あらすじ
猫と人間、それぞれの愛と友情の物語。ひょんなことから、長距離トラックで東京にきてしまった黒猫ルドルフ。土地のボス猫と出会い、このイッパイアッテナとの愉快なノラ猫生活がはじまった……。 青少年読書感想文全国コンクール課題図書/第27回講談社児童文学新人賞
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Posted by ブクログ
子供と全巻読んだ。子供の数だけ繰り返し読んだ。
客観的に見て、事象としてはただ猫がうろうろしてるだけなのだが、巧みな表現力で読み始めて数秒にして引き込まれてしまう。
イッパイアッテナみたいな真の意味でのキョウヨウある大人になりたいな。猫のくせにカッコ良い。
かっこいいようでいて、しっかり可愛げも武器にするところがまたいい。そこがますますかっこいい。
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子どもの教材。
感想文を書いてきて、どういう本を読んでこう思ったのかが知りたくて読んだら、大人でも十分面白かった。
どうなるんだとハラハラしたし、続きも読みたくなった。
Posted by ブクログ
自分が子どもの頃からの超有名作品だったが、いい歳になってようやく読むに至った。そして、絵本だと思っていたら、結構な長編で驚いた。
大人目線で言うと、良き大人による生き方指南だと感じた。酸いも甘いも経験してきた大人のイッパイアッテナが、迷子の飼い猫のルドルフに、東京の野良としての生き方だけでなく、在り方を語るのだが、なかなかに含蓄がある。この物語に子どもの頃に出会えた子は、きっと道を外さないだろうと思う。
ストーリーとしては迷子のルドルフ目線。自分の住まいが「3丁目」であることしか知らずに長距離トラックで東京まで来てしまったルドルフはどうなるのか。なかなかハラハラする展開。続編もあるらしい。読んでみたい。
Posted by ブクログ
タイトルは知っていたが手にした事がなかった本です。
のらねこ世界でたくましく生きていく猫たち。
ルドルフの所作がとにかくかわいい。
猫目線で書かれているが、社会で生き抜く人間の生き様を描いているようでパワーを貰えた。
Posted by ブクログ
児童書としてとってもいいなあ。自分を取り巻く環境の変化によって、自分が変わるっていうのを丁寧に描いてる…猫の目線で。笑
猫の解像度高くてすごく楽しい。これから猫見たら、「今このねこちゃんはこんなこと考えてるのかな〜」って毎回考えちゃいそう。
Posted by ブクログ
ルドルフの大冒険。猫の世界の猫らしい?と勝手に思っているのだけれど、初めてラジオドラマで聞いた時は、心をもっていかれました!児童書で読んでももう夢中に!
猫を通して周りを見るとこんな感じなんだろうなあ。ルドルフの成長が眩しい。続編もあります。
Posted by ブクログ
子どもの頃から何度も読んだ作品。
優しさ、友情、憂いが人間だけのものだという常識は驕りなのかもしれない。
もしかしたらうちのねこにも、昨日見かけたのらねこにも、人間の知らないねこ同士の世界があるのかも。
ほんとにねこが書いた作品だと思って読んでます。
Posted by ブクログ
小学生の時に読んでいたのを思い出して読み返してみました。部分部分だけ覚えていた内容が繋がって、そして心のあたたまる本だなぁと思いました。
子供が読んでも大人が読んでもいいなと思える本ってすごい。この本に戻ってきて人生や考え方の基本があるなぁと思い返せました。
Posted by ブクログ
魚屋のおじさんに追いかけられ、トラックに乗ってしまったねこのルドルフ。気づいた時は見知らぬ街でした。そこには賢くてめっぽうケンカの強いボスねこイッパイアッテナがいて…。魔女のおばあさん、くま先生、飼いねこプッチー…、出会いや体験を通して、大事なことを学んでいくルドルフ。ふたりの(ねこの)友情にジンワリします。ルドルフは大好きな飼い主のりえちゃんの元へ戻ることができるでしょうか?
