王城夕紀のレビュー一覧
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続編で完結編。
「数学は、数学自身で自分が無矛盾である、と証明することができない。数学は自分が確かに無矛盾だ、とは絶対に言えない。と、いうことが証明されてしまった」
この一文がズシンときました。
数学にはトキメキがあるなあ…。
足元が崩れていくような心地になりながら、それでも数学をやる。主人公に...続きを読むPosted by ブクログ -
数学の神秘的な世界
そしてそんな世界に魅せられた高校生達の心情を
多彩に美しく表現し
詩のように楽しめる本Posted by ブクログ -
数学を通して、作者の青春の定義が凝縮されたような小説だった。
レーヴェンハイムとスコーレムの証明のくだりが、数学だけではない、すべてのものに当てはまることなんじゃないかと思った。進み続ければ、見えない景色が見える。それを知りたいと思うことに、理由をつけることってできるのか。つまり、数学とは、進み続...続きを読むPosted by ブクログ -
私たちは量子という波であり
他の波に留められなければ
粒子として存在できない。
出会いのすべてが偶然だが
それは必然でもある。
誰かが必要とするから
出会いたいと強く願うから
その波に反応して
私という波は粒子として顕在化する。
この一冊の本を通じて とてつもなく
大きなことを教えられたよう...続きを読むPosted by ブクログ -
量子力学をテーマにしたSF仕立てですが、生きるっていうことを追求していくような話になってる。全世界的にテロと経済崩壊が連鎖していく未来像が、なんだかとてもリアルに感じる。いつどこに跳ぶかわからない主人公のごとく、物語もあちこちに跳ぶ。そして徐々に結末に向かって収束していく。なかなかスリリングで目が離...続きを読むPosted by ブクログ
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【収録作品】緑の公準/秋の素数/冬の無限/雪の公理
数学、という世界の話ではあるけれど、何かを求めてあがいている人に共通の話でもある。Posted by ブクログ -
とある数学の才能を持つ高校生が、同じ数学好きの同年代の人たちと数学で競い合う。数学で競うのはどうしてだろう、と疑問を持ちながら数学を解き続ける。
なぜ、なぜ、なぜ、が飛び交う高校生たちの苦悩も感じられた。それこそが青春なのか。
数学の内容はあまり触れず、ぼんやりとした世界観の中で人たちが自分の疑問...続きを読むPosted by ブクログ -
大学でかなり数学に苦しめられたので解けるというメンタルで立ち向かえるのは高校生の特権だな〜と、失ったものを回顧。自分は数学が得意だと信じて疑わなかったあの頃がひたすら懐かしくなった。Posted by ブクログ
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数学は、中世の時代から競い合うことで発展してきた歴史があり、本作は、そんな数学の問題に真剣勝負を挑む若者たちの物語です。
主人公は高1男子・栢山。冒頭、天才女子高生・京香凜と出逢い、「数学って、何?」と問われ困惑‥。栢山は高校入学後、本格的に数学と向き合っていきますが、この問いが繰り返し通奏低...続きを読むPosted by ブクログ