斉藤洋のレビュー一覧
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シリーズ第一作の『ルドルフとイッパイアッテナ』、第二作『ルドルフともだちひとりだち』を初めて読んだのは20年ぐらい前の小学3、4年生ぐらいの時で、それから大学生の頃、児童文学論の講義を取っていたこともあり買い直して読み直し、やはり名作だと再確認してからは何度か読み返している大好きな児童文学のシリーズ最新作。
知らぬ間に最新の第四巻が出ていた。1年も前に。
で、さっそく購入。
1作目2作目にあった面白さに加えて目頭が熱くなる終盤の展開は、3作目『ルドルフといくねこくるねこ』にはなかった。というか2作目のラストがきれいすぎて、以降は蛇足になるのは致し方ない。今作『ルドルフとスノーホワイト』も、その面白さは相変わらずながら3作目同様、名作『ともだちひとりだち』の後日談に過ぎない印象でした。
とはいえ、シリーズの一ファンとしては十分に満足できる内容で、楽しめました。次回作も続くことを願います。 -
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ネタバレなんか表紙がいいカンジだったので手にとる。
お話、お話の間にある挿絵もなかなか味わい深いものがあった。
奇妙なおとなたち。
なるほど。
ファンタジーではない。懐かしい、とゆーわけでもない。
奇妙、とゆー字面がぴったりの感じなお話。
ぼっちゃん、と呼びかけられるまで、主人公、女の子と思ってたぞ。
ちょっとしんみりしちゃったのはベティのおはなし。
あとあじ悪めだったのは月光仮面のおはなし。
なーんか気になったのは教頭先生のおはなし。
この子の家族は興味深い。
先生、と呼ばれる元ヤクザっぽい父。
あっ、今思ったが、先生って政治家系か??
そこそこ豊かなおうちっぽい。
そーいや、おとなたち、とあるように、友達との話とかはあんまなかったなあ。
商店街で迷ったとこは少しファンタジーはいってた。
最後は桜の木の下でみんな笑顔だったので、よかったよかった。 -
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時は、徳川五代将軍綱吉の時世。
赤穂藩主浅野匠守が、江戸城松の廊下で、高家吉良上野介への遺恨で刃傷沙汰をおこしてしまう。赤穂藩はとりつぶし、職を失った浪人侍が主君の仇を討たんとする実話が背景。
白弧魔丸は、浅野家家来の大高源吾と知り合ったことで、仇討劇を最後まで見届けることとなる。
赤穂事件の内容は、キツネが絡むことでやや違ってくるため、忠臣蔵ファンが読むと、感想がまた違ってくると思われる。
今回の『元禄の雪』は、これまでのものと比べ、白弧魔丸が人間の中にすんなり入りこんでいるような感じがした。
まだ術もろくに使えない、幼さ危なっかしさが残っていた最初のころの白弧魔丸のほうが、かわいらしくて好きだったが、もうベテラン化け狐になったということだろうか・・・ -
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作家の「私」はナマズの「コリドラス・パレアトゥス」と出会った。これから連載するショートストーリーの年間の半分をコリドラス・パレアトゥスが受け持ってくれると言うのだ。こうして「コリドラス・パレアトゥスかく語りき」の連載が始まった。荒唐無稽な身の上話に半分受け持つと言った割に気まぐれに語られる話。私は生意気なナマズに振り回されっぱなし。
なんじゃこりゃ?という第一印象。でも読み進める内に、コリドラス・パレアトゥスが可愛く思えてくるから不思議です。自分のことを俺とか私はとは言わず、コリドラス・パレアトゥスと頑なに言うこだわりもクセになります。覚えちゃったよ、コリドラス・パレアトゥス。
ただこれは、児童書?と疑問形になっちゃいます。読むとしたらよく読める6年生~中学生くらいと思いますが、中学生読むかな~と思っちゃいます。児童文学好きの大人がターゲットかな。好きな人は好きやろう、とかなりマニアックで極地的な部類だと思われます。私は結構好きですね。 -
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ネタバレここまでのシリーズでは白狐魔丸が出会うのは誰もが知っている歴史上のヒーロー(それもどちらかというと敗戦の将)のご家来衆で、その友人を通して著名人の知己をも得るというのが定型パターンでした。 でも今回はさすが織田信長様でいらっしゃいます。 ご家来衆な~んていう面倒くさい人達はすっ飛ばしていきなりご本人が白狐魔丸とお知り合いになってしまいます。 まあ、それには蒙古襲来以来姿を消したきりの白駒山の仙人様に代わって白狐魔丸の導き手みたいな役割を担っている雅姫というキーパーソンの存在が無視できなかったりもするわけですが・・・・・(苦笑)
一応、柴田勝家とか羽柴秀吉、明智光秀な~んていう錚々たるご家来衆の面々も登場するんですけど、彼らはすっかり脇役(というより舞台装置)扱い。 逆に本能寺に攻め込んだ明智軍にひょんなことから加勢することになった、信長を「師の仇」と心に定めた「不動丸」という鉄砲名人の少年の方がスポットライトを浴びちゃっています。
歴史というものが勝者の都合によって描かれ気味であることを考えると、敗戦の将側の論理が描かれるという点でも興味深かったこのシリーズでしたが、この巻でその役割を担っているのはこの「不動丸」で、彼は最後には明智軍に顔を連ねているものの、どちらかというと一向一揆の軍勢の中にいる時間の方が長かったりします。 信長がどうして一向宗と対立することになったのか?といったあたりの状況説明がないのはちょっと食い足りなかったけれど、信長 vs. 一向一揆の戦いの凄まじさは描き尽くされていたと感じます。
前編で「火の力」を白狐魔丸が得ていたので、当然のことながら本能寺炎上が意識されているんだろうなぁ・・・・と推測できていたんですけど、そこは案の上でした。 かなり面白く感じたのは織田信長と雅姫がこれまで関わってきた北条時輔や仲時と似ているというくだりで、そこから武士の間の自称来歴とでも呼ぶべき「桓武平氏の末裔」という話をもってきているところです。 KiKi は織田信長さんの肖像画こそ見たことがあるけれど、北条時輔さんや北条仲時さんの肖像画は見たことがないので、本当のところ似ているのか似ていないのかよくわからないけれど、なかなか興味深いプロットだなぁと感じました。
そうそう、どうでもいいことではあるけれど、スケートの織田君は織田信長の肖像画にどこか通じるものがあるなぁ・・・・とは常々感じているんですけどね(笑)
ま、それはさておき、今作ではもう1つこれまでにはなかった出来事が描かれています。 それは白狐魔丸を訪ねて人間が白駒山までやってくるというお話です。 これまでは「人に化けることができる獣」と「仙人様」以外には姿を現さなかった白駒山の洞窟に、普通の人間である不動丸が訪ねてきたっていうのは今後の物語の展開に何等かの変化を及ぼすのかちょっと気になるところです。 もっとも不動丸がいわゆる「普通の人間」かどうかはビミョーなところなんですけどね。 何せ、知らず知らずのうちに白狐魔丸が魂憑依しちゃった相手ですから・・・・・・。
ま、てなわけで白狐魔丸が今作で得た新たな力は「魂憑依」。 ますますパワーアップしていく白狐魔丸が次に出会うのはどうやら「天草四郎」らしい・・・・・。 これは次作も楽しみです。