あらすじ
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白駒山の仙人の弟子となり、修行ののち、人間に化けることができるようになったきつね、白狐魔丸の人間探求の物語。第一巻にあたる本書では、世にいう「源平の戦い」にまきこまれたきつねが、兄頼朝に追われ落ちゆく源義経一行に同行、武士の無情を目のあたりにする。
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すごくおもしろかった。
努力したきつねが、人間に化身できるようになってよかった。ぼくは人間だけど、きつねと同じように、争うのはいけないと思った。
義経にみんながひかれるというのはわかる気がするけど、ぼくは仙人の方が気になる。ものしりで、おもしろいし、優しい、強いことをいいことに使っている。すごい。それから、忠信がかっこいい。優しくて、こわいことからもにげない。
きつねは、これから仙人のところにもどるのかな。続きが早く読みたい。(小5)
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漢字
フリガナ
文字の大きさ 小
長さ 長い(221ページ)
出版年 1996年
内容 仙人の元で人に化身する術を身につけたきつねが、源義経や佐藤忠信と関わりをもち、人の生き方に触れていく。
感想 徹底した「きつね目線」で、特に、食べるためではないのに人を殺す武士の人の生き方を、不可解に思ったり、批判したり、部分的に理解し始めたりするところが面白い。「武士は最低の部類の人間」と最初は考えるが、義経や忠信の人間的魅力に触れて、だんだんとわからなくなっていくきつね。善悪や正邪をはっきり決めず(決められず)考え続ける姿は、読者にも様々なことを思わせる。歴史が好きなら子どもでも読めるし、大人の読書にも耐える面白さと深さがある。
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主人公はきつね。里のそばで暮らすうちに人間に興味が出てきて、人間の言葉もわかるようになる。きつねの人間についての考察が面白い。源平の一の谷合戦の時代から始まって、巻を追うのに従って、日本史のさまざまな出来事を見ていくのだと思う。(タイトルから想像したので、違うかもしれない。)日本の歴史、争いの歴史をきつねの目を通して見るとどうなるのか、この先も楽しみ。
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芦田愛菜さんおすすめでかりてみた。
おおよその歴史の内容をわかりやすくキツネ目線で書いていて殺伐とした戦なのに何故起こるのか、武士の心構えをキツネは学んでいく。人間を知らないので小さな疑問も丁寧にかいていて教育向けだと思う
Posted by ブクログ
児童文学なので読みやすいです。歴史に興味を持つキッカケになればと思い、読み始めました。キツネが人間に対して抱く疑問に考えさせられます。後にキツネが導き出す答えにもなるほどと納得しました。次巻が楽しみです。
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ありそうでなかった人を化かす狐が主役の話。
妖狐ものとかはあるけど。
あくまでもふつうの、ふつうに生まれた狐が
少しずつ人間の世界を学んでいく、というのがとても面白かった。
主人公の狐さんの性格が真面目で頭が良くて、
とても好感がもてる。
炭治郎みたいだね。
炭治郎には戦う理由があったけれど。
「真面目な主人公」がブームなうちに
おすすめしていきたいなあ。
人間はなんで殺し合うのだろう。
戦争ってなんだろう。
武士ってなんだろう。
というのが、狐の目線で描かれているのが
とても新鮮。
このあとも読みます。たのしみ!
Posted by ブクログ
どこにでもいる普通のキツネさんが自分の興味の赴くままに人間世界の探求の旅に出る話。あらすじから思ってたよりも、しっかりキツネさんとしての人生が描かれていて、キツネ視点がとっても面白い。それに、なによりも、この後に白狐魔丸と名付けられるキツネさんが、とっても可愛いんだな。生真面目だし、修行が好きだし。彼ともっと一緒にいたくて物語をどんどん読み進めてしまう感じ。
Posted by ブクログ
修行して人に化けることができるようになった狐が主人公の話
狐が人間に興味を持ち、何故人は殺し合いをするのか?などと疑問を抱く
狐視点で語られる、人間というのが面白い
子供向けだが大人でも楽しめた
シリーズもののようなので、次も読みたい
Posted by ブクログ
作者はキツネなのか?!と思わせる程のキツネ視点。引き込まれる文章。白狐魔丸のできるまで。最後までワクワクが止まりません。源氏や平家のサムライとカラメて歴史物にしているのは 個人の感情よりも当時の「人間」たちの考え方とキツネを対比させたかったからでしょうか?それとも白狐魔丸の成長に時間の流れを付けたかったのでしょうか?
