王城夕紀のレビュー一覧

  • 青の数学2―ユークリッド・エクスプローラー―(新潮文庫nex)

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    気に入って何度も読み返す本の一つである青の数学の続編。

    数学の世界や心情が美しく詳細に描写されていて読むとすごく引き込まれる。

    また、主人公や登場人物の葛藤や挫折から再び歩み始める、スイッチが入る瞬間があるのだが、その場面を読むと私も頑張ろうと思わせてくれる勇気を与えてくれる本。

    やり続けていれば、いつか着く。
    やり続けることは苦しい。 あれほど 向かっていたものに再び向かっていく力を失う時もある。 なぜそんなことをしているのかわからなくなる時もある。 限界 にぶつかったように前に進めなくなる時もある。 正しい方向に進んでいるかどうかわからなくなる時もある。 でも希望は目の前にあったのだ

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    2025年09月04日
  • 天盆

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    架空の国の架空のボードゲーム「天盆」を舞台に、天下一の打ち手にならんとする少年の物語。何となく国は古代中国、ゲームは将棋をを彷彿とさせる。天盆を制する者が国を制する国において、拾われた赤子が成長とともに天盆に触れ、天盆を愛し、天盆を極めていき、やがて頂上決戦へ。天盆のルールについては一切説明がないのであくまで雰囲気で捉えるしかないが、大まかな流れはどこか映画のようで読みやすく、一気読み。心地よい読後感。

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    2025年08月14日
  • 青の数学(新潮文庫nex)

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    高校レベルで数学が好き、でも大学はそれほどでもという人なら、楽しく読めるかと思います。著者も文学部でありながら数学が好きでないと、このような本は書けないかと思います。巻末の参考文献リストがその証。

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    2025年07月17日
  • 青の数学2―ユークリッド・エクスプローラー―(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    パイセン本。今回は登場人物の会話や心情よりも数学やその哲学的な問いを掘り下げるような論考の要素が強いと感じ、若干の読みにくさを感じた。でも題名が「ユークリッド・エクスプローラー」だから、【知の幾何学的世界を探索するもの】といった意味だとすれば、作中の栢山やその他の高校生たちの迷いの描写にも納得できる。よく考えてみれば、この頃って確かにいろんなことを考えて堂々巡りしてそれでも答えは出なくて、だけどどこかで折り合いをつけてって感じだったように思う。なので、数学に青春を捧げる若者たちの成長譚として大変楽しめた。

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    2025年06月09日
  • 青の数学(新潮文庫nex)

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    パイセン本。とっても不思議な物語でした。手前味噌ですが、私は数学が苦手でしたが決して嫌いではなかったと思う。なので作中に出てくる数式などはさっぱり理解出来ませんでしたが、何故かもの凄く読みやすい。数学オリンピックに挑戦するレベルの高校生の物語。みんな平均以上に数学が出来る訳ですが、問題への取り組み方やそもそも何故数学なのか?といった部分が人それぞれで、そんな高校生たちの成長の物語。とにかくリーダビリティという観点から、私の中ではかなりの上位。そして内容も面白く大満足の読書体験でした。続きも楽しみ。

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    2025年06月01日
  • 青の数学2―ユークリッド・エクスプローラー―(新潮文庫nex)

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    青の数学2
    2022.07.27

    続編として読んだ。後半の短文ながら生き生きとした描写は臨場感が得られたし、読みながらドキドキできた。数学に興味が少しでもあるならばぜひ読んでほしい!

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    2025年05月29日
  • 青の数学(新潮文庫nex)

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    青の数学
    2022.07.28

    読書感想文として高校1年のときに読んだ。
    数学をテーマとしていたが内容は青春物語という感じで、何かに一生懸命になることの素晴らしさや学生ならではのみずみずしさを感じた。自分ももっとワクワクを表に出して、青春を味わいたいと思った。

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    2025年05月29日
  • 青の数学2―ユークリッド・エクスプローラー―(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    続編。数学を青春として、数学と向き合い、どっぷり漬かりながら成長していく物語かな。具体的に数式は出てなかったし、数学の決闘も結論だけしかないので素人でも楽しく読める。ただ、会話の描写だったりで、語り部がコロコロ変わるのでちょっとわかりづらかった。それはともかく、「京香凜」は数学を司る神なのかと思った。多分違うけど。あと、タイトルに「2」と入っているけど、「3」はないだろう。というか、単に1冊に収まらなかったから2をリリースしただけっぽい。

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    2025年05月25日
  • 青の数学(新潮文庫nex)

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    学オリンピックに出場するレベルの高校生たちが数学でひたすら競う青春小説。個人的に数学は算数の時点で道に迷ったままなので作中に出てる式みたいなのはさっぱりわからんけど、わからなくても差し支えなく、かつ頭の中に青春が染み渡った。ていうか、もしかしたらこれは続きがあるのか?と思って調べたらはたして「青の数学2」があった。買わないと。

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    2025年05月15日
  • 伊藤計劃トリビュート

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    伊藤計劃氏が亡くなってから16年
    この“トリビュート”が出版されてから10年

    その間、
    大きな地震や災害が続き、パンデミックが現実となる。
    理由のよくわからない戦争が続き、ドローンや無人兵器が実戦で用いられる。
    SNSを用いた世論誘導、生成AIの実用化やマルウェアなど、目に見えない相手の脅威が現実となる。
    現実がSFを超える日、それでも読まれる物語がある。
    『虐殺器官』から続く天国と地獄の薄っぺらな境界線上での綱渡り……現代ジャパニーズSFの王道となった感がある。

    多少の好き嫌いはあるもののどれも圧巻の出来栄えで、分厚い本の残ページが消えていく。

    最終話、長谷敏司『怠惰の大罪』が特に響い

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    2025年05月02日
  • 走る?

