泉鏡花のレビュー一覧

  • 夜叉ヶ池(乙女の本棚)

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    このシリーズにしてはページ数が多くどちらかと言うと絵というより文字という感じ。
    最後ってハッピーエンドなのか?
    姫様の天真爛漫?自由な発言が姫って感じで良かった。

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    2025年05月05日
  • 歌行燈・高野聖

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    ネタバレ

    初めのうちは文章が難しいけど、慣れてくると、どっぷりと世界観に入り込んでしまう。文章だけのはずなのに映像が浮かんでくるような感覚。

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    2025年04月12日
  • 高野聖

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    幻想的で艷やかな文体で綴られる短編集。漢字が多くて難しく感じたが、それでも耐えて読んでみると作中の風景がありありと目に浮かんでいた。『夜行巡査』がお気に入りかも。

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    2024年12月16日
  • 乙女の本棚9 外科室

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    読みにくい。文章が古めかしいのも、あまり使わない漢字を使うのも、核心にあまり触れない描き方も、何度も読み返してなんとなくしかわからない本だった。
    胸の手術を麻酔なしで受けると言い張る夫人と、執刀医の高峰に特別の感情があった、と言うことなのか???
    9年前に小石川植物園ですれ違って、手術室で再会。で、次のページで2人とも死んだとあるけど。
    夫人がそこまでして秘密にしたかったことが今でもピンときていない。心の中はどうあれ、実際はただ一度すれ違っただけじゃない。不貞でもないと思うのだけれど。
    ただ夫人が心配したように、麻酔手術の後に暴れたりする「せん妄」という状態は実際にある。
    三国志の関羽雲長が麻酔なしで怪我の治療をしていた話に触れられていたのは面白かった。

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    2024年12月08日
  • 明治深刻悲惨小説集

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    古い小説が多いのですけれども、割かし読みにくさも感じずに読めたかと思います…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    まあ、少々解釈が難しい部分もあったのですが…また機会があれば再読したい作品群でしたね!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    亀さん…とかいう作品が一番印象に残りましたかねぇ…女性なら誰でも構わずについていく、抱き着いて行こうとする男性の話…(;´∀`)

    実際に居たら困惑する人物ですけれどもまあ、印象には残りましたねぇ…。

    さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

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    2024年12月08日
  • 絵本の春

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    どこかで読んだような気もするのだけど、読み直してみて特に記憶が刺激されたわけでもないから、初読だったのかもしれない。美しい絵と、いつの間にか引き込まれている鏡花の文章。絵もあいまり、金沢で鏡花関連の場所を巡った時の記憶が蘇ってくる。

    …石のごつごつした狭い小路が、霞みながら一条煙のように、ぼっと黄昏れて行く。
    "ぼっと黄昏れる"という表現にすでにぞわなでだし笑。

    …巳巳巳巳、巳の年月の揃った若い女の生肝で治る
    冒頭近くで「ああああ我が影」など連呼されている表現が、この「みみみみ」に繋げるためだとわかる。巳年、巳月(4月)、巳の日、巳の刻生まれの若い女…蛇を連想するだけでぞわだし、巳と言う漢字が5つもつながっているのを見ると、視覚的にもくるものがある笑。

    そして最後の「振返ると、白浜一面、早や乾いた蒸気の裡に、透なく打った細い杭と見るばかり、幾百条とも知れない、おなじような蛇が、おなじような状して、おなじように、揃って一尺ほどずつ、砂の中から鎌首を擡げて、一斉に空を仰いだのであった。その畝る時、歯か、鱗か、コツ、コツ、コツ、カタカタカタと鳴って響いた。」と言う鏡花ぽい終わり方にぞくっとして、絵の迫力に息を呑んで終わる。

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    2024年12月06日
  • 乙女の本棚9 外科室

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    ひたすら晦渋な文章づくしで、文字を目で追うのがやっとだった。
    おそらく半分も理解できていないと思う…。
    他の方の解説を読んでどうにか大体の内容を把握できた。

    麻酔を施した際、本音や深層心理に眠っていた感情が声に出てしまうことがあるらしい。
    手術台に横たわる美しい女性、伯爵夫人は高峰医師に自分の秘密がバレてしまうのを恐れ、麻酔無しでの手術を望む。
    その強い思いはどこから来るのか____。

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    2024年11月25日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    妖しげな姫様(?)の絵が好みでジャケ買い。近代文学史に名を残す文豪たちによる怪作集。「桜の森の満開の下」「芋虫」「夢十夜」は以前読んだことがありましたが、今回も変わらずおもしろくて好きな作品です。個人的には「白蟻」のいい意味で「何を読まされているんや…?」という気持ちになり印象的でした。

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    2024年11月05日
  • 夜叉ヶ池(乙女の本棚)

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    はい、三十五オネエ

    まさかの戯曲!

