あらすじ
人気アニメ『文豪ストレイドッグス』等にも登場し、知名度抜群の文豪「泉鏡花」だが、実際は、その文体の難しさから、多くの挫折者を生み出してきたのもまた事実。しかし、芥川龍之介らと同時代に大人気を博した、その文学の価値、怪異・幻想譚の魅力は、現代においても比類がないものがある。その泉鏡花作品が、本当に読みやすく、味わい深い、白水銀雪氏の現代語訳で、令和の現代に蘇りました! 訳文は、秋山稔(金沢学院大学学長・泉鏡花記念館館長)完全監修。面白くてたまらない、そして切ない、泉鏡花の怪異・幻想の世界を、ストレス0で、お楽しみください。収録作品:龍潭譚(りゅうたんたん)/高野聖(こうやひじり)/天守物語/眉(まゆ)かくしの霊(れい)/雛(ひな)がたり/絵本の春/妖僧記(ようそうき)/作品解説:秋山稔
●秋山 稔:金沢学院大学学長・泉鏡花記念館館長
●白水銀雪:慶應義塾大学大学院博士課程中退(専攻:数学)。システムエンジニア・プロジェクトマネージャー・コンサルタントとして、宇宙分野を中心とする科学技術系システム開発に従事。現在、蓼科にて山暮らし
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
現代語訳が読みやすく有り難い。異界に滑り込んでしまったような泉鏡花の世界観にストレスなく浸れた。
「観念・人世」編もあり「歌行燈」の現代語訳が読めるので、楽しみである。
Posted by ブクログ
収録作品
龍潭譚、高野聖、天守物語、眉かくしの霊、雛がたり、絵本の春、妖僧記
解説:秋山 稔:金沢学院大学学長・泉鏡花記念館館長
現代語訳されているので作品の内容理解には大変役立ちます。ただ、「現代語訳」されているが故に、元の泉鏡花の美文を読んでいると漂ってくる香気(としか表現できない…)は失われてしまっているので、この本から初めて鏡花作品に触れる人は、ぜひいつか原文にもチャレンジして欲しいし、オリジナルの文章を読む方に抵抗ない人は、この本を傍らに置いて意味がくみ取れない所だけ、現代語訳を参照…といった使い方が良いのかな?と思いました。