斉藤洋のレビュー一覧

  • K町の奇妙なおとなたち

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    ネタバレ

    子供の頃に不思議に感じたことも、大人になって考えてみると、存外あっさりと解決してしまうことがある。
    が、やっぱりどう考えても辻褄の合わないこともある。

    『まれやまさんちのおばちゃん』
    おばさんの家で見た、茶箱いっぱいの蛇の死骸。今考えると漢方薬か何かに使うんだろうけど、あの時箱の中から聞こえた音は一体何だったんだろう。そしておばさんは東京の高級住宅街へと引っ越して行った
    『カズちゃんたち』
    K町にいる3人の男女のカズちゃんが、おかめのお面をつけて夜の原っぱで踊っていた
    『サブロウさん』
    サブロウさんに聞かされた狸囃子を探して迷子になった私を助けてくれた灯りが、「おくりちょうちん」だと気づいた

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    2014年04月27日
  • 白狐魔記6 元禄の雪

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    児童書ですが、大人でも十二分に楽しめる白狐魔記シリーズ。
    歴史ファンタジーで、人の世の無常を狐の白狐魔丸の目線から描いた作品です。

    今作は人間よりも酔狂な雅姫の方が目立っていました。
    対照的に白狐魔丸の真面目な性格が大変可愛らしく描かれています。

    忠臣蔵や赤穂浪士について全く知らなかったので歴史のお勉強としても読めました。

    今作は人間との距離が遠い分、狐の目を通して人間について見つめ直すというテーマが伝わりやすかったです。
    他の動物から見た「芝居」の酔狂さは今まで気がつかなかったです。

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    2014年04月21日
  • ペンギンサーカスだん

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    「どなたもどうぞ」という看板を下げて、サーカスの宣伝をして練り歩くペンギンたち。
    サーカスを見ようと付いて行くと、なんと自分たちがサーカスの曲芸をするはめに。
    「注文の多い料理店」を思い出させるシュールさを感じました。

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    2014年03月28日
  • 白狐魔記2 蒙古の波

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    面白いシリーズ。このあたりから段々大人向き臭がただよいはじめるが、私としては良。小学四年〜向けかな?でも充分大人も楽しめる。主人公の立ち位置と対象との距離感、世情の書き方が絶妙なのだろう。

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    2014年02月13日
  • 白狐魔記3 洛中の火

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    かなり端折りまくってるが仕方ないんだろうな。ちと残念だが、この時期のややこしさを綺麗にまとめてる。んで…室町時代に興味も好意も無いらしいな(苦笑)

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    2014年02月13日
  • 白狐魔記6 元禄の雪

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    赤穂事件にかかわります。
    いままでのものに比べると接する人物との接点が薄いせいかいまひとつ面白みにかけました。

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    2014年01月19日
  • まちのおばけずかん

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    小学低学年が軽く読める内容でした。
    「からかさおばけ」や「いったんもめん」などの紹介と攻略法的な。
    あくまでも、軽く、明るく。
    それにしても、子どもは「おばけ」とか怖いくせに好きですね。

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    2013年11月25日
  • 白狐魔記4 戦国の雲

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    ネタバレ

    今回は織田信長の話でした。
    人間にかかわると悲しい結末を見届けなくてはならなくなるので、あまり関わるまいと思いながらも、関わってしまう白狐魔丸。
    今回は不動丸という鉄砲撃ちと知り合います。彼を助けるために無意識に魂憑依をしてしまい、また妖狐としての格があがった白狐魔丸。
    次回の活躍も楽しみです。 

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    2013年09月22日
  • 白狐魔記3 洛中の火

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    ネタバレ

    白狐魔記シリーズ3作目。
    後醍醐天皇の辺りといっても、ほとんどピンとくるものがない不勉強な私ですが、さらりと読めました。もっと時代背景や登場人物にあかるければ、面白さも増したかもしれませんね^^;
    今回は仙人が登場しなかったので残念でした。白狐魔丸と仙人の会話も私の楽しみの一つです。

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    2013年09月19日
  • アルフレートの時計台

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    児童文学なのかな?
    内容をまったく知らずに古本屋で買ってきた本

    ちょっと切ない話でした
    いや・・・悲しい以外の感情があまり沸かなかった
    クラウスが今現在、「人生なんて生きる価値ナイ!」って
    なげやりになっているなら
    友達からの手紙で「もっと大切に生きよう!」ってなるなら
    そうかそういう話なのかと思うけど
    そこはこっちの勝手な思い込みでそういう設定にしていいものか・・・

    クラウスは仕事も一生懸命で向上心もあって
    周りの人ともうまくやっているように見える
    友達のことも忘れていない彼に
    手紙が必要だったのかなー?とオモウ

