学文学部卒、中央大学大学院修士課程修了、フランス文学翻訳家、中央大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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    2021年01月06日
  • 天国でまた会おう 下

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    同作者の作品としては意外性が弱く、陰鬱なのは変らないという感じ。
    爽快感を求めたわけではないけど、あまり高い評価はできかねると思う。

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    2020年12月20日
  • 死のドレスを花婿に

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    ネタバレ

    「その女アレックス」と比較したが故の☆3つであり、本作も読み応え十分。

    ソフィーとフランツの心理戦は読んでいてしんどくなる程に。

    ストーカーってこんな風に相手(被害者)の肉体、精神、人間関係等を破壊出来るって事に恐怖を覚える。

    説明
    内容紹介
    『その女アレックス』の原点となる恐怖のイヤミス

    狂気に駆られて逃亡するソフィー。聡明だった彼女はなぜ全てを失ったのか。悪夢の果てに明らかになる戦慄の悪意とは。驚愕の傑作。
    内容(「BOOK」データベースより)
    『その女アレックス』の原点となる恐怖のイヤミス

    狂気に駆られて逃亡するソフィー。聡明だった彼女はなぜ全てを失ったのか。悪夢の果てに明らかになる戦慄の悪意とは。
    ソフィーは怯えていた。かつては優秀なキャリアウーマンだった彼女には秘密があった。ときに奇行を起こし、そのことをまるで記憶していないのだ。そのせいでソフィーは職も地位も失ったのだった。自分は正気を失ったのか。恐怖を抱えながらも、高名な政治家の家でベビーシッターをつとめるソフィーだったが、ある日、決定的な悲劇が訪れ、彼女は恐慌にかられて逃亡を開始した。自分は人を殺したのか? 自分は狂気に捕らわれてしまったのではないのか? そんな彼女をずっと見つめるフランツ。彼の暗い歩みとソフィーの狂気の逃亡が交差するとき、おそるべき罠が全貌を明らかにする!
    底知れぬ狂気と悪意が織りなす恐怖の犯罪計画。驚愕の四部構成の最後に浮かび上がるのは恐怖の肖像――
    あなたの心を凍らせる衝撃と恐怖の傑作サスペンス。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    ルメートル,ピエール
    1951年、パリに生まれる。教職を経て、2006年、カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ第1作Travail soign´eで作家デビュー。同作でコニャック・ミステリ大賞ほか4つのミステリ賞を受賞。シリーズ第2作『その女アレックス』は、イギリス推理作家協会賞を受賞したほか、日本で「このミステリーがすごい!」など4つのミステリーランキングで1位となり、ベストセラーとなった

    吉田/恒雄
    1947(昭和22)年、千葉県生まれ。市川高校卒、フランス文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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    2020年06月22日
  • 天国でまた会おう 下

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    結末悪人のブラデルが罰せられた結末は納得したが
    エドゥアールが父親の運転する車に轢かれてしまったのは 何故なのか?作者は何を伝えたかったんだろう?

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    2020年04月29日
  • 炎の色 上

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    前半だけだと、まだ全体の半分も理解できてなさそう。
    まだまだマドレーヌ、ポール、アンドレ、シャルル、等々の秘密が下巻で出てきそう。

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    2020年01月05日
  • 天国でまた会おう 下

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    ネタバレ

    男性陣の展開がメインとは言え、それぞれに絡む女性陣の生き生きとした魅力ときたら!女性陣の登場がなければ、ただの戦争と復讐の物語だったでしょう。ラストの、マドレーヌのプラデルに対する冷徹さ、詐欺と分っていて瞬殺で付いていくことを決めたポリーヌが特にいい。ハッピーエンドとは言えないところもありますが、それぞれの着地が巧くて納得の収束。上下巻ですが、面白くてあっという間に読めました。

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    2019年12月04日
  • 天国でまた会おう 上

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    ネタバレ

    *1918年11月、休戦が近いと噂される西部戦線。上官プラデルの悪事に気づいたアルベールは、戦場に生き埋めにされてしまう!そのとき彼を助けに現われたのは、年下の青年エドゥアールだった。しかし、アルベールを救った代償はあまりに大きかった。何もかも失った若者たちを戦後のパリで待つものとは―?『その女アレックス』の著者が書き上げた、サスペンスあふれる傑作長篇。フランス最高の文学賞ゴンクール賞受賞*

    とても壮大でスリリングな展開。最初はややまったりとしたテンポなのですが、途中から一気に加速し、この後どうなるのか見当もつかないワクワク感でいっぱいです。早く下巻読みたいです。