大好きです。
Posted by ブクログ
面白かった。上の子供達が自分たちですでに読んでいたのだが、僕は読み聞かせもしたことも読んだこともなかった。今回、小学3年の子の読み聞かせに使うことにした。僕としては、日本の歴史に親しんでもらえたら、という下心も。
この一巻は物語を始める準備の部分に大半が割かれた結果、「源平」の部分は少なくなってしまっていて、やむをえないのだがもったいない感じがする。
イッパイアッテナでも西遊記でもいつも僕は思っていることだけれど、やっぱり斎藤洋は仁義みたいなものがいつも書きたいんだなあと思う。白狐魔丸は武士が嫌いだ嫌いだと言うけれど、結局のところここで格好よく描きたいものの一部は、武士の生き様だったりするのではないか。白狐魔丸の武士嫌いはどんな役割を持っているのだろう。これから読み進めばもっとわかるのかもしれない。
修行がおしつけられるものでなく、自分で求めるもの、というのもひとつのメッセージだったのかもしれない。白狐魔丸が非常に勤勉。イッパイアッテナを思い出す。
うちの小学3年も本シリーズはとても喜んでいる。ただ、彼の感覚からすると一部分、残酷に感じたようだった。だからいけないというほどではないが、僕としては意外に感じた。
Posted by ブクログ
めっちゃおもしろかったーーー!!きつねが人間の考えてることに興味を持ってるのもおもしろいし、その後出会う仙人も楽しいひとだし、ファンタジーなんだけど本当にあるかもしれないって思わせてくれるのがすごいなあと思いました。1巻は半分くらいが人間の姿になれるまでだったのでもっと義経のはなしを読んでいたいなっていう気持ちになりました!でも義経のところをしっかり史実にそってやってくれて、読んでてすごい楽しかったー!続きも読みたい!
Posted by ブクログ
超ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーはまる!!!!!
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小学生高学年向けの本と侮るなかれ。
化身の術を仙人の元で学び、人に化けることが出来るようになった狐から見た歴史物語。
中でも、修行修行と息巻く狐と、やったら自然体な仙人とのやりとりは秀逸。
さあ、続きも読むぞ。
Posted by ブクログ
白孤魔丸はきつねの身でありながら仙人の元で修行し、人間に化け人間の言葉を話せるまでになった。時は鎌倉、人間の世界を知るための修行として世に出た白狐魔丸は頼朝の追っ手から逃げる義経の一行に出会い・・・。
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白狐の旅が、切なくてでもかっこよくて、どんどん引きこまれていった。
時代が変わっても、白狐の思いがぶれないところがすごく好きだった。
ただの昔話っぽいのかと思ったら全然違ってて、読んでよかった!って思える一冊。
Posted by ブクログ
ずっと気になっていたシリーズ。時代物が好きなら読んだら?と勧められ、中学の国語教科書に紹介がある本だったなぁと思い出し、ついに1巻目を手にとる。
白狐が化けて人間世界の盛者必衰を見続ける児童書だな、という認識でいたが、児童書と侮るなかれ。なかなか面白かった。
前半はきつねが白狐魔丸になるまで、源平の描写は後半から。
大人向きの時代物とは違いこちらはとてもシンプルで、読み心地がすっきりしている。
他の方のレビューでもあったと思うが、児童書だけどもっと上の年代にもすすめたい作品。
白狐の目を通して人間てこんな感じなんだね、と投げかけられるものだから、ほぅと息をついてしまう。戦とは。その中で人とは、、、
1巻目なのに終盤は仙人ぽい思考になっている白狐、この先はどうなるのか。おまえさんの目からまた見てみたい。
Posted by ブクログ
ときは鎌倉時代、主人公は一匹の野生のきつね。
きつねは、人里で「白駒山の仙人のもとで修行して神通力を身につけた、人間を化かすきつね」の話を聞き、興味を持ち白駒山を目指すことにする。
児童文学ということもあり、言葉がとても易しくて、丁寧で、読んでいて心地良い。
なぜ人は人を殺すのか、武士の生き様とは何なのか─真面目で純朴なきつねと一緒に、考えることができる。日本史の勉強の一歩にもなる。昔読んだな、と思って読み返したけれど、懐かしかった。
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人間を知りたいという、一風変わったきつねが、白駒山の仙人のところでくらし、
