草間さかえのレビュー一覧
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ネタバレ大きく、お話は3つ。
マンションの隣室に住む「怪しい男」との交流を描いた「夜更けに花降る」「小夜啼鳥の夜」。
上記にも登場する里村書記官と、彼の自殺した弟の捜査を担当した刑事・結城の話「明け方に止む雨」「少し戻って」。
外国が舞台の、殺人者の孫アーサーと地主の息子ジョゼの話「歌わない鳥」「風景画家と肖像画家」「鳥と木」。
どれもそれぞれ違う味わいでよかったな。
ひとつめの話はわりと軽いノリだったけど、「正しい人」っていうフレーズがやたら胸に刺さった。料理上手な男はいいですな。
ふたつめの話は真実がつらい…けど、里村さんデリケートそうに見えて案外強いね…という感じ。時系列というかひとつめ -
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スカーペッタとかリンカーン・ライムとか、海外ミステリが好きで、BLは別腹っていう人にぴったり♪
好きだな~男同士の友情・・・もとい愛情!!
しっかりゲイの恋愛ミステリです。
元FBI捜査官が主人公。
パートナーは現職のFBI捜査官で主人公の元相棒兼元恋人。
拗れて別れたふたりが、ある事件をきっかけに再会して、ジタバタイライラグルグルして愛を再確認しちゃう!
これがBL要素のないふつうのミステリなら妄想で、このふたりの萌えを想像するだけなのですが・・・ふつうに恋愛してますからね。萌えまくりです。
ミステリサスペンスとしても十分おもしろいですし、BLとしてもきゅんきゅんします。
男性の書く濡れ場 -
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草間さんの描かれる大人なスーツが似合うリーマン男子が大好きなので表題作は待ってました!という感じ。特に里村の色っぽい表情や冷静に見えて意外に大胆なところに男気を感じました。ちょっと仄暗い要素もあるのですが、そこは結構サラッと描いていて、番外編でそこをもっと詳しく知りたいような気もします…暗い話になってしまいそうですが。
「歌わない鳥」もちょっと文学作品のような趣きがあってよかったです。草間さんは舞台が日本でも海外でも時代設定が今でも昔でも、全く違和感のない独特の草間ワールドを持っていて、読後はサラッとしているのに後でじわじわくる、そして何度も読んで旨みを味わいたくなるような作品で大好きです。 -
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ネタバレ草間さんやっぱり好きやーーー!!!!!!!!!!!となりました。やっぱ草間さんのBL好きです。なんか久しぶりのBL新刊かなって思ったけど1年振りくらいで普通だった。わたしの感覚おかしくなってる…気がする。
やっぱ表題が一番好きだった。メイト限定版の表紙見てちょっと怖いのかなと思ってたけど、すっごいよかった~~~~~~~~。でもお兄ちゃんそのまま付き合いはじめちゃって、ちょっと弟が浮かばれないなって思ってしまいました…死なんで言ってみればよかったのにね…弟…。
草間さんのキャラクターは男前な受けが結構いらっしゃるのできゅんとします^^そして萌える。 -
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▼あらすじ
兄への恋煩いで自殺した青年の足跡を、当の兄と追うことになってしまった刑事。隣人の吸う奇妙な煙草の香りから、疑心の迷路に囚われていく裁判所事務官。町外れに住む孤独な絵描きと、祖父の残した秘密の絵に魅入られる青年。知ったが最後、引き返せない??
隠された謎が恋を呼ぶ、スリリングな3つの恋愛譚。
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お話は大まかに分けて3種類あるのですがどれも面白かったです。
とりあえず一番シリアスなのは里村の弟が自殺した事から始まる『明け方に止む雨』。
この話はくっつくのは良いんですが弟の事を考えると切なくてモヤモヤします。
せめて弟のベッドでヤるなと叱りたい…!(笑)
作中には弟の姿は一切 -
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楢崎先生がちー!衝撃でした。次々と新事実が発覚して、今回もすごく面白かった「まんちー」2作目。
なんか、隣の新婚夫婦の生活を覗き見しているような?親近感と、ドキドキがありました。
他人が一つ屋根の下で暮らすことの難しさにもしみじみとしたけど、それ以上に好きな相手といつも一緒にいることの喜びやラブラブの方が勝ってしまうのね~と、頷いてしまったのでした。
楢崎先生の元へ押しかけて4年目になるまんじのノロケ話かと思ったら、同居から少しして起きた「まんじの無断外泊騒動」がメインでした。
まだ、まんじが同居人扱いだった頃で、互いにぎこちなかった様子がちょっと切なかったかな。
その騒動のせいで、楢崎先生