森美夏の一覧
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ユーザーレビュー
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『北神伝綺』から、足かけ約20年。
主要登場人物たちのエピソード0が繋ぎ合わされて、とうとうリングが閉じたな、という感じ。
続編……もう出ないんだろうなぁ。
寂しい。
Posted by ブクログ
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厄神と言われ、武辺はあるが仕えた家は全て滅びる御宿勘兵衛の視線を通して、戦国時代末期を描く。
5つの短編から成り立っている。天正壬午の乱、さらさら越え、小田原征伐、久世騒動に依田信蕃、佐々成政、久世但馬守らが滅び衰退していく様をそれぞれの信念を御宿勘兵衛が脇役として見守る形式を取る。
5編目の大
...続きを読む坂の陣のみ、御宿勘兵衛が主役であり、真田幸村と自分とを対比しながらクライマックスを迎える。
負け戦の話が連作続くのだが、暗い作品ではなく、それぞれの主人公が颯爽と自分の主義を貫いていく様子が読みやすく表現されている作品となっている。
Posted by ブクログ
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大坂夏の陣で生涯を終えた戦国時代の生き残り、御宿勘兵衛の一生を描く。
真田丸でも描かれているけど武田家滅亡後の甲信は大変だったのね。織田家の支配下に収まるかと思いきや直後に本能寺の変が勃発する。
徳川と北条と上杉の三つ巴、それに羽柴秀吉が絡んできて何処に味方すれば、生き残れるのか小豪族達は必死だ。
...続きを読む武田家遺臣である御宿勘兵衛は武田家再興を目論む依田信蕃を振り出しに秀吉と争う越前の佐々成政、小田原征伐の渦中の北条家、
と渡り歩き結城秀康に拾われたのも束の間、早死にした秀康のバカ息子忠直に付き合いきれず結城家も出奔。
遂に死に場所を求めて大阪城に辿り着く。自らの将才には自信を持っていた勘兵衛だったが真田幸村の余りにも鮮やかな采配をみて自身の人生に疑問を持つ。
これで良かったのか?しかし塙団右衛門の功名心の塊のような行動を見てやっと自分の人生に得心がいく。
迷いを捨てた勘兵衛は真田丸から徳川軍に突撃し華々しい最期を遂げる。凄まじい男の生き様である。大坂の陣だけでも司馬遼太郎は1冊の長編にしてしまうくらいだから、それこそ牢人の数だけ物語があるだろう。これからの「真田丸」が凄く楽しみになった。
Posted by ブクログ
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阿波国藩主、蜂須賀家政の半生を描く。
父親の蜂須賀小六の名前くらいは知っていたのだけれど、嫡男の家政のことについてはほとんど知識のないまま読んだ。表では不敵な態度をとりながら、正室の比奈の前でだけ本来の臆病な姿を晒し出す家政に好感を覚える。意外や経済感覚に優れ、稲作に適していない阿波の土地で藍や塩
...続きを読むの産業を作り出し、一大商業地に発展させた才に感嘆を覚えた。元は川並衆という出自であったからこそ、この経済の才が育まれたという流れには、ナルホドと思わされる。阿波国存続のために、狸と呼ばれた策略の才をもって立ち回る家政の姿に最後まで魅了。阿波踊りの起源説や、「のぼうの城」の忍城に対する水責めの舞台裏(?)も描かれていて、終始、興味深く読めた。
「うつろ屋軍師」に続いて2冊目だが、どちらも面白い人物を取り上げていて、文章も読みやすく、楽しく読ませてもらった。多少、作り過ぎているエピソードもないではないが、それなりに史実に添ったものであり、荒唐無稽な感をほとんど覚えることなく読むことができる。次作以降も追いかけていきたい作家さんに決定。
Posted by ブクログ
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面白かったです。
丹羽長秀さんの丹羽家のお話です。
城マニアのお殿様とうつろを言う軍師がお家再建を賭けて…
タッチは軽快で読みやすく、どんな空論(うつろ)な策が繰り広げられるかとワクワクしながら読み進められました。
Posted by ブクログ
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