泉鏡花のレビュー一覧

  • 乙女の本棚9 外科室

    Posted by ブクログ

    伯爵夫人は、麻酔をしないでくれという。
    うわ言が怖いから。
    医学士→高峰様→イケメン。
    しかし、痛いから。
    麻酔なしには手術が出来ないので、
    周りの人達が伯爵夫人を説得する。
    麻酔は要らぬ、切ってくれと言う夫人。
    医学士はついに夫人の白い胸にメスを入れる。
    夫人は医学士に
    「貴下だから、貴下だから」
    「貴下は、私を知りますまい!」「忘れない」と言い捨て、ばつたり枕に伏す。
    描写が美しい。そしてエロい。
    9年前に、高瀬様がまだ医科大学の学生だった頃、
    2人が偶然すれ違った時の事。
    そこに夫人の想いがあった。
    からの、そういう結果だったと解釈するが、あっているのか?
    文章が(言い回しが)難しいので

    0
    2021年04月01日
  • 歌行燈・高野聖

    Posted by ブクログ

    明治時代の作品だとすれば、官能小説の類ではなかろうか?これを浪漫派というのだろうか?
    文語体で流石に読みづらかった。無教養の読者だろうか!

    0
    2021年03月29日
  • 乙女の本棚9 外科室

    Posted by ブクログ

    ※編集しても更新されないので、一旦保留

    以前同シリーズの「秘密」を読んで、絵の力~!とうっとりしたので、今日は泉鏡花で。
    いつも思うんだけど、字がむずいよね。いや、それが味でもあるんだけど。

    0
    2021年03月14日
  • 歌行燈・高野聖

    Posted by ブクログ

    泉鏡花の描く、女の美しいこと。
    妖艶な美、嫋やでありながらもしなやか、そして底知れぬ恐ろしさと儚さがすべての作品で共存している。
    代表作である『高野聖』はたしかに妖話ではあるがそれ以上に、彼が描きうる女の真の美を突き詰めた作品と言えよう。

    0
    2020年11月16日
  • 本当にさらさら読める!現代語訳版 泉鏡花 [観念・人世]傑作選

    Posted by ブクログ

    収録作
    外科室、歌行灯、琵琶伝、清心庵、義血侠血、婦人十一題、若葉のうち

    「怪異・幻想」編に続く2冊目。「観念・人世」傑作選。

    0
    2020年10月27日
  • 歌行燈・高野聖

    Posted by ブクログ

    泉鏡花の作品を初めて読んだ。まず言葉が難解。同じ日本人の言葉とは思えない多様な言葉を操り、さまざまな情景を表現しているが、私のような浅学にはストーリーを追うだけで精一杯だった。

    高野聖はそれでもまだわかりやすい。特に妖怪女性の魅力的な表現には読んでるこちらも魅力された。馬が薬売りとは思わなかったが。

    一方、歌行燈は登場人物を追うこともままならない、難しい内容。喜多八が2人?誰が誰?按摩が何人?登場人物と時間軸を掴むのが非常に難解であり、混乱してしまった。日本語をもっと学ぶ必要があるなと痛感した。

    0
    2020年09月13日
  • 本当にさらさら読める!現代語訳版 泉鏡花 [怪異・幻想]傑作選

    Posted by ブクログ

    収録作品
    龍潭譚、高野聖、天守物語、眉かくしの霊、雛がたり、絵本の春、妖僧記
    解説:秋山 稔:金沢学院大学学長・泉鏡花記念館館長

    現代語訳されているので作品の内容理解には大変役立ちます。ただ、「現代語訳」されているが故に、元の泉鏡花の美文を読んでいると漂ってくる香気(としか表現できない…)は失われてしまっているので、この本から初めて鏡花作品に触れる人は、ぜひいつか原文にもチャレンジして欲しいし、オリジナルの文章を読む方に抵抗ない人は、この本を傍らに置いて意味がくみ取れない所だけ、現代語訳を参照…といった使い方が良いのかな?と思いました。

    0
    2019年09月25日
  • 高野聖

    Posted by ブクログ

    角川の夏フェア本。かわまぬカバーにひかれて。泉鏡花賞は存じ上げていたが大元の泉鏡花作品は初。世間は不条理にあふれているが、その不条理の中で生きるのが人の業というもので。人には様々な事情がつきまとうものだが、どこかに肩入れするでもなく、フェアネスにあふれた描写がよかった。漫画「秘密」で青木が言ってた外科室が収録されていて、読んで納得。確かに青木の言わんとすることは言い得て妙であった。

