矢寺圭太のレビュー一覧
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ネタバレ一年間にわたるポンコツロボットと頑固老人の穏やかでない暮らしを描いた作品もここに完結。
こんな丁寧で賑やかなキャラ紹介ページは初めて見たかも。今までのエピソードが自然と思い起こされるような。
思い出の家が吹き飛んだゲンジの老け込み具合に変な声が出た。
月並みながら、人の営みって時間制限があるからこそ、尊いものなんだなあ。と、しみじみ。
’老い’という機能を設けた神様はその辺も見通していたのだろうか。けれど今も昔も、ただ歳を重ねて大往生を迎えるのも一苦労だし、結局はその為に一生懸命に今を生きているのだろうな。
作品の終わり方としては喜(怒)哀楽のバランスが良い幕引き。ちょっと映画『AI』 -
Posted by ブクログ
表紙絵の通り、ゲンジの息子・娘たちにフィーチャーした巻。
中でも兄弟に挟まれた一人娘・さちよとのエピソードがメイン。
「考えてること、よく分からない」(p28)お父さんだったゲンジ。特にこれまで、妻・千秋との事は描かれてきたが子どもらの事は詳しく触れられて来なかった。んだっけな?
ちょっと過去巻を読み返したいところ。
みんな目元がゲンジにそっくり。
長男・一郎はゲンジに日坂の家を引き払って東京に出てきてもらいたい。
ゲンジは長らく暮らした日坂を離れたくない。
親子の確執は深まるばかり。
そんな状況を’文字通り’吹き飛ばしたのは我らがPONKO。そう、ポン子。
久々に勢いのある予想外の展 -
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表紙・物語の季節の移ろいを感じるとともに、うっすらと別れの予感もよぎります。
焼き芋によってついに飛行能力に目覚めるポン子と、北の大地で出逢ったロボとのささやかな交流体験を語るポン子姉、藤工務店の二代目への淡い恋心が止まらない茜ちゃんなどなど。
マイナスイオンという名の屁で空を飛ぶってキン肉マン以来の表現だな…
この巻はどちらかと言えばテンション高めの笑えるエピソードが多め。なんだけども、ゲンジの腰が1巻に比べて何となく曲がっていたり海風マスターが寂しさを匂わせたり、なんかしょんもり。
だからこそ、子供たちがたくさん登場する第54話「やきいもぽんこ」や茜ちゃんの恋バナとかが未来への希望 -
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夏が終わる時って、どうしてあんなにあっという間なんでしょうか。
もちろん、暑さはしばらく残るにしても、8月の独特な空気って確かに存在すると思うんですよね。
夏休みが終わり、ゆうなが東京に帰る時が。お母さんが乗り込んではきたものの、きちんとゆうなの選択を尊重して無理くり連れ帰る事にはならず。
第42話「なつおわポン子」は別れ間際の名残惜しさを見事に表現されている良い回です。「少し風が冷えてきたな…」と時の移ろいと祭りの後、という雰囲気が実に良いです。
第45話「そうしきぽんこ」もしんみりしたエピソード。歳下の、自分にひそかに好意を持っていたという女性・くみさんとの別れ。見送る立場は辛いもので -
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ロボと人と人との関わりを通じた変化のもたらし合いという普遍的なテーマが、開放的な田舎町の空気のもと描かれる4巻目。
ここにきて、確か1巻オビに書かれていた『ドラえもん』ぽさにようやくしっくり来れた。
ポン子にとっては28話で「私は クマをみなごろせません‼︎」とクマを殺めたくないポン子の’個’と、ロボが本来持つ人間の命令に従うという’原則’とがぶつかり合い、悩む様子が見られる。 これに対してゲンジだけが真っ直ぐに言葉をかけていて、とても微笑ましい。
また後半、リトルフェスタでの唐突なラップバトルの「いつもありがとな。」の言葉に、今まで過ごした時間のすべてが凝縮されていて、どんな声の調子なの -
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夏の空気、匂いを存分に楽しめる一冊。
都会っ子・ゆうなの変化を追いかけていく巻になるのだが、この描き方がじつに好もしくて良い。
ゲンジはゆうなに物申したい事が沢山あるのだろうが、グッと飲み込んで本人の気付きに委ねる様子が本当に良いじいじである。
20話の「いろんなにおい…いろんな音…」や好き嫌いしていたトマトとか焼き魚を「おいしい!おいしい!」と食べる様子や、流れ星とか花火の映像、あとは海水浴かな?五感を通して変化をみせるゆうなのドキュメンタリーがとても爽やか溌剌としていて素敵。
一方で、ポン子と姉子が邂逅する23話は本作が醸す無常感を読者に呼び覚まさせ、決して甘いだけではない。
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購入済み
永久保存版
あさひなぐのカラー見開きが見られるだけでも、十分価値があると思います。主演の七瀬さんのグラビアも良いです。紙の雑誌もまだ持ってますが、ついデジタル版も買ってしまいました。
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購入済み
初めて週刊誌を買いました。
二月の勝者の単行本が待てなくて買いました。
アオアシも単行本で買っているのでこれからは週刊で買おうかなと思っています。
グラビアがないバージョンもあったら嬉しいです。