簑輪諒のレビュー一覧

  • 最低の軍師

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    初めて読んだ箕輪諒先生の作品です。
    タイトルが気に入って購入しました。

    この作品から、箕輪諒ワールドに引き込まれました。

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    2024年01月16日
  • 千里の向こう

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    小説を読むきっかけとなったのは司馬遼太郎の「竜馬がゆく」この本で坂本龍馬を一躍有名人に押し上げ、龍馬信望者、ファンが増えたと思います。人物を描く時に作者の思い入れ、愛情、表現のさじ加減によって作品と人物像が全く変わってしまうのは否めない。私は坂本龍馬が好きですが幕末の大仕事を彼一人の功績にみられるのはいかがなものか?暗殺された時に龍馬のそばにいたのが中岡慎太郎ぐらいの認識の人が多いのではないだろうか…縁の下の力持ちの中岡慎太郎にスポットをあてたこの本を是非読んでほしいです。個人的に龍馬よりヤンチャだと思う高杉晋作にスポットをあてているところに好感がもてます。

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    2023年06月17日
  • 決戦!賤ヶ岳

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    賤ヶ岳の七本槍を七人の作家が描く面白い構成。

    どの作家も、譜代の家臣がいなかった秀吉が、「うちにはこんな良い家臣がいるんだぞ!」と「七本槍」をでっち上げたような描き方が興味深かった。
    それによって多くの七本槍たちが悩むことなる。その苦悩の心理描写を、どの作家も上手く表現している。

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    2022年09月24日
  • くせものの譜

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    御宿勘兵衛、シブいね〜、いやまったくだんなシブいよ〜。しかし依田信蕃とか改めて気づきを与えてくれた。天正壬午の乱の英雄。

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    2022年07月03日
  • 決戦!賤ヶ岳

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    木下昌輝さんが好きで読みましたが、他の方の小説の雰囲気が分かって、読みたい作品を開拓出来たところが1番良かった。
    敵陣の登場人物がまぁまぁ一緒なので、自分の担当する武将に花を持たせるために寄せて書いてるのが、歴史小説はフィクションとはいえ、続けて読むと寄せてる感が出るのだけが複雑な気分になった。それぞれ短編としては面白いものが多くて好きです。

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    2022年05月31日
  • 千里の向こう

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    龍馬と一緒に近江屋で殺された陸援隊隊長中岡慎太郎。龍馬に比べれば、愚直で堅物といった地味なイメージがあった。(龍馬に比べたら、誰でも地味になるか

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    2022年04月03日
  • 殿さま狸

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    「蜂須賀家政」という、あまり馴染みのない人物が主役だったが、他の大名とは異なる視点で行動しておりかなり興味深い人物だった。
    また、話の要所で出てきた石田三成も、よく描かれがちな、ただただ鼻持ちならない人物としてではなく、一味違った姿で描かれており、そこもまた良かった。

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    2021年11月13日
  • 戦国 番狂わせ七番勝負

    購入済み

    色々な味わい

    7人の作者による7本の短編集。いずれも不利な情勢から逆転した戦い、しかもそれほど有名でない戦い という共通点を持たせている。どの作者もそれなりに良い味を出しているが、私はいくらか滑稽味を帯びた岩井三四二の作品が一番のお気に入りである。

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    2021年04月04日
  • 最低の軍師

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    一般的に著名な軍師のように、冷静沈着といったタイプではないが、うちに秘めた熱さを感じる人物で、非常に新鮮だった。
    また、やや予想もしなかった結末も、とても興味深かった。

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    2021年02月19日
  • くせものの譜

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    ネタバレ

    作品全体の主人公は御宿勘兵衛だが、ほとんどの作品が、勘兵衛と関わった人物に焦点が当てられており、それぞれの「生き様」を見ることができた。

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    2021年01月30日
  • うつろ屋軍師

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    本能寺の変から清洲会議を経て、関ヶ原の戦い、大坂の陣。
    まあ、この辺りの題材は多い。
    が、主人公がにくい。
    江口三郎右衛門正吉。若年より丹羽長秀に近侍し、若狭国吉城代、京奉行なども務める。長秀死後、丹羽家は没落し、多くの家臣が去る中、正吉は酒井直政らと共に後継の長重を支え、浅井畷では自ら大将として前田勢を相手に大戦果を挙げる。
    歴史上ではマイナーだが、少なからず歴史を動かした男。

    キャラ立ちが秀逸。
    没落しつつも、丹羽家への忠義を胸に秘めつつ、他家の主人に仕える。蟄居からの依頼の大名復帰の直違紋には、落涙ものだ。
    ぐいぐい来る一冊でした。素晴らしい。

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    2020年04月10日
  • 最低の軍師

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    地元の城が舞台の小説だからと、父が貸してくれました。
    なるほどよく知っている地名が次々登場し、地元の歴史の一部を知ることが出来てうれしい気持ちになりました。

