簑輪諒のレビュー一覧

  • くせものの譜

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    依田信蕃、佐々成政、伊達与兵衛、今村掃部助、松平忠直、久世但馬守、野本右近、本多富正、御宿勘兵衛。

    歴史上、関連書籍が少なく割とマイナーな人物が多く登場する。信長、秀吉、家康の天下人三人の流れの中で、北条の滅亡から大坂の陣までを、御宿勘兵衛を軸にくせものと言われた男たちが活躍する。
    マイナーだからこそ、自由に物語の中で活躍できるな。
    若き作者の蓑輪諒。彼の人選が実に粋なことはもちろんだが、描写が実に活き活きとしている。

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    2020年11月02日
  • 最低の軍師

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    幻の軍師、白井入道浄三の臼井城の攻城戦を描く。謎多き浄三を足利義輝に結びつけて、魅力一杯に表現している。非常に面白い。

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    2019年11月15日
  • 最低の軍師

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    内容(「BOOK」データベースより)

    永禄八年、上杉輝虎(謙信)が義を掲げ、下総国臼井城に侵攻を開始した。総勢一万五千といわれる上杉軍に対し、臼井の兵は二千ほど。後ろ盾となる北条家からの援軍は、わずか二百五十余であった。抗戦か降伏か、紛糾する城内をまとめるため、北条の武将松田孫太郎は道端の易者を軍師に仕立てた。白井浄三である。ところが、浄三は想像を絶する奇策を次々と画策し…。

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    2019年08月14日
  • 決戦!設楽原 武田軍vs.織田・徳川軍

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    さくっと読める決戦シリーズの設楽原編。武田家滅亡のきっかけとなった織田・徳川連合軍との設楽原の闘いを7人の作家がそれぞれの時点で描いています。私的に気に入ったのは、赤神諒氏の真田昌輝を描いた「表裏比興の者たち」。

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    2019年01月15日
  • 決戦!設楽原 武田軍vs.織田・徳川軍

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    決戦シリーズ第7弾。今回の舞台は「長篠の戦い」。
    主戦場が設楽原だったということでタイトルになってます。鉄砲三段撃ちで有名なあの戦いです。

    武田側は信玄ありきだったのだなぁ、と改めて感じました。偉大な先代の影響から、勝頼も宿老たちも逃げられなかったのだなぁ、と。信玄の遺産で勝ち続け、この戦いで使いつくしてしまったわけか。
    そこから前を向く「ならば決戦を」。
    少しでも残そうとする「くれないの言」。
    敗北から這い上がろうとする話は、涙を憶えます。その後の武田の顛末を知っているだけに。

    「表裏比興の者」は、伊東潤の「天地雷動」との相似として面白いです。真田昌輝と釣閑齋の作戦は似たものだけど、導き

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    2018年10月29日
  • 最低の軍師

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    歴史小説だが、知っている史実は上杉と北条が関東の覇権を争っていたというだけで実際の戦いなどは全く知らない。有名な武将も上杉輝虎しか出てこないのでストーリー展開は読めない。
    臼井城の攻防戦がメインストーリーであるが、城下の農民との折衝なども描かれていてリアル。
    軍師の白井浄三は実在の人物ではあるらしいが、フィクションがかなり入っているようでマイナーな人物に肉付していくのは作者の想像力であり面白さがある。

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    2018年09月12日
  • うつろ屋軍師

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    織田信長から重宝されていた丹羽長秀の軍師が主人公。
    丹羽長秀、長重の元で織田・豊臣・徳川を乗り越えて行くのですが、泣けますね~。
    いいお話でした。

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    2015年01月10日
  • うつろ屋軍師

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    123万石から4万石に大減封、数奇な運命に晒された丹羽家を支えた男。
    「空論屋」と呼ばれる江口正吉いざ参らん!!

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    2014年09月22日