草間さかえのレビュー一覧
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個人的には全作品「何がダメなのか」分からないけど、商業的にダメな理由を読むとそれなりに理解できる。理解はできるけど、でもあまり納得はいかない。書きたいもの書きたいなら同人誌でやってね、ってことなんだろう。
商業作家は「書きたいもの」だけでなく「読まれるもの」もちゃんと追究しなければならないんだという面が垣間見える、そういう点でも面白いアンソロジー。
これを読むと、BLという世界は意外にも(それともやはり?)保守的なんだと思わされるけど、世の中そんなに王道好きな人が圧倒的多数なの?と私自身は思ってしまう。受は受らしく、攻受絶対固定、登場人物は共感しやすい日本人で、死にネタなんて言語道断!っていうのは、ともすればあまりにも定型化し過ぎていて、かえって創作の幅を極端に狭めているように思えてならないわけだけど、それでもそれが「商業」という枠だというなら、世の中それを求めている人が多くいる、ということなんだろうか。本当に?
たとえどんな設定でも、それが作品として、一つの読み物として完成していて面白ければ、読者は必ずいると思うんだけどなぁ。それに、そういった作品を書き上げてみせる作者の技量、みたいなのにも、今後のBL世界に期待してみたいところ。既に意欲的な作品を描く作家さんもみえるわけだし。 -
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きみのハートに効くサプリ の続編。
攻め:梅枝敏之
受け:福島草太
製薬会社に勤める草太は可愛らしい容姿がコンプレックス。なのに別の課にいる梅枝は会うたびに「子猫ちゃん」と言ってからかってくるので良い印象がない。しかし、昔ながらの製品のリニューアルプロジェクトにお互いが選ばれた事で梅枝の真剣さや良さに気付き…。
面白かった。薬(サプリメント)の出来上がる様子などが分かって楽しかった。
業界物なんだけど、いかにも、な印象を与えないのはこの先生らしいなぁと思う。
エチ場面は相変わらずあっさりしているのが残念といえば残念。
でも良かったです。 -
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ネタバレなんと、受は四十八才の理工学部教授です。いままで読んだなかでも、最年長かもしれません。これが、また、おじいちゃんかってくらい、枯れていてうだつにあがらない、しかもドジッ子&ダメっ子なのですが、そんな教授に一方的に思いを寄せるのが、容姿端麗、優秀すぎる学生の伊瀬くんです。これがまた、傲慢で毒舌でちょっとS。一体どんな恋愛なのかしらと興味をひかれることこの上ない。行きがかり上、教授は伊瀬くんが好きな人に恋文をしたためている←古っ!のを見てしまい、不承不承、その添削をする羽目になります。実は伊瀬君の想い人は自分なのに、天然でニブチンの教授は気が付くはずもありません。伊瀬君のラブレターがまた、おもしろすぐる。『やらせてください』というダイレクト過ぎる表現から、『多重解析で貴方の心の安全値がわかればー』など数学用語満載で意味不明、さすが理系です。こんなふたりですが、伊瀬君のスマートなリードもあって、徐々に気持ちの距離が近づきます。この伊瀬君、S気質ではありますが、無理やりどうこうしようという態度も見せず、とても紳士です。だから、余計、鈍い教授にはわかりづらかったんだろうけど。
シチュエーション的には、こんな超年の差、しかもこんな組み合わせで恋愛は成り立つんだろうか・・・と心配になりますが、この教授、読み進むうちに、下手したらおじいちゃんじゃね?くらいの最初の印象から意外とかわいい乙女オヤジに変貌します。
全体的にトーンもほのぼの。この際、現実味があるかっていうツッコミはおいておいて、いいカップルでした。
最後、教授が、伊瀬君に対して、『確固たる自信はないけれど、一緒に幸せになる努力だけは惜しまない』と決意するところ、『この先、想像もつかないような困難なことに直面することもあるだろう、でも、その全部をきちんと受け止めよう』と。これこそが、BL的ハッピーエンドの王道だと思う。どんなハッピーエンドも最終的にこんなふうに終わってほしいといつも思って読んでいる。 -
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『茨木さんと京橋君』のスピンオフの2
押しかけ居候になった万次郎と楢崎先生のまだ同居8ヶ月くらいのときの騒動。
楢崎先生の気持ちは“ちょっと拾ってきて優しくしている居候”くらいの気持ち、だと肝に命じてるまんじはそれでも幸せでせめて楢崎先生の必要な存在になりたいと尽くす日々…。ある日、楢崎の許しを得て飲み会に参加したまんじは二日酔いのあげくに無断外泊、しかも事態は更に酷くなり…。
ツンな楢崎の様子が可愛い。まんじが家に居るのが当たり前になってきた頃、アクシデントとはいえ、まんじが無断外泊、連絡も取れなくなって心配しイライラしたと思う。それで認めたくないものの、自分の気持ちを少しだけ垣間見ちゃったのではないかな。
まんじを連れ帰ってからのエチは楢崎先生の気持ちに区切りを付けることが出来たのではないかなと思います。 -
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『茨木さんと京橋君』のスピンオフ。
攻め:間坂万次郎
受け:楢崎千里
同棲して4年になる楢崎先生とまんじ君の出会いと同棲に至るまでを前半は『いばきょー』の二人を相手にまんじ君視線で、後半を『メス花』の二人を相手に楢崎先生視線で書かれている。
メス花のCDで声をあてていたのが千葉進歩さんだったので、千葉さんの声で脳内変換しながら読みました。
メス花では合コンキングのクールビューティーが、いばきょーでは後輩の恋愛をそれとなく応援する面倒見のいい先輩になっていて、間坂君と同棲していたので、どういう経緯だったのかな?と思っていたけど、基本的に冷たくない楢崎がまんじ君の情にほだされたんだね。
第三者に語る、という書き方だからエチシーンはそんなにエロくないです。
生姜焼きを小麦粉でまぶして焼くレシピが美味しそうでした。