泉鏡花のレビュー一覧

  • 乙女の本棚4 檸檬
    ええええええ
    ええええええええええええ!?
    ええええええええええええ
    どうしてこうなった


    丸善ってまるやって読むんだ!?まるぜんって読んでた。本と文具屋さんなの?店名を出していい時代なんだね。
    梶井元次郎は絵を描く人なんだね?
    貧乏な感じがすごく共感できて切ないです。

    南京玉とは何だ?

    「肆...続きを読む
  • 乙女の本棚3 葉桜と魔笛
    めちゃくちゃおもしろかった!と太宰さんに伝えたい。
    最初の二行、絵本だからできることかなと思った。
    完全に女性に憑依している文体。すごい。
    文と背景の配色が瑞々しい葉桜で好き。
    これお姉ちゃんだったのか。三つ編みの子が主人公だと思ってたわ。口紅してるし女性だよなぁ。そうだよなぁ。
    何故檸檬の描写なの...続きを読む
  • 乙女の本棚 女生徒
    女生徒は多分、銀河鉄道の夜と同じくらい、何度も違う装丁の本で読んだ。
    この本は丸善で見つけるまで知らなくて、見つけた瞬間に即買い。太宰で一番すきだ、間違いなく。こういう綺麗な、独特なイラストに飾られた女生徒も、悪くない。
    放っておいたら忘れ去られてしまいそうな物語が、こういう形で甦るのはすごく嬉しい...続きを読む
  • 高野聖
    古い文体だけど読みやすかった。
    文章のリズムも良く言葉も美しい。
    何よりストーリーが面白い。特に前半の3つの恋物語はいずれも成就しないで終わっている。その秘めたる想いが何とも哀しく美しい。
  • 歌行燈・高野聖
    鏡花の作品で最も有名な「高野聖」。十数年ぶりに再読してみて「こんな話だったのかー!」と当時の自分の理解力の低さに愕然となった。正直「高野聖」は苦手だと思った。森の中で蛭がたくさん落ちてくる描写などかなりリアルで気持ち悪い…。本作で一番好きなのは「売色鴨南蛮」と「歌行燈」だ。典雅で美しい文章から生きる...続きを読む
  • 高野聖
    漢字の多さにおののきつつ読み進めていくと、物語にいつの間にか引き込まれていました。義血侠血も、外科医も、夜行巡査も、眉かくしの霊も、死が纏いついて綺麗だけど引いてしまう中、高野聖はユーモアと救いのある点で、この中では一番好きな話です。他の作品も読みたいです。だけど休み休み。だって疲れるー。
  • 化鳥・三尺角 他六篇
    鏡花短編集。面白いものが多かった。最後に急展開が待っているのはいつもながらのこと、それでもワンパターンを思わせない内容の豊富さ。この本には好きな話が多かった。化鳥はちょっとシンプルすぎるきらいがあるように感じたが、三尺角の拾遺の、女の霊が現れる水際の、読んでいてその冷気が伝わってくるような冷ややかな...続きを読む
  • おばけずき 鏡花怪異小品集
    鏡花の幽霊奇譚の短編を、新しい仮名遣いで読むことができ、大変読みやすい。講談、または落語のようにテンポのよい文章は、ときにユーモアもあり、描写された場面が目に浮かぶようだ。
  • おばけずき
    鏡花の幽霊奇譚の短編を、新しい仮名遣いで読むことができ、大変読みやすい。講談、または落語のようにテンポのよい文章は、ときにユーモアもあり、描写された場面が目に浮かぶようだ。
  • 化鳥・三尺角 他六篇
    鏡花の短編集。
    「化鳥」:山奥に母と2人で暮らす男児。その母親に似た「羽の生えたうつくしい姉さん」を見る話。
    「清心庵」:良家の人妻と、18になる少年の性的ではない逢引き。
    「三尺角」:
    「木精」:三尺角の別視点。お柳の魂が男に一目まみえる。
    「朱日記」:不思議な女性に火事が起こることを予言される少...続きを読む
  • おばけずき 鏡花怪異小品集
    随筆は初めて読んだかも。
    当時の様子や暮らしぶりなど良いな、と思うのですが、…どうも自分、泉鏡花の文章は、旧漢字旧かなづかいでないと、読むスピードが速くて、文章の情緒をしっかり理解できないと気付きました。
    女の輪。
    そんなの見たら、怖いな。
    木菟俗見。
    「貝の穴に河童の居る事」でしょうか、ところで舞...続きを読む
  • おばけずき
    随筆は初めて読んだかも。
    当時の様子や暮らしぶりなど良いな、と思うのですが、…どうも自分、泉鏡花の文章は、旧漢字旧かなづかいでないと、読むスピードが速くて、文章の情緒をしっかり理解できないと気付きました。
    女の輪。
    そんなの見たら、怖いな。
    木菟俗見。
    「貝の穴に河童の居る事」でしょうか、ところで舞...続きを読む
  • 化鳥・三尺角 他六篇
    久々に鏡花の短編小説集。
    ちくま文庫版「集成」を持っているので重複は多いが、楽しめた。
    ちくま文庫「集成」は見開き左ページの左端に脚注がついており、難しい(時代の古い)語句をぱっと見られて便利だったが、そこに載っていない語句も多くて、完全に親切とは言えなかった。この岩波文庫のは、巻末に脚注を並べてあ...続きを読む
  • 歌行燈・高野聖
    泉鏡花の高野聖、歌行燈など5つの短編を収録しています。ここに収録されている作品群も鏡花の持つミステリアスさとエロティシズムにあふれています。また、鏡花の作品はどれも文章を読むというよりも映像を見ているような錯覚に陥ることがあります。特に上記2作品は鏡花の作品の中でも特に有名なもので、どちらも映画化ま...続きを読む
  • 歌行燈・高野聖
    難しくて…難しくて正直よく分からなくて悔しかった1冊です。
    でも何故だか凄く好きな感じなのですよね。
    特に「好色鴨南蛮」が好きでした。
    こういう難しい文体の本もきちんと読み取れるようになりたいです。
  • 歌行燈・高野聖
    夜叉ケ池を読んで著者の幻想描写に惚れ、購読。高野聖以外には怪異的なものは登場しなくて、意外だった。しかし、やはり難解な文面には浅学にして五割理解できたのか微妙なところで、精々雰囲気を何とか感じているという有様。印象的なのは、高野聖の孤屋の怪異である女性。粗野であるのに、上品でどこか艶かしく、とても魅...続きを読む
  • 歌行燈・高野聖
    高野聖より
    (茫然してると、木精が攫うぜ、昼間だって容赦はねえよ。)