人に化けることを学んでいく。
狐の好きな言葉で言うと、修行する、若いきつね白狐魔丸の成長日記。
山を降り、故郷を目指す折り、
源平の戦に巻き込まれ、人が戦い殺し合うことを疑問に思いながら、仇討ちなる人の感情を知っていく。
きつねの真面目なキャラクターと、飄々とした仙人とのやりとりがおかしく、また語り口もやさしくて、とっても読みやすい。
きつねをからかいながら、さらりと大切なことを教えていく仙人さながら、読み手をぐいぐい引き込む。
尾っぽが化けきれないきつねに、仙人が、尾は「空」だと解くところもとても良かった。
修行したがるきつねに対して仙人の言うセリフもいい。
「滝にうたれて、ああ、おれは苦しい修行をしているんだと思って、気持ちよがっているのは、温泉につかって、ああ、いい湯だ、といっているのと、変わりない。」
戦の描写は辛いところもあるけれど、人情を学ぶ白狐魔丸と一緒なら、ゲームみたいに人が死ぬ感覚とは違う大切なものがわかるはず。
ちょっと、アーサー王伝説を思い出しながら(斉藤洋さんも訳している)騎士道も武士道も、どこか貫いたものは同じで、かっこいい。
この本は、本が苦手な子にも進められるんじゃないかと思うし、私のように日本史が苦手な人も楽しめるのだー
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源平合戦に白狐が入ってきて、おもしろい視点から進めている。もしもあのとき、なるほどと、歴史を楽しみながら読み進められた。こどもたちにぜひとも読んで欲しい一冊だ。
Posted by ブクログ
小学生でも読める本、というテーマの選書です。
舞台は平安時代末期の源平合戦の時代で、主人公となるのは「きつね」です。
人間を「化かす」と言い伝えられているのを聞いたきつねは、そのための修行の場である「白駒山」へと向かい、そこで出会った仙人のもとで修業を始めます。
子供向けのファンタジー作品なので、少し描写に物足りない部分もありますが(どのようにして仙人はその力をみにつけたのか、またきつね(白狐魔丸)が能力を開眼する場面も「特殊な訓練」を積んだ様子もなく……)、登場人物の心理描写は細かく描かれていましたし、全体の物語展開は面白く感じました。
なぜ、人は生きるため(獲物を捕まえて食べるためや、縄張りを確保するため)ではなく互いに殺しあうのか、という白狐魔丸の抱いた疑問は、現代社会でも繰り返される戦争の悲劇に想いを寄せることにもなりますし、小学生のころからぜひ読んでもらいたい作品です。
Posted by ブクログ
狐が、修行をして、いろんなものに化けられるようになる。そして、歴史上の人物に関わっていきます。人間の愚かさとか忠誠心とか、狐が出会う感情に寄り添いながら、進んでいくのが面白かったです。
Posted by ブクログ
とても読みやすく時代背景もすんなりとはいっていきました。
ちょっとかわったきつねが仙人のもとで人に化ける術を習い、義経とかかわります。
きつね視点からみる人間社会は不思議でかつ、とてもゆがんでいると思いました。
また仙人らしくない仙人の雰囲気がとてもいいです。
Posted by ブクログ
もう少し、時代考証がより忠実であればもっとはまりそう。
小学校6年生で歴史を学ぶし、そのぐらいの子どもたちに今度勧めてみよう。
2巻もとりあえず読んでみる予定。
Posted by ブクログ
小学校中学年くらいの人向けかな?
賢い狐が修行を積んで、人に化ける話。
狐だけど、悪意は今のところ見受けられない。
狐の師匠が気に入った。
こういう師匠って大抵浮世離れしていて、現世に興味なしな感じだと思うけれど、この師匠は茶目っ気がある。
滝に打たれたいのなら、打たれればいいとか言う。
基本的には放任。
サブタイトルが「源平の風」だが、ほとんどは修行の話。
源平は最後だけ。
Posted by ブクログ
キツネ目線で源頼朝と義経の関係、義経と弁慶や忠信との関係、人間像が見えてくる。児童書なのでサクッと読めて、歴史に興味を持つきっかけに面白いと思う。
Posted by ブクログ
白駒山の仙人の弟子となり、修行ののち、人間に化けることができるようになったきつね、白狐魔丸の人間探求の物語。世にいう「源平の戦い」にまきこまれたきつねが、兄頼朝に追われ落ちゆく源義経一行に同行、武士の無情を目のあたりにする。
Posted by ブクログ
化けられるようになった狐が人間に化けて人間を観察する話。
今回は源義経だったが、その家来を観察。
脇役好きの自分としては興味深かった。
次回作も読んでみようかな。。