草間さかえのレビュー一覧
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SMもの、というほど濃ゆい作品ではない。
はっきりいってコミカル。
で、とにかく攻めがカワイイ。
図体はデカいんだけど性格が可愛らしすぎる。
しきりにウケの先生のことを可愛いと攻めの学生は言うが
アンタの方が可愛いよ。
脇役の王飛も素敵すぎ。
悪キャラは悪キャラらしい扱いでありきたりではあったけれど
最後まで面白く、かつ楽しく読めたのは
攻めキャラが可愛らしすぎたから。
筋は予想通りではあっても、こういう展開も話も好きなので
私は面白く読めた。
攻め学生の赤くなったり青くなったり純情一途だったりが
大変好ましかった。
若干設定苦しいのかも?とか思ってしまうような
(言い訳めいたというか、説明臭いというか)展開は否めないが
それでも楽しく読めた。
挿絵、草間さかえさん。
雑な雰囲気であるのに、色っぽい絵を描く人だと毎度思う。
今回もしかり。好きです。 -
Posted by ブクログ
交渉人シリーズが一区切りついたところでの新作はSMがテーマ!どうしてそれ?というチョイスが悪戯っぽくて、それにまんまと踊らされた読者です。
蓋を開けたらシリアスでもダークでもなく、シニカルで味のあるラブコメSMでした。
変態というのは、見た目じゃわからないし、地位も名誉もある立派な君子だって実はそうかもしれないし。
大学生の栄田が一目惚れしたのは、「殿下」と呼ばれている40歳クール美人の准教授宮。イニシャルでSの栄田とMの宮で、後々の関係性が暗に仄めかされています。
で、この話の面白さが何かというと、大抵のSM話だったら「Mに躾けてやる!」が定番なのに、こちらはヘタレで純情でマトモな大学生の栄田が先生好きすぎるあまり、Sとして育成してもらうという、意表をついた変化球が飛んでくるところです。
栄田は20歳にして初めての恋なので、とにかく必死。手の届かない存在の宮と、どうにかして恋人同士になりたいので、いきなり異次元のアブノーマルな世界に飛び込んでしまいます。宮の助教の王飛がS指南役で、のっけから3人の世界。まだファーストキスも経験していない栄田にはどう考えてもハードルが高そうです。でも不憫ではあるけど、あまりにも彼が無知すぎて、なんだか惚けたいい雰囲気があります。宮の裏表のあるギャップ感に煽られる感じもあるけど、栄田のピュアな気持が幅を占めているんで、ドキドキ感の方が強いんです。
指南役の王と宮が、昼ご飯を食べながら栄田の噂話したり、エロ話をするシーンがすごく受けました。素で話しているコイバナとか、やりとりが絶妙で笑いました。キスにメイクラブという、恋について肝心なところがうっかり抜けている残念な宮が逆に可愛かった。
草間さかえセンセのイラストもかなりポイント高いです。話の雰囲気としっかりかみ合っていて、イメージしやすかった。受が40でも美形という設定はイラストから違和感なく入り込めます。
宮の過去や、栄田と鶴見の関係とか、ちょっと興醒めしたけど、気になったのはそこくらいです。エロ成分も甘いのから濃いのまでいろいろあって、サービス精神満点です。最後のラブラブHシーンが甘くてステキでした。栄田のナチュラルSなわんこ攻めに萌え。
深刻じゃなく、笑って気楽にSMメソッドを楽しめます。 -
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表紙があまりにも美しい青い海で、手に取ると哀しい気がしました。
綺麗すぎると不安になるのでしょうか?
南方から復員船で引き上げてきた隊長竹内といつも処罰されていた早川が一緒に暮らして日常を取り戻していくお話。戦後のドタバタに他人の家にちゃっかりと腰を据えた一家が出てきますが、きっとそんな話はざらにあったのでしょうね。戦後の話はそれだけで一つのドラマです。
他に幼い頃に見た思い込みで女性に男性器が付いていると思っていた哲生と幼なじみの正良君のお話とみっちゃんと鶴田のお話。
最後の「もののことわり」の「物を大切にしない人は人からも大切にされないよ」と浩介がアキに言った言葉は名言です☆ -
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タイトルで読まないできましたが、面白かった。。。タイトルで判断は危険です。
会社員の雅幸は結婚式直前に婚約者である美紀に失踪され、結婚資金にと貯めておいた600万円も持ち逃げされる。
美紀の消息をつかむため、堅気とは言い難い美紀の弟、綱紀のもとへに強引押しかけて、挙句美紀を探す為に京都へ同行させる。
綱紀はゲイで、女顔で性格の良い雅幸に次第に惹かれ始め、身体を求めてしまう。
雅幸は驚きと、自分は美紀の婚約者だという思いがあり綱紀に求められても困惑するばかり。
根がお人よしの雅幸は流されて、身体を繋いでしまうけれど綱紀の生い立ちを知り、その人柄に触れていくうちに次第に気持ちが傾いて。
風邪で弱った綱紀が甘えて、「いっしょに寝てくれよ。なんか一人だと。。。寒いんだよ。」
そう言われてベッドに潜り込んで抱き締めるシーンがよかったです。
最後は美紀とも決別して、お金も返ってきてハッピーエンド☆
このお話って、水原先生ですよね?