    なのでアルフレートがかわいそうだなぁと
    悲しい気持ちばかりが沸きました

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    2013年09月07日
  • 白狐魔記1 源平の風

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    狐から見た人間という生き物が描かれている。猟犬の敵を取ろうと執拗に追ってくる猟師、また山の寺で逃げてきた義経、と対峙する場面は息が詰まるような面白さ。

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    2013年07月22日
  • しまのないトラ

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    表紙にもある通り、6種類の動物たちの、「一緒にいる仲間とは違うけれど、何とかうまく生きていった」お話。
    とても面白いし、一つ一つのお話が完成されている感じがして、一編読むだけでも楽しめる。
    個人的に一番好きなのは、蛇の話です。
    違うことを受け入れてくれる仲間って、すてき。

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    2013年06月08日
  • 斉藤洋のほらふき男爵1 ほらふき男爵の冒険

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    ネタバレ

    はたこうしろうの絵がとても良い。訳も斉藤洋。

    ヒエロニュムス・カール・フリードリッヒ・フォン・ミュンヒハウゼン男爵こと、ほらふき男爵。
    18世紀ドイツに実在した人物です。旅や狩りやおしゃべりが好きで、話じょうずだったそうです。実は、作中の男爵の冒険談は、ドイツで昔から伝えられているほら話ですが、それをミュンヒハウゼン男爵の物語として刊行されたものです。

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    2013年03月26日
  • コリドラス・テイルズ

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    斉藤洋とおぼしき童話作家がデパートの本屋へ行こうとして間違えてペット売場へ行ってしまう。そこで熱帯魚を飼いたくなりながめていると、コリドラス(ナマズの一種)が話しかけてきた。こうして、コリドラスとその他の熱帯魚を飼うことになるのだが、そのコリドラスが自分が見てきたという不思議な話を作家にしてくれる。作家は、それを雑誌に連載する、という設定ですすむショートショート。星新一とかが好きな人にオススメ!

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    2013年03月25日
  • K町の奇妙なおとなたち

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    斉藤 洋 作
    森田 みちよ 絵
    偕成社 (2012/9)

    続いて斉藤 洋 作

    これはまだ戦後の名残があり高度経済成長に駈け出そうとする時代
    奇妙なおとなたちを少年の目を通してユーモラスに描きます

    疑問は残ったままなのがいいです
    後味がとてもいいです

    ≪ あの時代 混沌として 親も子も ≫

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    2013年03月21日
  • 白狐魔記6 元禄の雪

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    久々の白狐魔記です!
    話を忘れているかもと思ったけど、読んでいるうちに思い出した。やっぱりしっかりした話は簡単には忘れ去らないものなのね。
    忠臣蔵ですね。上野介が生きていたとは!!あんまり歴史に詳しくはないのですが、上野介がいい人に描かれていたのが新鮮でした。討ち入りの理不尽さが、変な言い方ですがよかったです。庶民の間で勝手に事実を捻じ曲げられたあたりも面白いと思いました。

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    2013年02月13日
  • K町の奇妙なおとなたち

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    奇妙なおとなたちが織り成す普通だったり普通じゃない話。

    『世にも奇妙な物語』というほど完全に世界が変わっているわけではないけれど、K町を生物探知スコープ(そんなのないけど)で見たら、きっと何人か“unknown”って表記されそう。

    しかも途中投げかけられたり疑問に思う謎が、そのまま謎で終わっていたり。リドル・ストーリーではなく、もちろん推理小説でもないんだけど、実に謎が多い。

    挿絵もやや怖で、装丁からイメージする“黄昏”よりも“逢魔が時”があってるかな。(時間帯は同じだけど)

    エピローグはちょっとジーンとした。

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    2012年11月15日
  • K町の奇妙なおとなたち

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    著者の子ども時代と同じころ、昭和30年代の東京近郊のK町。そこに住む主人公の少年と町の大人たち。著者のノスタルジー的短編かと思いきや、それぞれにちょっとSFチックなラストが待っていたり…。まさに「奇妙な」連作短編集。

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    2012年10月25日
  • ペンギンかんそくたい

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    ネタバレ

    オレンジ色の潜水カヌーで登場のペンギンズ。彼らと海底散歩が出来たら楽しいだろうな。そのあとは星空観察。いいね。

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    2012年10月10日
  • ペンギンパトロールたい

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    ネタバレ

    ペンギン隊も何冊目かな。今回は白黒のパトカーカラーのカヌーに乗って登場のペンギン隊。カンガルー母さんの肝っ玉ぶりに憧れマス。

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    2012年10月10日