泉鏡花のレビュー一覧
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めちゃくちゃおもしろかった!と太宰さんに伝えたい。
最初の二行、絵本だからできることかなと思った。
完全に女性に憑依している文体。すごい。
文と背景の配色が瑞々しい葉桜で好き。
これお姉ちゃんだったのか。三つ編みの子が主人公だと思ってたわ。口紅してるし女性だよなぁ。そうだよなぁ。
何故檸檬の描写なの...続きを読むPosted by ブクログ -
鏡花短編集。面白いものが多かった。最後に急展開が待っているのはいつもながらのこと、それでもワンパターンを思わせない内容の豊富さ。この本には好きな話が多かった。化鳥はちょっとシンプルすぎるきらいがあるように感じたが、三尺角の拾遺の、女の霊が現れる水際の、読んでいてその冷気が伝わってくるような冷ややかな...続きを読むPosted by ブクログ
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鏡花の幽霊奇譚の短編を、新しい仮名遣いで読むことができ、大変読みやすい。講談、または落語のようにテンポのよい文章は、ときにユーモアもあり、描写された場面が目に浮かぶようだ。Posted by ブクログ
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鏡花の短編集。
「化鳥」:山奥に母と2人で暮らす男児。その母親に似た「羽の生えたうつくしい姉さん」を見る話。
「清心庵」:良家の人妻と、18になる少年の性的ではない逢引き。
「三尺角」:
「木精」:三尺角の別視点。お柳の魂が男に一目まみえる。
「朱日記」:不思議な女性に火事が起こることを予言される少...続きを読むPosted by ブクログ -
随筆は初めて読んだかも。
当時の様子や暮らしぶりなど良いな、と思うのですが、…どうも自分、泉鏡花の文章は、旧漢字旧かなづかいでないと、読むスピードが速くて、文章の情緒をしっかり理解できないと気付きました。
女の輪。
そんなの見たら、怖いな。
木菟俗見。
「貝の穴に河童の居る事」でしょうか、ところで舞...続きを読むPosted by ブクログ -
久々に鏡花の短編小説集。
ちくま文庫版「集成」を持っているので重複は多いが、楽しめた。
ちくま文庫「集成」は見開き左ページの左端に脚注がついており、難しい(時代の古い)語句をぱっと見られて便利だったが、そこに載っていない語句も多くて、完全に親切とは言えなかった。この岩波文庫のは、巻末に脚注を並べてあ...続きを読むPosted by ブクログ