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    アンソロジーはいい。
    すごくいい話も、意味不明なのも、色々読めていい。どういう順番で収録するか考える編集さん楽しいだろうなー
    で、一応ランニング好きな私が好きだった話は、1話目の パン、買ってこい と6話目の いびきが月に届くまで 。外の雪が消えたら走ろう。走りたくなっちゃったなー

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    2025年02月15日
  • 青の数学(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    私から見たら天才的な人たちが数学に一生懸命、本気で取り組んでいる様が伝わってきて、私はその域にいないけど、やっぱ数学って美しいなぁ、と。同じ問題を見ても、人によって見えている世界は違っている、というのは、教えてる時にもすごく感じる。私が見えているように生徒にも見えているとは限らない。どう説明すればその人の世界にストンと落ちるのか、永遠の課題だ。
    数学は1人でやるものである、なおかつ、1人でやってはいけない。一見矛盾しているように聞こえるが、夜の数学者に教えてもらって納得した。
    タッグマッチ最終戦で、皇が一ノ瀬の十問のうちの一つに1時間で答を出した。1時間で答えられるんなら、この合宿までにどっか

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    2025年01月09日
  • 青の数学(新潮文庫nex)

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    数学の青春だった!

    数学ってなに?と問い続けるのが好きだし、自分なりの答えが出てきそうになった。
    この先気になる。

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    2024年10月13日
  • 青の数学(新潮文庫nex)

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    突然ですが問題です。ズンチャ

    5777は素数でしょうか?

    ※本書とは関係ありませんが、思いつきの数字が素数だと嬉しいというただの遊びです。
    (答えは一番下にて)

    かつて『フェルマーの最終定理』や『博士の愛した数式』によって数学の美しさや数式に取り憑かれた人生があることを自分は知りました。
    数式を見ただけで拒否反応を起こす自分がいうのも変ですが、数学を題材にした小説は面白いものが多いです。
    本書は[バトルもの×数学×青春]という設定のためか、決闘という聞き慣れない舞台が用意されています。構成も漫画のようで、サッカー漫画『ブルーロック』を読んでいる感覚に近かったです。
    そんな彼らの才能や努

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    2023年11月26日
  • 青の数学(新潮文庫nex)

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    2年前の新潮文庫の100冊キャンペーン中に買ってずっと積読になってましたがやっと読めました。

    数学を面白がりたいと思いながらも未だに苦手意識が消えず手に取りました。

    数学に魅入られてしまった少年少女達の「決闘」で数学の魅力の片隅を見れた気がしました。
    公式を見ても全くなんにもわかんないけれど面白いなと思いました。

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    2023年07月14日
  • 青の数学(新潮文庫nex)

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    数学大好きで文章大嫌いな息子のために購入した本。
    さりげなく机の上に置いたら読むかと期待したけど、全然読まず。
    剛を濁し私が読みました。
    読んでいくうちに、主人公は我が子に似てるな〜と親近感を覚え楽しく読み終えた時、息子から「読んだの?どうだった?」と。
    なんだ、気になってたんじゃん笑

    そんな息子の感想は「作者オリジナルの数式がなんか不気味だったなー」とのようで。
    数学がわからない私は、好きなことにただただひたすらに没頭している若者たちが眩しく、青春っていいなーと思いました。

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    2023年04月01日
  • 青の数学(新潮文庫nex)

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    数学の話だけど、
    そもそもなぜ学問をするのか、
    高校までと、そこからの学びは何が違うのか、
    他の学問に置き換えてもよいような
    本質を捉えようとしている作品なのかなと思う。

    ただ、数学が苦手な私としては、
    あの、数学が学問の王様的な匂いが苦手〜。
    ひがんでるだけだと自覚してますが。

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    2023年03月18日
  • 青の数学(新潮文庫nex)

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    数字がわかる主人公が数学に挑む話。
    漫画でいくつか、数学系の本を読んだが、それよりいいね。
    数学の話にはついていけないけど

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    2022年11月07日
  • 青の数学2―ユークリッド・エクスプローラー―(新潮文庫nex)

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    数学に全てを賭け数学で決闘する若者たち。
    決闘自体は描かず、決闘へと向かう心持ちと結果を受けての本人と周りの反応が示される。数学以外でも成り立つのではないかと思わされるが決してそうではない。数学の魅力と魔力が描かれている。数学でしか成し得ない世界。
    物語が完全に前巻の続きのため、登場人物の説明が一切なく、しかも大人数出てくるために、これは誰だっけと混乱しました。登場人物表が欲しい。
    これから読む方は1巻から続けて読むことをお勧めします。

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    2022年07月14日
  • マレ・サカチのたったひとつの贈物

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    面白かったです。出会いと別れ、共に尊いというのを普段は忘れて、別れの悲しみだけを重く捉えてしまうけど、別れが無いと出会いも無いので同じくらい大事なことなんだよな。
    祝祭資本主義と祝祭テロによる分断と格差で破滅へ向かう世界で、人々はネットの世界に移住してしまうけれど(たぶん文字通りネットに存在する)、コロナ禍でオンラインのみで交流することも増えた昨今ではこのうすら寒さがより身に沁みます。出来るだけ傷付きたくはないけど、わたしも生身で交流したい。ネットの関係はぷつんと断ち切るのが簡単だから、自分に優しい人ばかり周りに置いておく事も出来るけどそれで良いのか?って思います。
    マレは量子病で祝祭を移動し

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    2022年03月06日