草間さかえのレビュー一覧
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ネタバレなんと、受は四十八才の理工学部教授です。いままで読んだなかでも、最年長かもしれません。これが、また、おじいちゃんかってくらい、枯れていてうだつにあがらない、しかもドジッ子&ダメっ子なのですが、そんな教授に一方的に思いを寄せるのが、容姿端麗、優秀すぎる学生の伊瀬くんです。これがまた、傲慢で毒舌でちょっとS。一体どんな恋愛なのかしらと興味をひかれることこの上ない。行きがかり上、教授は伊瀬くんが好きな人に恋文をしたためている←古っ!のを見てしまい、不承不承、その添削をする羽目になります。実は伊瀬君の想い人は自分なのに、天然でニブチンの教授は気が付くはずもありません。伊瀬君のラブレターがまた、おもしろすぐる。『やらせてください』というダイレクト過ぎる表現から、『多重解析で貴方の心の安全値がわかればー』など数学用語満載で意味不明、さすが理系です。こんなふたりですが、伊瀬君のスマートなリードもあって、徐々に気持ちの距離が近づきます。この伊瀬君、S気質ではありますが、無理やりどうこうしようという態度も見せず、とても紳士です。だから、余計、鈍い教授にはわかりづらかったんだろうけど。
シチュエーション的には、こんな超年の差、しかもこんな組み合わせで恋愛は成り立つんだろうか・・・と心配になりますが、この教授、読み進むうちに、下手したらおじいちゃんじゃね?くらいの最初の印象から意外とかわいい乙女オヤジに変貌します。
全体的にトーンもほのぼの。この際、現実味があるかっていうツッコミはおいておいて、いいカップルでした。
最後、教授が、伊瀬君に対して、『確固たる自信はないけれど、一緒に幸せになる努力だけは惜しまない』と決意するところ、『この先、想像もつかないような困難なことに直面することもあるだろう、でも、その全部をきちんと受け止めよう』と。これこそが、BL的ハッピーエンドの王道だと思う。どんなハッピーエンドも最終的にこんなふうに終わってほしいといつも思って読んでいる。 -
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『茨木さんと京橋君』のスピンオフの2
押しかけ居候になった万次郎と楢崎先生のまだ同居8ヶ月くらいのときの騒動。
楢崎先生の気持ちは“ちょっと拾ってきて優しくしている居候”くらいの気持ち、だと肝に命じてるまんじはそれでも幸せでせめて楢崎先生の必要な存在になりたいと尽くす日々…。ある日、楢崎の許しを得て飲み会に参加したまんじは二日酔いのあげくに無断外泊、しかも事態は更に酷くなり…。
ツンな楢崎の様子が可愛い。まんじが家に居るのが当たり前になってきた頃、アクシデントとはいえ、まんじが無断外泊、連絡も取れなくなって心配しイライラしたと思う。それで認めたくないものの、自分の気持ちを少しだけ垣間見ちゃったのではないかな。
まんじを連れ帰ってからのエチは楢崎先生の気持ちに区切りを付けることが出来たのではないかなと思います。 -
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『茨木さんと京橋君』のスピンオフ。
攻め:間坂万次郎
受け:楢崎千里
同棲して4年になる楢崎先生とまんじ君の出会いと同棲に至るまでを前半は『いばきょー』の二人を相手にまんじ君視線で、後半を『メス花』の二人を相手に楢崎先生視線で書かれている。
メス花のCDで声をあてていたのが千葉進歩さんだったので、千葉さんの声で脳内変換しながら読みました。
メス花では合コンキングのクールビューティーが、いばきょーでは後輩の恋愛をそれとなく応援する面倒見のいい先輩になっていて、間坂君と同棲していたので、どういう経緯だったのかな?と思っていたけど、基本的に冷たくない楢崎がまんじ君の情にほだされたんだね。
第三者に語る、という書き方だからエチシーンはそんなにエロくないです。
生姜焼きを小麦粉でまぶして焼くレシピが美味しそうでした。 -
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ネタバレ会社員の雅幸は結婚式直前に、婚約者に失踪されてしまう。
おまけに、消えた婚約者は一緒に暮らし始めた時の生活費にしよう、と言っていた共同名義の口座に入っていた600万円も一緒に持ち逃げしてしまっていたのだった。
穏やかで真面目な雅幸は、彼女がそんなことをしてしまったのには、何か理由があるに違いない、と考え、彼女の唯一の肉親である弟の綱紀の元を訪れた。
実は彼女と弟は犬猿の仲で、彼女は結婚式にも呼ぶつもりがなかったのだが、突然訪ねて行った雅幸に、綱紀は不本意ながらも捜索を手伝ってくれる。
何とか彼女が京都にいる、という情報を綱紀から手に入れた雅幸は、衝動的に綱紀と二人で、京都へと向かってしまう。