    0
    2019年06月22日
  • 高野聖

    Posted by ブクログ

    全体に歯切れ良くリズミカルな文章。擬音語の差し込み方が印象的で好き。最後までぐいぐい読まされてしまう。

    初めの収録作品は、まず怒涛のように押し寄せる見慣れない漢字や古い文法に面食らったけれど、分かり易い展開と心情描写のお陰で、慣れてしまえばすいすい読めた。高野聖、眉かくしの霊になると、大仰な表現は鳴りをひそめ、華美な装飾を削ぐことでさらにリズムの良さ、品の良さが際立っている。美しい情景描写を堪能し、楽しい読書時間を過ごせた。
    以下ネタバレ含む、各話感想。

    義血俠血
    勢いの良い若々しい文章。義理人情が主題のためか、熱っぽくドラマチックな展開が続き、まるで舞台を観ているよう。
    特に多く割かれた

    0
    2019年01月27日
  • 化鳥・三尺角 他六篇

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「化鳥」だけ。子どもの純粋な問いと教師の答えにモヤモヤする。人間はどの動物よりも偉い、なぜならば言葉を話せるからという事に対して、動物だって囀ったりして会話をしていると言う。それを全否定出来ない。とてもいい感性だから。
    お母様はただ笑っているだけではあるけど、いろいろな思いを抱えてるに違いない。それでも、子どもの前では美しいお母様。美しい女性はすぐそばに。

    0
    2018年07月21日
  • 歌行燈・高野聖

    Posted by ブクログ

    初めましての作家さん。
    たぶん、読んだことがない。
    っていうか清く正しい怪談といえば泉鏡花と思っていた
    読んだこともないのに(^◇^;)
    しかし、悲しいかな旧仮名遣いは苦手なんです。
    なんとか理解できたのは、最初の高野聖のみ
    これは、非常に読みずらかったけど、
    一応頭の中で景色が動いたんだよねぇ
    他は小間切れだったので悲しいかな楽しめなかったぁ

    いつか機会があったら、また読んでみたい
    できれば現代仮名遣いで・・・
    でもそうなると、独特の言葉の色気が伝わらないんだよねぇ

    0
    2018年05月30日
  • 絵草紙 月夜遊女

    Posted by ブクログ

    原作は明治37年発表
    アダム・カバットにより現代仮名遣いにされ、台詞に話者名が付記され、山村浩二によって挿絵がほどこされて読みやすくなっている。

    若者が大鮟鱇を売るため天秤棒に掛けて月夜に歩いていて、肝を食べようと口に手を入れて引き出したところ、妖しい美女が現れて同道し、殿様(侯爵)に取り入ってお方様になる。
    心配した若者らが見に行くと、殿様は美女のために健康を害し、美女の口から吐く炎で屋敷は火事になる。若者らが殿様を助け出し、焼け落ちた家屋の下敷きになった美女の死体を海に捨てたところ生き返り、なぜか天から神将が降り「世の災いを除くため」に殿様に弓で美女を射させようとするが果たされず、美女は

    0
    2018年01月15日
  • おばけずき 鏡花怪異小品集

    Posted by ブクログ

    講談、小唄を彷彿とさせるリズムのある文章は泉鏡花ならでは。小説、随筆、百物語…とカテゴリ分けはされてても、何を描いても鏡花の世界になるのは流石。
    印象に残ったのは以下の三点

    関東大震災の被災記録である「露宿」「十六夜」「間引菜」。先日、井伏鱒二の被災記録(荻窪風土記)を読んだのだが、筆者の性格の違い等々からくるのであろう、おなじ関東大震災でも描かれ方の違いが見て取れて面白い。特に泉鏡花の幻視を盛り込んだ避難所の描写は、この世のものではない何かが覗きこんでいるようで、こんな状況でも鏡花ワールドかー!みたいな気分に。

    随筆「春着」は紅葉先生、尾崎一門門弟の仲良しっぷりが感じ取れて微笑ましい。

    0
    2017年12月03日
  • おばけずき

    Posted by ブクログ

    講談、小唄を彷彿とさせるリズムのある文章は泉鏡花ならでは。小説、随筆、百物語…とカテゴリ分けはされてても、何を描いても鏡花の世界になるのは流石。
    印象に残ったのは以下の三点