Posted by ブクログ
この本は猫が書いたらしい。
読んだ娘がそう言っていたのを聞いて、「んなワケないやろ!!」とバッサリ切っていたが、プロローグからやられた。
「ねこに字が書けるわけがないって、そう思ってるんだろう。人間ってやつはいつもそうさ。なにか、めあたらしいことをきくと、すぐにうたがうんだから。むかし、コペルニクスって人が、太陽が地球のまわりをまわっているんじゃなくて、地球が太陽のまわりをまわってるんだっていったとき、やっぱりみんなはすぐに信じなかったそうだし、なかにはそれを聞いて、ゲラゲラわらったり、かんかんにおこったりした人もいたそうだよ。」
そりゃ…そうだ。今までの常識を覆すことをバッサリ切るのは、「コペルニクスの発見」をゲラゲラ笑った民衆と同じ。それを猫に教えられるなんて!
そして、それを人間に教えられる猫はなんて「キョウヨウ」があるのだろう!
この本の主人公で著者の「ルドルフ」は黒猫。子猫の時に魚屋からシシャモを盗んで追いかけられた時にトラックの荷台に隠れ、そのまま一晩乗ってしまい、自分の住んでいた町から遠く離れた東京都江戸川区に来てしまったのだ。
飼い主の町から遠く離れ、途方に暮れていたルドルフを助けてくれたのは、強そうなトラネコ。名前を聞くと「俺のなまえは、いっぱいあってな」と言うので、ルドルフはそのトラネコの名前が「イッパイアッテナ」だと思い、そのまま呼ぶことになった。
イッパイアッテナは今は野良猫で、他の飼い猫たちからは怖がられる存在であったが、同じ立場となってしまったルドルフには優しかった。人間と上手く付き合って餌をもらえる方法など色んなことを教えてくれた。イッパイアッテナには「キョウヨウ」があったから。何故かというとイッパイアッテナが野良猫になる前の飼い主はイッパイアッテナに文字を教えてくれたので、イッパイアッテナは本を読むことが出きたのだ。
そして、イッパイアッテナもルドルフに文字を教えた。小学校の校庭の砂に何度も何度も前足で書いて。ひらがなとカタカナをルドルフが覚えるとイッパイアッテナはルドルフを連れて休みの日の小学校に忍込み、教室の学級文庫の本を取り出して、図鑑などを見せて勉強することを教えた。
夏休みのある日、小学校に休日出勤していた「クマ先生」に小学校の職員室に入れてもらい、そこのテレビに写っていた町の景色がルドルフの故郷であったので、ルドルフは岐阜から来たことが分かった。そしてある日、商店街の岐阜へのバス旅行のポスターを見て(字が読めたから)、そのバスに忍込めば、ルドルフが帰れること、そして、やっと飼い主のりえちゃんに会えるという目処がついた。
そしていよいよバス旅行の前日、明日はイッパイアッテナとお別れしてルドルフは岐阜に帰るという日、イッパイアッテナはルドルフへの餞別に喜ばせてあげたくて、ある計画を立てたのだが……。
動物たちの友情と飼い主との再会のための冒険。昔観ていた英会話教材の「リトル・チャロ」を思い出す。
この童話、思っていたよりも古く、1987年に第一版だった。イッパイアッテナはルドルフに「どの家にもある」漢和辞典や百科事典の使い方を教え、ルドルフが岐阜に帰ってからも勉強を続けられるように励ましていたが、今は漢和辞典はどの家にもある本ではないだろうな。今なら彼らはどんな生き方をするだろう。
Posted by ブクログ
小学校3年生の時、数ヶ月かけて担任の先生が読み聞かせしてくれた思い出の本。本を好きになったきっかけかもしれない。
最近手に取る機会があり、久しぶりに読み返した。大人になってから読む児童文学も面白い。
Posted by ブクログ
ねこさんが書いた本です。文字を覚えて伝える、頭を使って考える、仲間の幸せのために行動する、、たくさんのことを教えてもらいました。語彙は限定されているのに、スピード感があって、色がしっかり浮き出てくる。映画に心を奪われているときの感覚。
Posted by ブクログ
ルドルフがデビルにやられたイッパイアッテナの敵討ちに行くのが勇気があってすごいおもいました。
イッパイアッテナもわざとデビルの計略にハマってまでルドルフに、肉を届けたいと言う友情がわかってとても面白かったです。soy
Posted by ブクログ
どう呼ばれてもオレはオレ の
イッパイアッテナが男前!
