【感想・ネタバレ】でれすけ 常陸の鬼・佐竹義重のレビュー

あらすじ

【文庫版特別書き下ろし「佐竹義重略伝」収録】

されど、佐竹は負けませぬ。
豊臣、石田、徳川――覇者と対峙し激動の戦国末期に
家を護り抜いた父子の意地。

かつて鬼と恐れられた荒武者、佐竹義重。子・義宣に家督を譲り隠居の身となった男に、天下統一を成した豊臣秀吉から常陸平定の命が下る。
佐竹家の悲願成就へ乗り出す義重だったが、義宣から届いたのは御家存続すら揺るがす報せだった。終わりゆく戦国の世で変化に戸惑う義重と、己のやり方で権力と渡りあう義宣。
名門佐竹家を護り抜いた父子の勇姿を描く歴史小説。

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Posted by ブクログ

 宮本昌孝氏『風魔』でちらりと描かれた佐竹・常陸仕置きに触発され、本作を手に取った。
 本作は、佐竹義重・義宣二代の物語である。領国・常陸を守るという同じ信念を抱きながらも、異なる方向へ進んでいく親子の姿が対比的に描かれる。戦国の古い価値観に生きる父と、秀吉の治世のもとで体制の刷新を図ろうとする子。両者のすれ違いは、時代の転換そのものを象徴している。
 父義重の視点では、内心では義宣の考えに理解を示しつつも、武士としては受け入れがたいという葛藤が丁寧に表現されている。その人間味は魅力でもあるが、一方で両者ともにどこか小物感が強い点が終始気になった。情けない息子と頑固で時に横暴な父の姿が折々に垣間見え、読者として苛立ちを覚える場面も少なくない。もう少し人物造形を単純化してもよかったのではないか、とも感じた。
 義宣と妻・正洞院とのエピソードは印象深い。二十四歳にして自らを戒めた正室。反発し合いながらも心では通じ合っていた二人。そのなかで、夫の革新を前に変われぬ自らを恥じ、自害に至る展開には胸を打たれた。

…夫の足かせになるまいとする彼女の情愛は、皮肉にも義宣の目指す変革に対する、これ以上ない拒絶でしかなかった…

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2026年02月23日

Posted by ブクログ

常陸の雄で鬼義重と恐れられた佐竹義重の一代記。豊臣政権に臣従する形で子義宣は常陸を守ろうとしたが、関ヶ原の戦いで勝利した家康により減俸、秋田への移封となる。内容はかなり浅い。

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2026年01月02日

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