斉藤洋のレビュー一覧
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中学受験を控えた夏休み、翔は顔見知りになった高宮さんから飼い犬のトラウムの散歩を頼まれる。たまたま翔の父親も高宮さんと会ったことがあり、夏休みの間、週2回塾に行く前に散歩することになった。トラウムは、警察犬の訓練を受けたこともあるシェパードで、人間の言うことはだいたい理解でき、むやみに走ったり吠えたりすることもない。翔の周囲に暮らす人たちとのふれあいの中で、目に見えるものと見えないものについて様々に考えさせられる夏休みとなる。
霊が見える友達や、不法侵入者やコンビニ強盗などと書くと、ドラマチックでドタバタしたお話かと思われそうだが、淡々語られる翔の夏休みが印象的で良かった。 -
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ネタバレ白狐魔記3冊目!
前回の蒙古襲来から51年後。
室町時代の武士を見守る狐さんです。
後醍醐天皇に足利尊氏、楠木正成たちが登場する
鎌倉から室町幕府、南北朝時代のゴタゴタ編だったので、少し複雑になったな、という印象。
そもそもそんなに面白みのないよね、室町幕府らへん。後醍醐天皇、嫌な奴だし。(主観です)
時代を下っていくごとに、
武士の生き方とか価値観も変わっていくわけだけど
そこに対する狐さんのコメントが見どころ。
人間と武士を冷静に観察しているから、おもしろい視点になるんだ。
「やっぱり武士は嫌いだ」
と言っていた狐さんが、最後の場面では武士の切腹と自害を手伝う。武士は嫌いだけど人間 -
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ネタバレ
ルドルフとイッパイアッテナシリーズ5作目。
子どものときに初期作品を読んで、岐阜に帰ったルドルフがリエちゃんの家から東京行きのトラックに乗るまではぼろぼろと泣いたのは自分だけではないかもしれません。ルドルフに感情移入したゆえなのですが、これは何に価する感情なのだろうかと。幼い頃は感情の名前を知らないから、驚き、戸惑う。それは登場人物もそうで、成長するにつれ、大人になるにつれ、そういったことはなくなっていく。思い入れの強い作品なので、どこか無個性な児童文学のシリーズになってしまったかな、という感じ。
内容に関しては可もなく不可もなくという少々無難なもののように思えましたが、御年89歳の杉浦