草間さかえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
町工場で働く技術者×リーマン
憧れの上司にほのかな恋心を抱きつつ毎日を忙しく過ごしていた主人公は、ある日順調にいっていた仕事から担当をはずされる。
新しくまかされたのはつぶれそうな町工場。
親が会社をやめて以来閉めていた小さな工場を、息子が継いで再出発するという。
これは肩たたき(リストラ)の前兆なのか、と絶望する主人公に、町工場の青年は腹が立つほど前向きに仕事に取り組み、主人公をとりこんでいく。
小説誌に連載していた、基本一話完結の「途中から読んでも問題がない」というかわった形式での読み切り連載作品。
大きな事件は起こりませんし、主人公もどこかつかいもどころがない人間なのですが、攻めのわ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ容姿端麗、成績優秀、学生・伊勢×大学教授・春井
春井研究室(おちこぼれ避難所)にやってきた伊勢君に叱り飛ばされる日々の春井。ある日、彼の書きかけの恋文をPC画面で見かけたことで…。
春井教授の頼りなさもかわいい。不甲斐ない自分をわかっていて、伊勢君の前でおどおどするのは小動物の様。
思いを自覚してからも、ちょっと情けない。ま、分かるけど。
また、挿絵がくたびれた中年男そのもので…。
伊勢君もカッコイイけれど必死で。叱るのも愛情から、恋文も策を弄しての小道具。でも他人からは護って。いい感じじゃないですか。
「赤くなる耳がバラのよう」って、あなた、どんだけ恋は盲目、アバタもエクボ。
さわりいた -
Posted by ブクログ
ネタバレ製薬会社の研究員である透は、過去の経験から人を遠ざけるようにしながら日々生活していた。
そんな透の目下の研究開発のテーマは、「身体を温めるサプリを作ること」。
どうすればいいのか悩む透の目に入ってきたのは、カレーの移動販売車。
店主が作るカレーは独特で、透は気に入り毎日通うようになる。
そんな店主との「また明日」という“約束”にまんざらでもなく思っていた。
ところが、街中で偶然、その店主・芹沢と出会い、酒を口にしてしまったところ透は悪癖のまま彼を押し倒し、無理に関係を持ってしまう。
罪悪感から、「なんでもする」という透に、芹沢は「かまわない」というが、そのまま姿を消してしまう。
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