突然の旅であったため、宿もダブルの部屋しか取れず、一緒のベッドで寝ることになった二人だが、からかいの延長線上のように、雅幸は綱紀に抱かれてしまう。
以来、どこか陰のある綱紀に惹かれる雅幸。
綱紀が風邪で寝込んでいるところに、お見舞いに行ったのをきっかけに、二人の部屋を行き来するようになる。
ねだられると拒めないのは恋なのか、思い悩む雅幸だったが、いつの間にか雅幸の心は綱紀に傾き始めていた。
婚約者のことにきちんとカタがついていないのに、その婚約者の弟に抱かれてしまうことに納得できないもののカラダだけは引きずられて……
という話でした。
雅幸は、逃げられた当初は、まさか自分の婚約者がお金を持って逃げる、結婚詐欺のようなことをするなんて、と信じられなくて、何か他に理由があったに違いない、と考えるとても優しい人。(最終的に、婚約者には婚約者なりの理由があったのはあったんですが)
綱紀に気持ちが傾くようになっても、自分の中で気持ちをはっきりさせたいから、と探すのを結局諦めなかったりして、強情といえば、強情かな。
一方の綱紀は綱紀で、姉と二人、幼い頃に両親を亡くして、親戚の間を転々とした挙句、最後には施設に預けられたという過去から、しっかりしているようで、実は愛情に飢えていて。
そういうところが雅幸が放っておけなかった理由の一つで、綱紀が雅幸の素直な優しさに惹かれた理由の一つなのかなー……と思いました。
日陰に生きてる綱紀が、日向のような暖かな雅幸に惹かれるけれど。
実は、雅幸自身よく考えたら、そんなに日向で生きているわけではなくて、日陰のはずの綱紀の隣でも十分にあったかくて、というちょっとしっとり系の話。
悲しいものを抱えている人をそっと包み込むような話でした。
そういうのが好きな方にはぜひ、オススメです。 -
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学校もののオムニバス?
生徒と先生、留年先輩と後輩、卒業生と教師とかいろいろ。
同級生からの評判はいまいちでも、主人公はある教師のことを気に行っていた。重要な個所で振り返るクセのある先生は、なぜか主人公に視線をおくる。
「ここ、覚えておけよ」
他の誰でもなく、おれをみるのは、なぜ?
表題作品が眼鏡教師だった、というそれだけで手にとったのですがヒットでした!
草間さかえさんの漫画は身体のラインと手の線の力強さと繊細さが入り混じっているところと勝手に思っているのですが、
今回の作品でさりげない動作の連続にもひかれました。
手がすべってカミソリで傷をつけたほほ、ばんそうこうを張っている、それをはがす、その血のとまった傷跡・・・。
その流れがものすごく自然なんですよね。
さて、続きがあるようなので買ってこなくては! -
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町工場で働く技術者×リーマン
憧れの上司にほのかな恋心を抱きつつ毎日を忙しく過ごしていた主人公は、ある日順調にいっていた仕事から担当をはずされる。
新しくまかされたのはつぶれそうな町工場。
親が会社をやめて以来閉めていた小さな工場を、息子が継いで再出発するという。
これは肩たたき(リストラ)の前兆なのか、と絶望する主人公に、町工場の青年は腹が立つほど前向きに仕事に取り組み、主人公をとりこんでいく。
小説誌に連載していた、基本一話完結の「途中から読んでも問題がない」というかわった形式での読み切り連載作品。
大きな事件は起こりませんし、主人公もどこかつかいもどころがない人間なのですが、攻めのわんこ君ががーーーっと物語を進めていくのが読んでて面白かったです。
脇役がしっかりとしてるのもあるでしょうし、ところどころ出てくる技術系のエピソードもしっかりしてる。
なによりオヤジ好きーのワタシには上司がたまりません!!
主人公がかわいくて仕方がないんですよ。
絶対憧れてるのとか、好きなのわかってるんですよ。
あああ・・・。←主人公達どうでもよくなる瞬間 -
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ネタバレ容姿端麗、成績優秀、学生・伊勢×大学教授・春井
春井研究室(おちこぼれ避難所)にやってきた伊勢君に叱り飛ばされる日々の春井。ある日、彼の書きかけの恋文をPC画面で見かけたことで…。
春井教授の頼りなさもかわいい。不甲斐ない自分をわかっていて、伊勢君の前でおどおどするのは小動物の様。
思いを自覚してからも、ちょっと情けない。ま、分かるけど。
また、挿絵がくたびれた中年男そのもので…。
伊勢君もカッコイイけれど必死で。叱るのも愛情から、恋文も策を弄しての小道具。でも他人からは護って。いい感じじゃないですか。
「赤くなる耳がバラのよう」って、あなた、どんだけ恋は盲目、アバタもエクボ。
さわりいたい、やりたいとストレートな言葉、若いですね。
それにしても、48歳受。しかも親子程の年の差。う~ん・・・。どうもな~~~。