王城夕紀のレビュー一覧
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「いまさら一人増えたところで、かわりゃあしない」
橋の下でひとりの子を拾う。
舞台は、建国以来「象棋(中国将棋)」や「日本将棋」のような“天盆”というボードゲームを国戯として広く親しむ“蓋”という小国。
幼い頃から“天盆”に取り憑かれた主人公の凡天の楽しそうな勝負の様子は、将棋士藤井聡太を見るよう。
また、舞台は架空の時代の架空の国とされているが、描写される背景からは、中国戦国時代に突然現れて消えていった中山国を思い出す。
建国時精彩に満ちたこの国も末期には腐敗に塗れて消えていった。その亡国の物語は宮城谷氏の小説『楽毅』で知ることができる。
孤児たちを拾い育て続けてきた小勇と静は、どんな -
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気に入って何度も読み返す本の一つである青の数学の続編。
数学の世界や心情が美しく詳細に描写されていて読むとすごく引き込まれる。
また、主人公や登場人物の葛藤や挫折から再び歩み始める、スイッチが入る瞬間があるのだが、その場面を読むと私も頑張ろうと思わせてくれる勇気を与えてくれる本。
やり続けていれば、いつか着く。
やり続けることは苦しい。 あれほど 向かっていたものに再び向かっていく力を失う時もある。 なぜそんなことをしているのかわからなくなる時もある。 限界 にぶつかったように前に進めなくなる時もある。 正しい方向に進んでいるかどうかわからなくなる時もある。 でも希望は目の前にあったのだ -
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伊藤計劃氏が亡くなってから16年
この“トリビュート”が出版されてから10年
その間、
大きな地震や災害が続き、パンデミックが現実となる。
理由のよくわからない戦争が続き、ドローンや無人兵器が実戦で用いられる。
SNSを用いた世論誘導、生成AIの実用化やマルウェアなど、目に見えない相手の脅威が現実となる。
現実がSFを超える日、それでも読まれる物語がある。
『虐殺器官』から続く天国と地獄の薄っぺらな境界線上での綱渡り……現代ジャパニーズSFの王道となった感がある。
多少の好き嫌いはあるもののどれも圧巻の出来栄えで、分厚い本の残ページが消えていく。
最終話、長谷敏司『怠惰の大罪』が特に響い -
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ネタバレ私から見たら天才的な人たちが数学に一生懸命、本気で取り組んでいる様が伝わってきて、私はその域にいないけど、やっぱ数学って美しいなぁ、と。同じ問題を見ても、人によって見えている世界は違っている、というのは、教えてる時にもすごく感じる。私が見えているように生徒にも見えているとは限らない。どう説明すればその人の世界にストンと落ちるのか、永遠の課題だ。
数学は1人でやるものである、なおかつ、1人でやってはいけない。一見矛盾しているように聞こえるが、夜の数学者に教えてもらって納得した。
タッグマッチ最終戦で、皇が一ノ瀬の十問のうちの一つに1時間で答を出した。1時間で答えられるんなら、この合宿までにどっか -
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突然ですが問題です。ズンチャ
5777は素数でしょうか?
※本書とは関係ありませんが、思いつきの数字が素数だと嬉しいというただの遊びです。
(答えは一番下にて)
≒
かつて『フェルマーの最終定理』や『博士の愛した数式』によって数学の美しさや数式に取り憑かれた人生があることを自分は知りました。
数式を見ただけで拒否反応を起こす自分がいうのも変ですが、数学を題材にした小説は面白いものが多いです。
本書は[バトルもの×数学×青春]という設定のためか、決闘という聞き慣れない舞台が用意されています。構成も漫画のようで、サッカー漫画『ブルーロック』を読んでいる感覚に近かったです。
そんな彼らの才能や努