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少年時代、毎年、夏休みを過ごした母の郷里。その、なんでもないはずの田舎暮らしの中で、私は現実とも幻ともつかない奇妙なできごとに幾つも出会う――。お地蔵様のそばに釣り竿と桶を置いておくと、翌朝、桶の中に魚が入っているという噂を試す「錦鯉とお地蔵様」、人ごみの中、私だけに見える白い獣が現れる「本家のトヨエース」、夜祭の幻想的な光景を描く「にとこ踊り」など、ノスタルジー漂う昭和30年代を舞台に、村の人々の複雑な人間模様と、少年の成長を織り交ぜながら綴った奇譚集。
Posted by ブクログ 2020年09月09日
子供の頃の夏のできごと。
懐かしさ、切なさ、ほろ苦さ、そしてちょっぴりのホラー。
主人公が過去を振り返る形で語られていく、母親の実家で過ごす夏に起こった出来事の数々。
すごく怖い訳ではなく、どちらかと言うと不思議なお話が多い。
淡々とした語り口調なのが、少し不気味な空気感をより引き立ててくれる。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年10月04日
田舎の風景や、大きな家の不思議な感じや、親戚づきあいや、子どもの頃の感じ方や、とても懐かしい雰囲気に満ちた作品。主人公のぼくにはいつも人には見えないものが見える。しかしそれらを全部まるごと知っていてくれるきっちゃん(名前がうろ覚えになってしまった・・)さんの存在がぼくに、そして読者に安心感を与えてく...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年09月30日
田舎のおじいさん・おばあさんが孫に語る自身の不思議な体験談を物語にしたかのような本。
怪談では無い、田舎という限られた空間の中で、そこに住む人々が信じるもの、都会にはない豊かな自然とそこの人々との関係から生まれたような現象。現象というと無機質に感じられるかもしれませんが、普段は目に見えないし感じら...続きを読む
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