ピエール・ルメートルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
カミーユ・ヴェルーヴェンシリーズの番外編的な作品。
時系列で並べると三番目らしいのだけど、
日本ではアレックスが1番に発売されてしまったせいで
全作品通しての読み心地はなんだか微妙な感じになってしまったかな。。
できれば四作を順番通りに読みたかったなー、と言うのが今作を読み終えた素直な感想。
犯人は複数の爆弾を仕掛けており、
警察とのらりくらりとしたやり取りをする場面は
日本で有名なあの作品を想起させる。
ただこちらは中編小説なこともあり、そこまで話は膨らまなかった。
カミーユ、最後まで報われることがなかったなー。
唯一、猫とのひとときは癒された。 -
Posted by ブクログ
三部作完結編。
イレーヌを失った悲しみを幾分か克服できたのか、
アンヌという恋人が出来たカミーユ。
でも冒頭からそのアンヌが宝石強盗に襲われ重傷を負う。
周囲に恋人だと言えないまま事件をひとりで解決しようとするカミーユだったが。。
最初の段階で引っかかる部分があり、
あ、これはミスリードさせようとしてるなと感じた。
中盤で犯人が確定し、あとはカミーユがどのように事件の幕を引くのかだけが気になり読み終えた。
なのでどんでん返しもなく、意外性もなく終了。
三部作としてはちょっと尻すぼみな感じだなぁ、と感想を書こうとしたら…
なんとスピンオフ的な一冊が出版されている!
相棒はいつもスマートでおし -
Posted by ブクログ
ネタバレ先日読んだ「邪悪なる大蛇」が良かったので
ルメートル作品の三部作を手にとってみた。
カミーユ警部のシリーズは
第二作目に当たる「その女、アレックス」が大ヒットし、当時わたしも読んだのだけど、
今作はその最初の一冊目にあたる。
(出版の順番が前後したのだろうか??)
題名にあるイレーヌはカミーユ警部の愛妻の名。
初っ端から女性が残酷な方法で殺される事件が起こったり、そのイレーヌが妊娠中であったりすることから
なんだかもう嫌なイメージの結末しか浮かんでこない。
人物描写がわかりやすく、たくさん出てくるわりに
区別がつきやすく、読みやすかった。
中盤以降、話が動き出すとあとは一気読み。
思いが -
Posted by ブクログ
続いてもワタクシの第二の故郷おフランスから
フランスが産んだ鬼才ピエール・ルメートルの最後のミステリーと銘打たれた『邪悪なる大蛇』です
「最後の」って言っていますが、実はルメートルが最初に書いたクライムノベルということです
晩年歴史小説に軸足を移したルメートルがファンからもうクライムノベルは書かないの?ってしつこく言われて、そういえばタンスの中にひとつ仕舞ってあったなと思い出し、ちょっと直して出版したという代物
まぁ言わゆるタンス預金ですな(違うわ!)
物語を一言で言い表すなら、(解説にあった通り)「残酷な喜劇」ということになるんでしょうな
初期の認知症を患った凄腕の殺し屋のおばあちゃん -
Posted by ブクログ
せっかくレビュー見てくれたのにごめんなさいねー
一度、このレビューを閉じて本の表紙を見てください
……
……
……
……、見てくれました?
どーもm(_ _)m
バアさんがいましたよね
彼女の名はマティルド、63歳
それなりの歳ですからシワは仕方ないです
体重もかつての倍になってしまったそうです
それでも若かりし頃の美貌は凄かったそうです
美貌と冷酷で知られるレジスタンスの闘士だったそうです
そんな彼女の殺しの腕前は今も昔も変わらず健在です
マティルド、63歳は今も凄腕の殺し屋なのです
しかも、ただの殺し屋ではないのです
凄腕の…、じゃなかった!
いや、凄腕は凄腕 -
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Posted by ブクログ
ヴェルーヴェン三部作コンプリート。……なんだけど、残念なことに前作たちを凌ぐ衝撃がなかった。
妻イレーヌを殺されて五年、ようやく立ち直ったカミーユに新たな出会いが訪れる。そのアンヌが強盗事件に巻き込まれて重症を負う。愛する人を二度と亡くしたくない想いから、職場にはアンヌのことを隠し、私情に駆られて逸脱した捜査をするカミーユ。その行動がカミーユ自身を危機に追い込んでいく中、アンヌを執拗に狙う犯人の目的とはーー
犯人がアンヌを執拗に襲撃するのは顔を見られたからと思っていたのが、その裏に驚きの目的があって、カミーユはまんまとやつの狙い通り行動することになる。それがわかってきた頃には読むのは止まら