    風景描写と感情表現の境目が霧懸かっている。
    なんだこりゃ?白昼夢だったのか?
    でも自分いつ寝ていつ起きたのか解んねぇ…!

    って感じた怪しい本。いいね。ニヤッとしちゃう。
  • 歌行燈・高野聖
    ざっと読んだだけでは筋がつかめず、何度も読み返した。でも完全に把握したとは言えない(「女人」にいたってはメインテーマすら謎)・・・きっと超厳選された鏡花作品なのでしょうが。

    幻想的な世界が好き。その割に当時の時代背景を知らないと読めないのもある。
  • 歌行燈・高野聖
    2011年2月博多座坂東玉三郎特別公演『高野聖』を観て以来、鏡花を読みたくて。
    とにかく芥川が好きで好きでたまらず、学生時代も芥川一色で、鏡花をちゃんと読んだことがなかった私。
    中村獅童の演じる高野聖の素晴らしかったこと、玉三郎演じる女の妖艶さ、今も忘れられず夢のような時間。
  • 乙女の本棚2 猫町
    口語自由詩の完成者(国語便覧より)
    萩原朔太郎文学忌、死因は急性肺炎。

    散文詩風小説
    幻想的で夢幻的、加えて人外の世界観
    距離と時間の移動から 異空間への移動
    猫町へのいざない
    薬物からの幻影なのか
    作家としての創作なのか
    あるいは、作者にとっての現実なのか

    村上春樹さんの1Q84で紛れ込んだ「...続きを読む