斉藤洋のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
わたしは、ヒエロニュス・カール・フリードリヒ・
フォン・ミュンヒハウゼン男爵だ。
世の中には、私のことを「ほらふき男爵」などとよぶ、
無礼なヤツがいるが、まぁ、それは、私の冒険の数々が
あまりに不思議で、あまりに面白いから、なかなか信じ
られないということなのだろう。
なに?どんな冒険をしたのか、聞かせて欲しいだって?
子どもの頃、何度となく読んだ本だったのに
内容をすっかり忘れてて。
読みながら「そーそー、鴨で空飛んだ人だぁ」と
唐突に思い出した次第。
たぶん、幼い頃に何度となくほらふき男爵のお話に
聞き入っていたから、想像力がついたのかもしれない。
いや、想像は妄想にまで発展すること -
Posted by ブクログ
ああ、コレ本当に斉藤洋の書いた本だなあ…と思った。
あとがきなんか、一番匂いが強くて笑ってしまった。
理屈っぽで、頑固。偏屈を隠そうともしないが、構成への際立った感覚はまさにドイツ文学者だと思う。
角野栄子の敬称略で笑ってたけど、彼にとってこれは一番の敬称だとのちに明かされる。
子供の頃の私にとって、角野、斉藤は那須正幹に並ぶ御三家でした。
皮肉屋だけど正直な人だよねー。
そしてこの仕事量。
根底には本への敬意がある。
自作を毎日読んでいる、のくだりも斉藤洋ならではだと思った。
イラストレーターとのあれこれも面白かった。
宮本えつよしへの違和感は褒め言葉!
でも、なぜあんなにトラが好き