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    2019年12月04日
  • 天国でまた会おう 下

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    カミーユ刑事シリーズの作者だったので評価をあげすぎて臨んでしまった。当時の情勢、そこで織りなされる関係者の群像劇、魅力的な詩的表現は素晴らしかった。物語の帰結は落語みたいというか、、ルメートル本人も悩んだんじゃないのかな、、この終わり方でいいの?みたいな。
    小胆でお人好しのアルベールと奔放でお金持ちのエドゥアール、友達になるはずのない二人が友達になり国を相手に大博打を打つのはハラハラしつつも楽しかったです。
    映像化はもう少しテンポが良く喜劇調にまとめられてた。ラストが少し違うかな。どっちが好きかといわれると難しいところ...。

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    2021年05月07日
  • 炎の色 下

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    ネタバレ

    3部作の2作目とのこと。今作も前作同様、実際にフランスで起きた事件を題材にしているらしいが、元ネタを知らなくても十分楽しめる。というかこのドタバタ劇に元ネタ(そのままでないにしても)があること自体がちょっとした驚き。前作今作ともに身体的ハンディキャップがある人が主要人物なのは何かしら作者の思いがあるんだろうか。

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    2019年08月30日
  • 天国でまた会おう 下

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    ネタバレ

    戦争をフックに、正義や金や幸せなどの価値観に大きな疑問を投げかける。

    人生は金ではない。
    外見でもない。
    何をしたか、でもない。が、何をしたかによって人は納得できる何かを得られるのだろう。

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    2019年08月12日
  • 天国でまた会おう 下

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    ネタバレ

    戦後の混沌と貧富格差と不正詐欺。読んでいて嫌になるがラストは収まるところに収まった感じ。読み始めは展開が全く見えなかったが中盤から物語の数奇で壮大で複雑な構造が見えてきてからはどう収束するのか気になって終盤は一気読みだった。一貫した主人公のお人よし?なキャラクタを愛せるかどうか。自分的には主人公の彼女(後のほう)のキャラクタが一番気に入りました。

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    2019年07月17日
  • 炎の色 下

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    前作の続きと思っていたので、期待しすぎてしまった。
    これは、フランスの歴史を知っていたら、とても楽しめるのでは?
    過去の重大な事件も書かれているし、そういうのを知っていたらワクワクして読めたんだろうなぁ。そこがもどかしかった。

    でも次の作品も、楽しみにしています。

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    2019年04月29日
  • 天国でまた会おう 下

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    どうしても身近でない群像劇のため深入りできなかったが、時間が経つにつれ、よくよく考えると実は戦争の悲劇からくる個々の葛藤をみんなに考えて欲しい、と奥深い、著者のうまさなのかも。最後のスピード感は圧巻。何気にメルランが刺激を与えてくれる。

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    2019年03月28日
  • 天国でまた会おう 上

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    身近でなかった話なので新鮮でした。戦争の悲惨さは衆知のごとくですが、この時代ですでに欧州にアフリカ人だけでなく中国人もいたという、うわべだけですが実感、歴史知識なさすぎを痛感。さらに花粉症もあったなんて。日本語訳なだけで違うかもしれませんが。
    まだ序盤。ジェットコースターストーリーを期待して下巻をめくります。

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    2019年03月14日
  • 炎の色 下

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    「天国でまた会おう」がまさかの3部作の1作目だったと知ったときの驚きたるや、筆舌に尽くしがたい。あれはあれで、とてつもなく完璧に完成された一作だとおもっていたから。ただ続篇が出たとなれば、近いうちに買ってしまうだろう気はしていた。「天国~」が一時も目を離せない作品だったのに対し、本作はどちらかといえばじっくり読むのが合っている。単に恨みを晴らしたいだけではないマドレーヌの、失敗できない復讐劇。腹を決めた人間の逞しさは、倫理を度外視させる威力をもつ。そして、注目の第3作ときたら……あの人物が主人公だという!
    (“道徳”と書こうとして、いやいやもっとクソみたいなやつがいたではないか、とおもいなおし“倫理”とした。道徳も倫理もさほど違いはない気がするし、その使い方は間違ってますよと言われるかもしれないが、それでもマドレーヌに道徳を説けるか? とおもう。
    しょうじき前作のおもしろさでハードルが上がってしまったのか。作品に求めるものを間違えてしまったかもしれない。ただ、第3作目の主人公が誰だかを知り、ぜったいに読む! とは決めた。)

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    2019年02月15日