絵が草間さんでしたので(凄く素敵!)それもあってか違う作家さんだったかしらと読み終えてふと思いました。(痛くないんだもの、ぜんぜん)
心があったまるいいお話でした~♪ -
Posted by ブクログ
地味な絵柄で、短編であるにも関わらず、どれも秀作です。質のいい映画観終わったときのような読後感です。
表題作「冬の星座」は、上京してきたお堅い新人リーマンのホクロを星座に重ねて、あらぬ想像をしてしまう上司の話。二人の間に何も起きていない時点から、なぜか萌えます。柳沼と一緒に、久世のことあれこれ妄想しちゃうから?通勤電車に乗っているだけなのに、非常に色っぽい話です。しかも、ロマンティック。
「白昼白夜」は、家庭の事情で過剰に睡眠不足な高校生の話。しっかり者で、気を遣う性分ゆえの心労がリアルで胸にせまります。謎の先輩、包容力があって西野が思わず本音をさらけ出しちゃう気持ちが理解できるなー。
「されど美しき日々」は高校生同士の再会モノ。胸がきゅーんと締め付けられます。いわゆるブサ受の括り。でも、かわいいです、受も攻も。
「夏のみちしるべ」は、ちょっと謎解きの趣きもあって、印象的な話です。お爺ちゃんの秘密や、古い民家、謎の往彦さん、全部気になる。稔はとてもかわいい性格なんですよね。お爺ちゃんは片想いだったけど、孫同士はラブラブで仲良くできるといいね。世代を超えての恋話はロマンティックです。
「恋愛恐怖症」は大学生のかなり爽やかな恋愛模様。眼鏡攻。二人のやりとりが、とてもいい。楽しめます。
どの話も甲乙つけ難いです。★が少ないのは、ご周知のとおりエロ分量に関してだけ。色っぽさで言えば「夢見る星座」が秀逸。ドラマ的には「夏のみちしるべ」がロマンス満載ですてきでした。 -
Posted by ブクログ
この方はホント、「後出し」作家さんです。設定、人間関係、殆ど説明ナシでいきなり画面から状況を把握しなくちゃいけない。脳みそ酷使して、頭働かせて読むのは謎解きみたいで、ある意味快感ですが。
今回はそれほど難解ではなかったけど、後から小出しはいつものとおりでした。
「王様のベッド」は、人里離れた一軒家に住む遠野が、何者でどうしてここに住んでいるのか読んでいくうちに理解できて、あーそうなんだ、って納得。古賀ともども、大きいサイズのTシャツとか空の引き出しとかに疑問を持つのも面白いし。でも、遠野自身は天然なのか、ただのツンデレなのか古賀への気持ちに自覚が無いみたいです。古賀が強気で攻めて?正解でしたね。印象に残ったストーリーなので、最後におまけがあったけど、もっとこの二人のcpで読みたいです…
中学生同士のさくらんぼ味の飴みたいに淡い淡い恋心、「さくらんぼ」も胸キュンです。定番の自転車二人乗りに、雨宿りで、甘酸っぱくなり、一番好きな味は特別な人にって、もう初々しくて悶えます。この先、二人の成長過程を見てみたい。
「花」は思ったほど暗くなく、自殺の真相はちょっとせつなくなるかんじで、都会じゃない場所だからこそ起こりうる話だなと思えます。噂とか、親戚関係とか、まさにいなか度2あたりですね。
いつもより軽めで面白い短編ばかりでしたが、その分パンチに欠けてたかな…?贅沢言いますと。 -
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やっぱり草間さん、好きです♪独特の空気がありますよね、どの作品も。
王様のベッドは人里離れた山奥の彫刻家の家のケーブルテレビが映らなくなり、その修理に訪れた古賀君とのお話。階段に上って修理をしていると手に蜘蛛が這ってきて思わず落とした工具箱が彫刻家の顔面に落ちちゃって青くなったり、屋根の雪の下敷きになった古賀を助けるために外に飛び出して救出したらみるみる身体が溶け出したり(嘘!)災難続きの彫刻家です。弟も入院していて一人暮らしが厳しそうなかわいい芸術家です。弟、ゲイなんですがいい味出してます。弟はユウという名前ですが、うーん。何回読み直しても彫刻家の兄のお名前、分からないんです。。。気になる。
その他、さくらんぼ、花、同時収録。
どちらもまさに青春っていう感じで胸がぎゅっとなりました。
お終りに、王様のおまけ、あります♪〜