    室町幕府末期、北条対上杉の覇権争いが続く中で行われた一地方の小さな戦について描いた作品です。
    一介の城主でしかない原胤貞は北条側につきながら本心から北条に傾倒しているわけではなく、領主ならではの立場とこだわり故であることや、城下の農民との折衝を通して農民側にもしたたかさ・逞しさがあることが垣間見えたことなど、有名な武将同士が戦う大きな戦では味わえない些細な物語の集まりが実は時代を変えているのかもしれない、と思わされる作品でした。
    また、

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    2020年01月15日
  • うつろ屋軍師

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    丹羽長秀、丹羽長重に仕えた軍師江口正吉。
    あまり、歴史の表舞台には登場してこないが、丹羽長秀亡き後、石高を減らされるも、そのまま丹羽長重に仕え、丹羽家を支え続けた。関ヶ原にて西軍に属し、一度は断絶した丹羽家が、再び大名となり、幕末まで続いたのも、江口正吉あっての事であろう。
    見事な生き様、素晴らしい。

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    2019年10月25日
  • くせものの譜

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    義を信念とし武勇を誇った多くの武将に仕えるも悉く負け続ける曲者御宿勘兵衛が主人公

    武田が滅び信長亡き後、御宿勘兵衛が仕える依田信蕃は、信州の真田昌幸と共の尚も天下取りの野望を胸に北条と徳川の狭間で信州固めの為、岩尾城に立て籠もる大井行吉を攻める。しかし真田昌幸がその信蕃の裏をかき大井に授けた罠に嵌って死す。

    その後勘兵衛は、信長亡き後越中富山城に篭り前田利家、上杉景勝の狭間で反秀吉派として武勇を誇る佐々成政に使えるも成政は、反秀吉派の織田信雄、徳川家康が秀吉に降る事からさらさら超え(冬の立山連山超え)をし説得に出るも説得成らず。然し秀吉10万軍を越中まで出陣させ、城内1万で迎え撃ち善戦する

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    2019年06月28日
  • くせものの譜

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    日ノ本一の兵と称された真田幸村の英雄の影で、自分の信ずる武将としての意地を貫き、生き抜いた漢達。
    御宿勘兵衛、久世但馬、野本右近、本多富正―達。
    主家が次々滅亡する縁起の悪さから「厄勘兵衛」と嫌われた御宿勘兵衛の生き様がグッときます。

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    2019年06月08日
  • 殿さま狸

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    豊臣、徳川の時代を生きた安房守蜂須賀家の話。
    秀吉の信頼が厚い偉大な父を持ち、でも急に難治の国である阿波を任され、関ヶ原の戦いが起こり、徳川の世になっていく、その急流の中でもがきながらも元来の川並衆たる矜持を持ちつつ阿波国を守っていく。
    要所要所がきちんとおもしろく、展開もスピーディーで飽きない内容だった。
    有名じゃない人たちの話は初めてなのでおもしろい。

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    2019年06月07日
  • 殿さま狸

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    蜂須賀小六の嫡男、阿波徳島藩の初代となった家政の一代記。戦いにおける活躍に目を当てられやすい歴史小説の中で、主人公である家政の人柄や成長にスポットライトが当てられている作品。「主は家臣や領民を守る為に考え続けることを怠ってはいけない」、「仕えられて当然の主なんていない」、「上に立つものは常に問われ続けなければならない」など日本にまだまだ残る年功序列組織における管理職には是非一度読み、マネジメントに活かしてもらいたい。

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    2019年06月02日
  • 決戦!設楽原 武田軍vs.織田・徳川軍

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    一つの戦いを多方面からの目線で描く短編集で読み易い決戦シリーズ、今回は武田勝頼vs徳川家康&織田信長連合軍との設楽原の戦いで世に言われる長篠の戦いを描く。長篠の戦いで戦国一の武田軍が敗れ滅亡する事は知れているがその詳細はこの小説で良く理解出来面白く読めた。信玄亡き後親方として跡を継いだ諏訪家の血を引く四男勝頼、名だたる武将の上に立ち実績を積み上げたい葛藤で徳川攻めに活路を見出そうとする。長篠城を囲み戦略上有利な持久戦で徳川勢を待ち受ける戦略を説く重鎮の武将に対し、徳川&織田連合軍が陣を張る設楽原への交戦に出ると決めた勝頼。対し織田は設楽原で3,000丁の鉄砲を手に入れ待ち受ける

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    2019年02月27日
  • 決戦!設楽原 武田軍vs.織田・徳川軍

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    佐藤巖太郎さんの勝頼が良かった。文章もスッキリとしていて、読みやすい。

    赤神諒さんの、真田昌輝の「表裏比興」っぷりも良い。二度読むと、伏線の張り方が秀逸なのもより分かる。

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    2019年02月03日
  • 決戦!設楽原 武田軍vs.織田・徳川軍

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    表紙の煽り文句にまず突っ込みたくなる。鉄砲が空を飛びってなんだよ、銃弾ならわかるが(笑)
    淵瀬のなんとかと表裏卑怯の者が良かった。

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    2019年01月18日