    そして戯曲と『乙女の本棚』って相性いいんではなかろうか

    だいたい泉鏡花の世界観なんて簡単に分からんのだからね
    しかも意味もなく戯曲になんかされた日にゃちんぷんかんぷんに決まってます(いや意味はあるだろ)

    そこで『乙女の本棚』ですよ

    こうなってくると話は変わってきますよ
    なんか色々教訓が込められていたような気もしなくはないような感じにもとれなくなくもないようなあるようなね
    天才すぎる泉鏡花をぐっと近付けてくれます

    すごいな二十一世紀

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    2024年10月29日
  • 高野聖

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    親が小説の面白さをを理解した作品としておすすめされたので読んだ。
    眉かくしの霊を読んだ後の気持ちを、40年前の親も味わったんだなと重なりを感じて不思議な気持ちになった。

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    2024年10月29日
  • 縊死体 乙女の本棚作品集

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    乙女の本棚シリーズでおなじみ、ホノジロトヲジさんのイラスト作品集。
    あらためて読み返してみても夢野久作や泉鏡花との相性がよすぎて、どれも妖艶&崇高な雰囲気が醸し出されている!
    お目当てだったイラスト描き下ろし短編『縊死体』は、ストーリーにあわせて夕刊を模した仕様になっており、ポップと不気味なテイストの融合がたまらない。乙女の本棚シリーズでの新作も楽しみ。

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    2024年10月28日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    改めて読むと、夏目漱石や江戸川乱歩の文章のなんと読みやすいことか。

    個人的には夢野久作の瓶詰地獄が、短編のなかに、考えさせられる構成の工夫があり、謎解きのようで面白かった。
    わかりやすさや時系列がシンプルな今時には見られない昨日だった。、

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    2024年10月27日
  • 乙女の本棚9 外科室

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    でも、貴下は、貴下は、私を知りますまい!
    外科室での手術で麻酔を拒否する夫人。その視線の先には、外科医・高峰がいた。

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    2024年09月19日
  • 高野聖

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    どの小説も、情景描写が繊細で読んでいてとても惹かれるものがありました。特に後半二つの高野聖と眉隠しの霊は、とても読みごたえがありました。

    私の故郷の地名も登場していたので、想像しながら読み進めることもできてとても楽しかったです!

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    2024年09月14日
  • 乙女の本棚9 外科室

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    泉鏡花文学忌、鏡花忌

    また読んでしまった外科室
    青空文庫で読んだ2年ほど前のレビューを転記

    上 で、手術室の場景が描かれる。美しいであろう伯爵夫人が、手術にあたり、麻酔を頑なに拒む。遂に、麻酔をせず、執刀が始まる。彼女は、昏睡の中での、うわ言を恐れていたのだ。
    医師のメスを、自らの胸に突き、最期に秘密を囁く。医師も彼女を追う様に死す。

    下 で、夫人と医師が若かりし頃、すれ違い、互いに、その一瞬で惹かれあっていた過去が描かれる。

    9年前のただ一度のすれ違い

    米澤氏の『儚い羊たちの祝宴』の「身内に不幸がありまして」の作中に出てきて、寄り道読書。
    今回は、“うわ言”がポイントでしょうか。

    外科室という題名でも、空想が膨らむ。手術台の上の伯爵夫人が、きっぱりと美しい。気丈な彼女の儚い想い。当時としては、サディスティックな表現部分もあり、記憶に残る。

    1992年吉永小百合主演中村玉三郎監督映画化
    予告動画だけ見たけれど 小百合様の美しき事

    ホノジロトヲジさんの絵は印象的だけれど
    やっぱり古典的なものが好きかも

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    2024年09月07日
  • 文豪死す

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    文豪6名の最後を飾った作品を集めたもの。同じような趣旨で、デビュー作代表作を集めた「文豪誕生」も読んで出版社の策にとても共感している。
    表装は今風というかアニメタッチな文豪が1人、芥川だろうかと想像する。
    登場する6名の文豪、初めましての方もいて、読書の門扉が少し開けた気がする。
    それでも好きになったかと言うとそこまでではないが、この点が点と合って線になっていくんだろうなと思う。
    特に芥川龍之介はこの作品でちょっと興味をもった。そして梶井基次郎は檸檬の他に機会があって良かったと思う。

    文豪死すも文豪誕生も、名前は知っているけどそこまでじゃないと言う人にはぴったり。機会があったら読んでみると良いとおススメできるものだ。

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    2024年08月15日
  • 外科室・天守物語(新潮文庫)

