泉鏡花のレビュー一覧
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ネタバレ鏡花の短編集。
「化鳥」:山奥に母と2人で暮らす男児。その母親に似た「羽の生えたうつくしい姉さん」を見る話。
「清心庵」:良家の人妻と、18になる少年の性的ではない逢引き。
「三尺角」:
「木精」:三尺角の別視点。お柳の魂が男に一目まみえる。
「朱日記」:不思議な女性に火事が起こることを予言される少年と、その小学校の教師たち。
「第二蒟蒻本」:芸者の霊が男の元に現れる。
「革鞄の怪」:電車の中で出くわした公務員が乗り合わせた花嫁に仕掛けたこと・・・。
「茸の舞姫」:神隠しがえりの青年(少年)が町や神主、集落全体を巻き込む・・・。
いつもながらの怪異がよろしい。「革鞄の怪」と「茸の舞姫」が好きかも。 -
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随筆は初めて読んだかも。
当時の様子や暮らしぶりなど良いな、と思うのですが、…どうも自分、泉鏡花の文章は、旧漢字旧かなづかいでないと、読むスピードが速くて、文章の情緒をしっかり理解できないと気付きました。
女の輪。
そんなの見たら、怖いな。
木菟俗見。
「貝の穴に河童の居る事」でしょうか、ところで舞台はどこなのですか。房州に、鏡花きてたんだぁ、と思うともえる。
千倉の沖の幽霊船というものは有名なのか。
ところで、鏡花の描く房州は、(他の作家がどう描いているのかよく知りませんが…あ猫の国か>千倉)砂と風の吹きすさぶ薄ら寒い印象でなんか良い。京都や近江八幡や金沢みたいな優雅さは求めるべくはないですが…、ちょっと雰囲気いいんじゃない?と嬉しかったです。(異論は認めますが。) -
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随筆は初めて読んだかも。
当時の様子や暮らしぶりなど良いな、と思うのですが、…どうも自分、泉鏡花の文章は、旧漢字旧かなづかいでないと、読むスピードが速くて、文章の情緒をしっかり理解できないと気付きました。
女の輪。
そんなの見たら、怖いな。
木菟俗見。
「貝の穴に河童の居る事」でしょうか、ところで舞台はどこなのですか。房州に、鏡花きてたんだぁ、と思うともえる。
千倉の沖の幽霊船というものは有名なのか。
ところで、鏡花の描く房州は、(他の作家がどう描いているのかよく知りませんが…あ猫の国か>千倉)砂と風の吹きすさぶ薄ら寒い印象でなんか良い。京都や近江八幡や金沢みたいな優雅さは求めるべくはないですが…、ちょっと雰囲気いいんじゃない?と嬉しかったです。(異論は認めますが。) -
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久々に鏡花の短編小説集。
ちくま文庫版「集成」を持っているので重複は多いが、楽しめた。
ちくま文庫「集成」は見開き左ページの左端に脚注がついており、難しい(時代の古い)語句をぱっと見られて便利だったが、そこに載っていない語句も多くて、完全に親切とは言えなかった。この岩波文庫のは、巻末に脚注を並べてあるタイプで、いちいちずっと後ろの方をめくるのは面倒なのだが、かなり親切に語句を解説しており、鏡花の江戸趣味による昔の髪の結い方とかもよくわかった。
冒頭の「化鳥」には、鏡花初期の他の短編小説にもよく現れていた強いマザコン傾向が露出している。「お母様」とやたらに甘える坊やがえがかれ、それが奇妙な神話的聖域をかたちづくるのだ。
次の「清心庵」は、母親の身代わりとなった年上の女性と、十八の男の子が、やはりサンクチュアリを形成して、世間から隔絶し、神話化する。
鏡花は9歳の頃に母を亡くしており、<母>をめぐる思慕のテーマは、彼の作品群の一部を形成し、やがて『草迷宮』に到達、確かそのあとはこのテーマを放棄していたような気がする。
火事という災害への危機意識が、小品「朱日記」を生み出した。災害や怪異へのおそれが、鏡花の幻想的作品群をつらぬくテーマなのだが、この短編では、火事を予告する妖怪めいたものが姿をあらわす。しかし怖いのはそういったお化けではなく、街をのみつくす大火というカタストロフの予感である。
鏡花の「怪異」小説は根本的に、スティーヴン・キングのような欧米的「ホラー」とは質がちがっているのだが、後期の鏡花はややグロテスク気味の幻想をも書いた。この本最後の「茸の舞姫」は、そうした奇矯な絵図を開示している。ここまで来ると、E.T.A.ホフマンのマニー的幻想にも近づいているのだが、この路線の鏡花作品は、私はあまり好きではない。
この一冊をとおして、鏡花が幻想の契機とするのは、自然的(あるいはアニミズム的な自然)なもの、時代の流れにより古く滅びてゆくものに依っているようだ。時代に取り残された鏡花の宇宙は、とうに滅びた民間信仰の残滓をかかえた迷信的な<畏怖>の世界だ。
