簑輪諒のレビュー一覧

  • 最低の軍師

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    最低の軍師というタイトルに惹かれて手に取りました。
    舞台は上杉輝虎の関東出兵(臼井城の戦い)。
    数的不利の中上杉軍を退けた謎の易者(当時の軍師は易者=易を立てる人)。
    奇抜な戦で大軍を退け勝利したにも関わらず、なぜ最低の軍師と呼ばれるのか?!

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    2018年05月15日
  • くせものの譜

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    武田信玄の孫と噂される武辺者御宿勘兵衛が主役になり脇役になり,本能寺の変から大坂夏の陣まで5つの戦国アンソロジーで綴られる.越前藩主結城秀康の治世など歴史物にあまり出てこない話や独特の武士感などが描かれ興味深い.常に滅びる側に立っているところなどやっぱり男心をくすぐる.

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    2016年12月16日
  • くせものの譜

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    武田信玄の孫という噂のある御宿勘兵衛,厄神の二つ名を持ち,結果的に仕える主家を滅ぼしていく5編の連作短編.越前家結城秀康とのあれこれ顛末を描いた「くせものの譜」が良かった.

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    2016年12月13日
  • くせものの譜

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    「厄神」と呼ばれながら、数多の主君を渡り歩いた戦国武将・御宿勘兵衛と、彼に関わるくせもの揃いの武将たちの物語。

    「厄神」の異名を持っているだけに、結果として負け戦ばかりとなっていたが、常に一本筋の通った勘兵衛らの生き様は格好良く、非常に清々しいものであった。大坂冬の陣・夏の陣と言えばやはり真田幸村だが、その陰に隠れてこんな魅力的な武将がいたなんて。「うつろ屋軍師」に始まり、今作でも、今まで知らなかった新たな武将の生き様を楽しむことが出来た。

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    2016年10月18日
  • くせものの譜

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    魅せられました。御宿勘兵衛!

    章を重ねるごとに、引き込まれていきまして。
    どんどんと、知りたくなりましたぁ。

    NHK真田丸
    登場するのかしら?

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    2016年06月25日
  • うつろ屋軍師

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    戦国時代の大名、丹羽長秀とその子長重の2代に渡って仕えた家臣・江口正吉。「うつろ屋」と呼ばれ、空論で理想を描くばかりだが、その空論を貫き通すことで、滅封させられた丹羽家を再興させる。

    誰もが謀略に謀略を重ねる戦国の世の中で、実に爽やかな生き方をする御仁たちの生き様を読むことができた。恩を仇で返すような豊臣秀吉の仕打ちに対し、主人公の正吉は無論のこと、長秀・長重親子の清廉過ぎる姿には大いに惹きつけられた。空論や理想を貫き通した結果、一時は滅亡にまで追いやられた丹羽家であっても、その後、復活できたのはやはりそれらを貫き通したから。老獪な秀吉、家康を相手に見事としか言いようがない。堕ちるところまで

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    2016年04月03日
  • うつろ屋軍師

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    面白かった。読んでて、わくわくした。
    箕輪さんの著書は「殿さま狸」を一冊目に読んで、すごく退屈した。でも、これ、わくわくした。

    丹羽長秀は、秀吉への臣従を拒んで、癌を引きづり出しての死亡のイメージが強かったけど、この本の中の長秀は穏やかで、勇気に溢れる頼れる上司。
    そして、息子の長重も魅力的。
    それに、親子二代にわたり、軍師のような役割を果たす主人公の江口も、忠心に満ちた男気のある感じがすがすがしい。

    一気に読めました。ハッピーエンドとは言えない結末を、暗くなく描いていているところが、私は好きでした。

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    2015年12月20日
  • 殿さま狸

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    この時代っぽくない単語が多くて少々興を削がれるものの、あちこちの言い回しに妙に色気を感じるので相殺して★4つ。

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    2015年05月08日
  • うつろ屋軍師

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    歴史モノ、特に戦国モノはあんまり読まないのだけど、本屋さんでの出会い。
    本が私を呼んでいた?
    面白かったです。

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    2014年11月29日
  • うつろ屋軍師

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    秀吉を支持した長秀には"理(ことわり)" "義" "矜持" "覚悟"そして少しの"後悔"があった。
    継いだ長重は分をわきまえた上で“技能”という武器と、素直に声を聞く“度量”を持っていた。