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     幼くして美しい母を失った鏡花の母への思慕の情と、鳥や虫への偏愛を窺わせる『化鳥』、少年のときに家で見た二人の怪しい婦人、それは一体何だったのだろうと振り返る『霰ふる』、自分の心の秘密を譫言で言ってしまうかもしれないからと麻酔を拒んで手術を受ける伯爵夫人を描く『外科室』、当てもなくブラブラしていたときに見た光景に心を奪われていた男が、一気に怪異に見舞われる『高桟敷』、家の庭に来る雀を慈愛をもって可愛がる様子がほほえましい随筆『二三羽―十二三羽』、しかしこれもやはり鏡花、終盤不思議な出来事に出くわすこととなる。家の近くの様子を描写していたかと思いきや、大水により流された古屋敷に巣食っていた大量の蛇が白浜から鎌首を擡げている怪異の様がラストに描かれる『絵本の春』、恥ずかしめを受けお堀に身を投げた零落の工女の墓石を巡る不思議と彼女を悼む人たちの愛憐の情を描いた鏡花最晩年の作『縷紅新草』、そして傑作戯曲『天守物語』。

     副詞、接続詞に使われる漢字がひらいているのはちょっと残念だがやむを得ないだろうし、難しい読み方にはルビが付されているので、読むのにそんなに苦労はしないだろうと思う。
     各編ともそれほど長いものはないし、怪異幻想の作家、鏡花の入門編としては適当な作品が選択されているのではないだろうか。

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    2024年08月10日
  • 文豪怪奇コレクション 綺羅と艶冶の泉鏡花 〈戯曲篇〉

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     鏡花の幻想系戯曲の代表的な作品がほぼ読むことのできるお得な一冊。

     冒頭には、登張竹風と共訳したハウプトマンの『沈鐘』が収録。最初の舞台は樅の大森林。山姫ラウランデライン(朗姫)、池の精ニッケルマン(肉蝦魔)、森の精ワルドシュラアト(虞修羅)と登場人物の和訳名も面白い。
     名人鋳鐘師ハインリヒは自ら作った鐘を山上に運ぼうとしていたところ谷底へ落下してしまい大怪我を負うが、命を助けてくれた山姫に惹かれてしまう。妻子を捨てて顧みず、彼はまた鐘を作ろうとするが…。終盤の展開がなぜそうなるのか良く分からないまま結末になってしまったのだが、異界の世界と人間界との交わりならぬ交わりを描いた本作を、鏡花が気に入ったというのも納得できる作品だった。

     そして『夜叉ケ池』『海神別荘』『天守物語』の傑作3編。中でもやはり天守物語。白鷺上の天守夫人富姫と亀の城の亀姫という異界の住人同士の残酷でいて可愛い遊ぶ姿が一方にあれば、天守夫人と城内の家臣姫川図書之助との恋情が急展開に進む対比の妙が鮮やかな一品。

     さらに鏡花晩年の作品『山吹』『多神教』『お忍び』。この中では解説にも触れられているが、三島由紀夫と澁澤龍彦が高く評価したという『山吹』が実に不思議な一品。嫁ぎ先が嫌で逃げてきた奥さんが、お金でも何でもお前の望みを叶えてあげようと捨て鉢になって、たまたま出会った人形使に声をかける。するとその人形使いは、「雨傘を使って体を思い切り打ってくれ」と頼むのだった。何だ、この展開は、と驚いてしまった。奥さんが本当は好きだった人との出会いもあるのだが、思いがけぬ形で幕を閉じる、というもの。

     一見古臭くいと思われる鏡花だが、今読んでもとても面白い。また、初めのうちは読みづらく感じるかもしれないが、読み進めていくと、文章のリズムに酔いしれてくる。

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    2024年08月10日
  • 文豪死す

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    「文豪たちの最期を飾った名作を読む」
    それぞれの作家の年表、代表作品ガイド、人物相関図、ゆかりの地、行きつけの店も記載されていてとても面白く読めました。

    やっぱり太宰治の『グッド・バイ』はものすごく面白いので未完なのがとても残念です。続きが読みたいです。中島敦『李陵』はほとんどが漢字で読みにくくて挫折してしまいました。
    また、泉鏡花の『縷紅新草』は、非常に文体の美しい傑作と言われているようですが、なんとなく雰囲気は掴めるものの読むのに苦労してしまいました。

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    2024年07月10日
  • 日本橋

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    ネタバレ

    鏡花作品は「山海評判記」(集成10巻)で暗礁に乗り上げかかっている僕だが、この「日本橋」は、初めどこか退屈に思われながら、さながら色褪せた衣が、内側に絢爛な錦絵を隠していて、それが次第に現れ出て来て、そこで、古びたような衣の表側の美にも改めて気づく、そのような目覚ましいものに感じられた。
    星ひとつ減らしたのは、当時の見識では仕方なかったことかもしれないが、アイヌ(と呼ばれた当人は民族ではない)を蔑称として扱った一幕があったからである。

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    2024年04月30日