教養を
ひけらかさないイッパイアッテナが、いいね!
悲しみを乗り越えて
強さと優しさを持つイッパイアッテナが切ない、、
明るくて素直なルドルフは、いつも元気いっぱい。
最初に出会ったのが
イッパイアッテナで良かった!
ブッチー
お前もいいヤツだなあ、、
児童文学とは言え
こんなに楽しくてワクワクする本を
ずっと知らなかったなんて、なんという不覚だろう。
しかもシリーズ化されているのに。
注文した本が届くまでに、アニメも見た。
本と少し違う部分では、切なくて胸がキュンとなる。
個人的に残念なのは
自分が購入した本は、文庫だったためか
表紙の絵が違うこと。
赤い表紙の絵に、思わず惹きつけられたので
読めるかどうかはおいといて
同じ表紙の英語版をポチることに(笑)
Posted by ブクログ
「ルドルフとイッパイアッテナ」を初めて知ったのは、Eテレのてれび絵本です。
あまりの面白さに「ルドルフといくねこくるねこ」も続けてみました。
その後、映画も観て…今やっと子供が原作版を読める年齢になりました!
あらすじは知っているものの、やっぱり面白かったです。
途中、口が悪くなったルドルフをイッパイアッテナが注意するところ!
私も気をつけようと思います!!!
Posted by ブクログ
小さいころNHKのアニメーションで見た記憶はあるものの、物心もつかない頃だったので全く記憶にない作品を、今になって本で読んでみる。笑
知らない土地で迷子になった黒猫のルドルフと、強面でケンカが強くて荒っぽいけど、本当はすごく優しくて教養深い野良猫のイッパイアッテナの出会いと友情のストーリー。
名前を尋ねたルドルフに対し、
「俺の名前は、まあいっぱいあってな・・・」
まだ若くて世間を知らないルドルフは、経験豊富で教養豊かなイッパイアッテナに色々なことを教わっていきます。
イッパイアッテナもまた、ルドルフの欲のない、天真爛漫な性格が好きになり、友情が深まっていきます。
そんな中、他の猫仲間から、ルドルフの故郷へ帰る方法が見つかったとの情報が入り、大喜びになる二人だが・・・・?
全体的にはホッコリしたハートフルなストーリーですが、最後は「男のけじめ」をつけるべく、主人公の勇気ある大活躍が物語を引き締めてくれます。
大きな設定では、前に紹介した上野瞭著「ひげよさらば」と似ています。
帰り方が分からない遠い土地に来てしまったルドルフは、「ひげよさらば」での主人公である記憶喪失の猫ヨゴロウザと重なります。
また、主人公の人生の先輩イッパイアッテナも、ヨゴロウザと出会って友となる「片目」と印象が被ります。
ただ、「ひげよさらば」では戦闘シーンが多く、戦死する猫も居るハードボイルドな作品ですが、本書では戦闘シーンは少なく控えめで、より日常的なやり取りが中心となります。
また、ラストも「ひげよさらば」では何か心がざわつくような、どこか苦み走ったラストを迎えるのに対し、本書ではまだまだ続きがありそうな、ホッコリ安心するラストとなっています。
なんだか、「ひげよさらば」の話を混ぜすぎた気もするですが、なんだかんだ言って、自分の中では「ひげよさらば」がインパクト強かったのかもしれない・・・?笑
でも、「ルドルフとイッパイアッテナ」も、同じくらいの名著でした!非常に面白かった!
2作品セットで読むと、ちょっと新鮮な感覚が味わえるのではないでしょうか?
興味がある方は是非読んでみてください。
・・・なんか猫好きと勘違いされそうな本の読み方してる気がする。笑
Posted by ブクログ
十数年ぶりに再読。ひょんなことから飼い主のもとを離れ、岐阜から東京に来てしまった黒猫・ルドルフと、彼の兄貴分となったボス猫・イッパイアッテナを中心に、犬猫たちの日常を描く。
お互いを大切に思う二匹の賢く力強い生き様。子どもの頃のイッパイアッテナの印象は「怖いけど優しいボス猫」だったが、今読むと非常に知的でユーモアのある猫さんだった。私もイッパイアッテナのような教養のある人間になりたいものだ。
Posted by ブクログ
小学生の時に課題図書でだされて読んだらとても面白かったのを覚えている。
確か忠臣蔵の話が出てくるんだけど当時小学生の自分には何のことか全く分からなかった。
大人になって再読したらやっぱり面白かった。小学生の時の自分に会えた気がしてうれしかった。
読み進むほど面白さが増し、大人でも楽しめる。ねこの世界を通して友情、人情、優しさなど、純粋に教えてくれます。読書が苦手な息子の為に買い、少しずつですが毎日読んでいます。途中の挿絵も面白い。母が先に読み終え、早速、続編も買いました!