    関東大震災の被災記録である「露宿」「十六夜」「間引菜」。先日、井伏鱒二の被災記録(荻窪風土記)を読んだのだが、筆者の性格の違い等々からくるのであろう、おなじ関東大震災でも描かれ方の違いが見て取れて面白い。特に泉鏡花の幻視を盛り込んだ避難所の描写は、この世のものではない何かが覗きこんでいるようで、こんな状況でも鏡花ワールドかー!みたいな気分に。

    随筆「春着」は紅葉先生、尾崎一門門弟の仲良しっぷりが感じ取れて微笑ましい。

    0
    2017年12月03日
  • おばけずき

    Posted by ブクログ

    文語体の読みづらさよ。しかし、不惑も近くなっているのに、読書好きであるのに、文語体苦手というのはいかがなものか。精進が足りません。文語体でもさらりと読み進める、というのに年少の頃ほのかに憧れていたりしたものです。
    とはいえ、怪しげな雰囲気を醸し出すのに、ひと役もふた役も担っているのは事実。もちろん、鏡花自身はそんな効果期待していたわけではないですけどね。文語体を使用することが、まずない時代になったからこその感想でしょうか。仰々しい語り口調に思えたのですよ。

    関東大震災の時の体験談は一読の価値あり。震災の不安と恐怖と動揺。それでも、観察・記憶・記録してしまう性というのが、怪しの所業だと思いまし

    0
    2017年09月21日
  • おばけずき 鏡花怪異小品集

    Posted by ブクログ

    文語体の読みづらさよ。しかし、不惑も近くなっているのに、読書好きであるのに、文語体苦手というのはいかがなものか。精進が足りません。文語体でもさらりと読み進める、というのに年少の頃ほのかに憧れていたりしたものです。
    とはいえ、怪しげな雰囲気を醸し出すのに、ひと役もふた役も担っているのは事実。もちろん、鏡花自身はそんな効果期待していたわけではないですけどね。文語体を使用することが、まずない時代になったからこその感想でしょうか。仰々しい語り口調に思えたのですよ。

    関東大震災の時の体験談は一読の価値あり。震災の不安と恐怖と動揺。それでも、観察・記憶・記録してしまう性というのが、怪しの所業だと思いまし

    0
    2017年09月21日
  • 化鳥・三尺角 他六篇

    Posted by ブクログ

    鏡花の文章は美しいですが難解。
    思ったよりも全部読むのに時間が掛かってしまった一冊でした。
    今回も妖しくも美しい妖怪が登場する話が多く楽しい。
    特に「朱日記」。
    火事の炎の恐ろしげな美しさと相まったからということもあると思いますが。この話に登場する女性からは不気味なまでの美しさと妖艶さを感じました。
    文章の描写だけでここまで感じさせるというところが鏡花の凄さだと思います。
    鏡花の文章には不思議な魔力みたいなものがあると感じますが、これはまさにその魔力を強く感じた話でした。
    あと不気味さという点で魅力的だったのは「第二蒟蒻本」と「茸の舞姫」。
    特に「第二蒟蒻本」の方は、最後かなりぞっとさせられま

    0
    2017年07月06日
  • 歌行燈・高野聖

    Posted by ブクログ

    僧が飛騨山中で迷った先にたどり着いた家にいた女は、邪悪な心を持った男を虫や獣に変える妖怪だった。僧はなぜ化身されずにすんだのか。明治の作品であとの作品はほとんど理解できなかった。もはや口語訳本が必要。2017.1.20

    0
    2017年01月20日
  • 歌行燈・高野聖

    Posted by ブクログ

    難しい...なんなんでしょう、この文体。
    擬古文というやつですね。平野啓一郎さんの「日蝕」を思い出しました。(当然、泉鏡花の方が先なのですが)

    とても素敵なことが書かれているのだとは思うけれど、なんとなく文を読んでいって、後で色んな人の解説を読んで納得!といった感じでした。お恥ずかしい。

    収められた作品の中では、「女客」が分かりやすくて良かったです。殆どが男女2人の会話なのですが、台詞回しがとてもロマンチックです。

    0
    2014年04月30日
  • 高野聖

    Posted by ブクログ

    古い文体で、読むのに時間がかかった。イマイチ内容が読み取れず、同じ文章を何度も読み返してしまった。苦労しながら読み進めたが、この古い文体が、雰囲気を盛り上げて、良かった。
    現実と非現実が入り混じった…という解説だったが、泉鏡花の生きた明治時代は私にとって未知の時代なので、書かれていることが全てそのまま時代の空気を醸し出しているように感じられた。

    0
    2013年07月30日