    「槍働きだけが戦じゃない」
    二人に仕えた家老江口正吉は生来計り知れない“空論”を備えていた。
    長秀から託されたのは“武辺の意地”だと思う。
    長重から与えられたのは“主従を越えた信頼”。
    どちらが欠けても再興は成らないと解っていた。


    軽いタッチと小気味良いテンポで描いた戦国末期の大逆転ドラマ。
    文章の根

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    2014年09月18日
  • 化かしもの 戦国謀将奇譚

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    短編集。
    『宇都宮の尼将軍』戦国時代、北条が領土拡大し、上杉謙信が関東に度々侵攻してきたとき、北関東の坂東武者たちの一角である宇都宮家を巡り、生き残りをかけた一策を描く。これは面白かった。
    『悪僧』宮部継潤、比叡山から浅井家の家臣となり、秀吉に見出されて、秀吉の家臣となった男と、若かりし加藤清正との話を描く。この宮部継潤という武将が興味深い。

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    2025年06月01日
  • 最低の軍師

    購入済み

    臼井城に実際に訪れたが

    どうしても謙信がこのような城を落とせなかったのか、納得できなかった。
    その答えを期待してほぼ一気読みして、なるほどと思わせられた内容で歴史小説としてかなり面白かった。事実は小説よりも奇なりというが、果たして筆者が描いたストーリーと真実がどこまで重なりあうのか自分なりに考えるのも楽しみ始めている。

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    2024年11月27日
  • 決戦!設楽原 武田軍vs.織田・徳川軍

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    面白かったです。決戦!設楽原を読んで織田信長は強いし鉄砲は恐るべき武器だなと感じました。決戦!設楽原TOP3は①砂原浩太朗「けもの道」②赤神諒「表裏比興の者たち」③武川祐「くれないの言」です。【小5】

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    2024年02月02日
  • 化かしもの 戦国謀将奇譚

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    なかなか味のある短編集といって良いのか、各章共ほぼ同じ時代の話であった。戦国時代、秀吉や家康、明智光秀が生きた時代の番外編7話だった。登場人物多彩で楽しかった。

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    2023年10月10日
  • 千里の向こう

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    坂本龍馬というもっとも有名な人物の影で、実は龍馬のしたことは、全部中岡慎太郎がやったことなんじゃないかな。と思ってしまうほど、優秀で格好いい男、「慎の字」。
    彼が、龍馬より一日長生きしてくれたおかげで、龍馬暗殺の一部始終が今に伝わっている。

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    2023年09月12日
  • 殿さま狸

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    豊臣秀吉が木下藤吉郎と呼ばれた時から従った蜂須賀小六の息子の物語。徳島を治めるに至る物語がスピード感とドキドキ感を持って描かれている。一人の若者が一国を治める力をつけていく上での知略や失敗を乗り越えた成長が面白い。

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    2023年03月17日
  • うつろ屋軍師

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     歴史の大筋は理解していること前提で書かれているのか、自分にはわからない部分が前半多かった。が、秀吉が死んだ辺りから、そんなことも忘れてしまう程グイグイ引き込まれた。
     面白い。あまり有名でない人なので、わかっていることが少ないことを利用して、作者の思いを描いている。
     とは言いつつ、主人公より仕えている丹羽の殿様たちの方が魅力的。

     他の作品も読んでみたくなった。

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    2023年02月08日
  • 決戦!賤ヶ岳

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    とても好きなシリーズだ。
    今回は登場人物が限定されていて各作家の描き方が違い過ぎて、本全体としては何となくしっくりとこなかった。
    でも歴史物に長けている作家の面々で個別としては面白い。

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    2022年11月05日
  • 戦国 番狂わせ七番勝負

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    甲斐の虎武田信玄の初陣。
    本能寺をめぐる信長の首の行方。
    父の跡を継いだ政宗の総大将の心得。
    側近の立場から見た信玄の深慮遠謀。
    浅井家滅亡への最期の戦い。
    九州の桶狭間島津義弘の木崎原の戦い。
    津軽為信の独立への戦い。

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    2022年09月07日
  • うつろ屋軍師

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    江口正吉ゲームにも出てこないようなマイナーな武将を主人公にした作品。一時百万石を超える大大名になった丹羽家その後長秀が亡くなり凡庸な跡継ぎ長重が継ぐが当然百万石を保つ器量も無く秀吉により12万石に減封される。関ヶ原では西軍についてしまいお家取り潰しに遭うが大坂の陣で復活し織田家の5人の軍団長の中で唯一幕末まで家を保つ事ができた大名。

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    2021年06月03日