Posted by ブクログ
子どもの頃大好きだったのを覚えている。
いま読み返しても、とても面白かった。またいつか読み返す気がする。
斉藤洋のデビュー作とは知らなかった。
Posted by ブクログ
実家の本棚を漁っていたら、小学3〜5年辺りで買ったらしい本が数冊あったので、懐かしくて読み直した。なるほど。ロングセラーになるだけのことはある。設定も面白いし、イッパイアッテナの言葉の節々に、「子どもにも大人にも、大切なこと」が散りばめられている。読み書きが出来るからって、出来ない人を馬鹿にしちゃいけない、とか。イッパイアッテナは賢いだけじゃない。情に溢れていて、時には無茶な行動も起こしてしまう。そして痛い目に遭う。それでもルドルフへの気遣いは忘れない。そんなイッパイアッテナを知り、クライマックスの猫の忠臣蔵へと続く。どんな物語だったか、すっかり忘れていたので、終始新鮮な気持ちで読んだ。もしかしたら、小学生だった私はこの本を「積読」したのかも。それにしても、最終章は、痺れたなぁ。
Posted by ブクログ
字を読み書きできることは、物事の意味を理解することは、それが目標ではなく、あくまで手段である。
「絶望」という言葉とその意味を知っているならば、それに対処することができるはずだ。猫にだって、犬にだって、人間にだって。
Posted by ブクログ
有名な児童書。ねこの話。
タイトルは知ってたけど読んだことも映画化されたのを見たこともなかったので読んでみた。
児童書なだけあって読みやすかったけど、
面白いかと言われたらそうでもなかった。
たいしたことは起こらないし。
この本は何が良くてこんなに評価されてるんだろう。
シリーズ全て読もうと読む前は思っていたけど続きを読むか考え中。
Posted by ブクログ
小学3年生の時に読んだ、課題図書。
あれから30年以上経っても、もう一度読みたいような、続きの話も読みたいような気持ちにさせられている本。
イッパイアッテナの名前の付け方が当時の私には衝撃でした。
Posted by ブクログ
猫目線で、絶望と諦めない心を教えてくれた一冊。時々、子どもが笑えるツボが出てきて、読書嫌いの息子たちが引き込まれました。
続編もリクエストされたので、読みます!
Posted by ブクログ
飼い猫のルドルフは魚屋に追いかけられ乗ってしまったトラックに揺られて東京へ
そしてトラックを降りたところで出会った大きなとら猫
とら猫と行動を一緒にすることにしたルドルフはいろんなことをとら猫から教わる
猫同士の友情の話
Posted by ブクログ
この本が好きで、しばらくなにかのアカウント名を「ルドルフ」していたことを思い出す。
Booklogの記事でブックサンタを知り参加しようと思う。児童書で何が良いかを探し、小学校ぶりに読んでみる。
成長の物語、学ぶことの大切さも知る、ラストも良い。うん、確かに子供に読んで欲しい一冊だと思う。
私も覚えておこう「絶望は愚か者の答え」
次の休みに書店に行きブックサンタとしてこの本を買おう!
Posted by ブクログ
初めてこの本のタイトルを知ったのは、NHKのテレビかラジオの番組だったと思う。とはいえ、ストーリーは最初のあたりしか知らなかった。
かの猫が最後までとうとう名前がなかったのに比して、ここに出てくる猫はありすぎて「イッパイアッテナ」となってしまった。まぁでも、かの猫もあちこちでいろんな呼ばれ方をしてた節もあったから、一緒ということか?
仕返しの場面は児童書にしてはどうかな…と、ちょっと心配したけど、こういう描かれ方かと少しホッとした。
あとがきが奮っていた。