この感覚は、どうも、私たちが民俗学を読むときにいだく感覚にも通じるものがあるし、<自然>というテーマで言えば、中沢新一氏あたり、もっと泉鏡花に興味を持っても良さそうなものだ。
私自身はとりあえず、この文体の極度の難読さと、文章そのもののもつ美的な「わざ」、そして表層だけの華麗なシニフィアンの舞いのうつくしさゆえに、鏡花に惹かれているのだが。 -
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ネタバレ鏡花の花柳小説二篇が収録された一冊
一篇目の「註文帳」は、剃刀と鏡という物を中心に因縁が渦巻いていく短篇で、当時の言葉遣い・常識が分かりづらくはあるが、プロット自体は分かりやすく理解はできる
視点が順々に変わっていくため読んでいて飽きはあまり来ない
それに、これは「白鷺」にも通ずることではあるけど、情景描写がすっごい綺麗だから読んでて心地いい
二篇目の「白鷺」は、旧暦のお盆に親しかった芸者の幽霊が出てくる長篇で、当の芸者は元々料理屋のお嬢様だったという略歴が描かれているなど、前者以上に物悲しい雰囲気が貫かれていて、当時の時代感・風俗がよくわかる
ある種の枠物語の形式で、会話文と地の文が混淆しているから誰が喋ってるのか分かりにくい部分はある。けど、文脈である程度予想できるし、前者と同じように筋自体は分かりやすいから一読目だとそんなに気にしなくて良さそう
ひとつ思ったのは、私の読解力と馴染みの無さのせいで、十全に物語を楽しめたとは言えなかったから、またちゃんと読み直したいということ
時代劇みたいな雰囲気なのに、大正時代の話し だからそこまで昔でもないという違和感も、現代の読者が味わえる面白さの一つだと思った
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『男はもはや孤独を怖れる必要がなかったのです』
桜の森の満開の下 坂口安吾
『誰かが後にいて、じっとその視線を彼女の上に集注しているような心もちである』 影 芥川龍之介
『そこの二階の六畳は、二人にとって唯一の世界であった』 芋虫 江戸川乱歩
『那時あの妓ーは緋の長襦袢を着て居ました。月夜のような群青に、秋草を銀で刺繍して』
浮舟 泉鏡花
『この美しい若衆はもて囃されていた』
身毒丸 折口信夫
『落盤に鎖された真暗な隧道の中で、十四郎は恐怖のために変貌を来たしてしまい』白蟻 小栗虫太郎
『この足こそは、やがて男の生血に肥え太り、男のむくろを蹈みつける足であった』
刺青 谷崎潤一郎
『この美しい、楽しい島はもうスッカリ地獄です』
瓶詰地獄 夢野久作
『あの人は、誰のものでもない。私のものだ』
駆け込み訴え 太宰治
『「何がって、知ってるじゃないか」と子供は嘲けるように答えた』 夢十夜 夏目漱石
美しい日本語に触れたくて読み始めましたが、十作のどれも不思議な世界にどっぷり浸かってしまいました -
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明治生まれの泉鏡花(いずみ きょうか)という作家は今まで全く耳にしたことが無かったが、「こわい話」を題目としたあるビブリオバトルで、「高野聖(こうやひじり)」を選んだ人の記事を目にして、その存在を初めて知り、読んでみた。
親切にも現代語訳なので、難なく読むことができた。
こちらの本には「高野聖」と「黒壁」という2つの話が出ている。
どちらも登場する女性は、妖しげな雰囲気をまとった美人。その女性に翻弄される男性。
風景まで想像すると、ちょっとゾッとする。
巻末に解説として、泉鏡花の生い立ちや、作家となるきっかけや作風などが載っていて、興味深かった。
『高野聖』
修行中の僧侶が日も暮れてきた山のなかでようやく見つけた一軒の家に住んでいたのは雰囲気のある品の良さそうな女性が暮らしていた。僧侶は一晩泊めて貰うことになるのだが⋯。
『黒壁』
怪談話をする会場で、1人の男性が語ったのは、自分が目撃した丑の刻参りの恐怖体験だった。 -
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高野聖と黒壁が所有されている
実は泉鏡花、そして高野聖を読むのは高校以来
泉鏡花賞の作品は大変信頼しているのだけれど、泉鏡花自身の作品は高校の時にいまいちピンと来なかった
さてあれから時が立ち読んでみた
大変に隆々しい文章、そして表現の美しさ。高校の時よくわからなかった艶かしさという物が、なるほど頭の中で経験値を得た今形成される描写が
と、文章が達者で美しいとも思うのだけれども
改めてわかった
僕は泉鏡花が合わないのかもしれない
文章は本当に素晴らしいと思うのだけども、描かれる物語に魅力を感じなかった ごめんなさい
馬にでも蛇にでもヒルにでもじでぐだざい