あらすじ
東京から山がちな村へとやってきた敬は、田舎ならではの迷信や風習に目を輝かせる。敬の心をひときわ惹き付けた不思議な少年・弥七は周囲に馴染まず、孤独をまとっていた。彼はもしかして化け狐? それとも天狗…? 静養中の母親や、噂好きの村人たち、大切な真実は誰も教えてくれない…。
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Posted by ブクログ
敬がまだ小さくって、弥七を慕っている気持ちがBLなのか悩むところだけど、お母さんがすごいかっこよかった!! あのお母さんだからこそ、敬もあんなに素直でまっすぐなんだね~BLで出てくる女性キャラって、腐女子とか理解ある風で上からだとかあるんだけど、上品で賢くて美人で……最後の最後で旦那さんに三下り半突きつけたのもスカッとしたし、お母さんが一番好きっていう不思議な読後感だったわ(笑)
結構苦手な話も描く人だけど、このお話だけはすっごく良かった^^
Posted by ブクログ
2014/02/20
【好き】非BL。 昭和初期、東京から田舎村にやってきた少年:敬(たかし)が村の大人たちや友達と楽しい日々を送りながら、狐か天狗の子と噂されはじかれている:弥七に懐きこっそり会って友情を深める。 敬のニュートラルな視点にホッとするが、おかしいと思ったことを自分で考えて行動しようとする賢さと勇気に弥七も救われたに違いない。 ほんわかしているようで暗くて濃い影があり読後にしっかり重みを感じる所はさすが。 この話、レーベル変えて続き出せばいいのになんて…将来はリバしたらさらに萌える…とか…とか…(^^;)(^^;)
Posted by ブクログ
草間さん独特の昭和初期のノスタルジックな雰囲気の中都会からやって来た少年敬と天狗と呼ばれる不思議な少年弥七の友情の物語。この弥七がなんとも妖しく魅力的で…いけない妄想してしまいましたw BLではないけれどそこはかとなくBLの匂いが漂っています。これは腐女子なら誰もが感じるはず(*≧艸≦)
前から草間さんの描くレトロな子供の絵や田舎の風景が大好きなのですが、ここでもその魅力がいかんなく発揮されています。ちょっとした感情の揺れからくる子供の表情が本当可愛い!弥七のルックスは本当好みで犯したいくらいでwとにかく私のどストライクでしたww
おそらく何度も読み返す一冊になりそうです。そして大勢の方の意見と同様、私も彼らの数年後が見てみたい。BL…じゃなくても匂い系でもいいので是非続編をお願いしたい。
Posted by ブクログ
作者がBL作家さんでもある、と言う事も無論あるが、敬と弥七が青年になった話を読んでみたい。敬がまだ箱入り坊っちゃんなので、二人の間に年齢差を感じるけれど、敬が青年になれば対等になるだろう。弥七は偏見を持たず自分を慕い、庇い、友達とした敬の素直さをずっと愛するだろうと思う。BL読みなのでどうしてもそう言う方向に話を結びつけてしまうが「匂い系」として完成度が高いのだからしょうがない(笑)
あー、青年編を描いて欲しい!!
弥七がまだ字を上手く書けないとか…ああ言うの悶える。年下の方が利発であるが、それを全く意に介さない大らかさと言うか、人の判断基準が幼いながらもしっかりあって、周りに流されない強さと言うか、普通に持ってる正義感と言うか。こう言う敬みたいな子は大概イイ男になる。彼も、何もかも恵まれてて、不幸を知らない子供ではないけど、哀しい事とか辛い事とか経験しても、それを恨んだりはせずに受け止めて行くんじゃなかろうかと思う。明治さんの『熱伝導』の木戸とか、ああ言う子は強いよねー。ヒコさんの『新しい武器』の染谷くんとか。
間違いに気付き、すぐ謝れる所が解り易い共通点かなー。
Posted by ブクログ
村に越してきた都会育ちで純真な少年・敬と、村ののけ者で少し不思議な雰囲気を持つ少年・弥七の交流の物語。
先入観無しで見る諸々の、なんと輝かしく見える事か。
自然に囲まれて色々なことを知って、少しずつたくましくなっていく。
成長するのは子供だけじゃない。
ラストのお母さんはカッコよかった・・・!
友情物語ですが、若干BL風味。
草間先生ワールド
BLではない草間先生のお話でしたが、
やはり単純な昔のお話ではなかったですね。
何かどこかしらに愛憎蠢く、、ではないですが
複雑な感情や関係が見栄隠れしていて
ちょっと湿り気がある、とでも言いましょうか。
そんな先生の世界観と絵のタッチが大好きです。
本当に弥七は陰間じゃなかったのか?
父親と浮気相手の行く末は?
などなど、気になるところがあるまま終わってしまったので残念です。
Posted by ブクログ
昭和初期。母の療養のため東京から山村へやってきた敬は、村人から天狗とか狐の化身と言われて孤立する不思議な少年弥七と出会い、次第に心を通わせ友情を育んでいく。ノスタルジーと人情味が溢れた暖かい物語。
なぜか買っといて読まずにいたのだけれど、読んでみたらとても良かったです。
お母さま素敵。
Posted by ブクログ
田舎に越してきた少年敬と、お寺の手伝いをしながら田舎の子とは馴れ合わずに暮らしている弥七が少しずつ親交を深めていく物語。
一話一話が短いけれどとても読みやすく、しかもきちんと一冊にまとまる形で話が流れていくのがすばらしい。
弥七の出自や敬の両親のことなど、さらっと重い背景も入ってくるのだけれど、敬の物怖じしないまっすぐさが、そういうことをあまり感じさせない。お母様すてき。
草間さんのお話の中で一番読みやすかったかもー。
Posted by ブクログ
心の中をビー玉がコロコロ転がってるような、ストーリー。
感じるノスタルジーだったり、
キラキラきらめいてたり、
ガラス球越しに見えるいびつな世界だったり、
思わぬところで転がってぶつかってビックリしたり、
そんな感じ。
Posted by ブクログ
花をさがしながら仲良くなる敬と弥七かわいすぎ!
弥七がすごくいいですね、山と村のはざまの存在ですね。弥七がツボすぎて3度読みなんてことが、秋の夜長には起きたりするのです。
敬をぎゅってしたい。敬のお母さんはもっとぎゅってしたい。
各話タイトルがひらがなで書かれてるのがやさしくて好きです。読者に微笑んでるみたい(´▽`)。
Posted by ブクログ
昭和初期?くらいの、少年と少しお兄さんの話。お兄さんは陰間だった過去をお持ちで非常にBLライクな香りは漂うが、都会から田舎に来た少年は偏見と差別に置かれるお兄さん(自然に詳しい)を慕う、心暖まる話。