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Posted by ブクログ
阿波国藩主、蜂須賀家政の半生を描く。
父親の蜂須賀小六の名前くらいは知っていたのだけれど、嫡男の家政のことについてはほとんど知識のないまま読んだ。表では不敵な態度をとりながら、正室の比奈の前でだけ本来の臆病な姿を晒し出す家政に好感を覚える。意外や経済感覚に優れ、稲作に適していない阿波の土地で藍や塩の産業を作り出し、一大商業地に発展させた才に感嘆を覚えた。元は川並衆という出自であったからこそ、この経済の才が育まれたという流れには、ナルホドと思わされる。阿波国存続のために、狸と呼ばれた策略の才をもって立ち回る家政の姿に最後まで魅了。阿波踊りの起源説や、「のぼうの城」の忍城に対する水責めの舞台裏(?)も描かれていて、終始、興味深く読めた。
「うつろ屋軍師」に続いて2冊目だが、どちらも面白い人物を取り上げていて、文章も読みやすく、楽しく読ませてもらった。多少、作り過ぎているエピソードもないではないが、それなりに史実に添ったものであり、荒唐無稽な感をほとんど覚えることなく読むことができる。次作以降も追いかけていきたい作家さんに決定。
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