THORES柴本のレビュー一覧
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家で祀っていた鬼が目覚めてしまったのだが
まだ寝ぼけていたのに付け込んで、主従関係に。
この主人公、非常に女の子です。
好きなものの範囲はあれですけど、やってる事が
貴族のお嬢様よりはまだ可愛い感じ。
とか思っていたら、最後の最後で狡猾さが!
人知れず、も大事ですが、蹴落とし方が素晴らしい。
賞賛に値しますw
そんな主人公に使役される事になってしまった
羊羹好きになってしまった鬼。
これが偉大な…と疑ってしまいそうな、羊羹好き。
ここまで羊羹ひとつで一喜一憂するのも面白いです。
まぁ鬼なので無邪気です、といわれたら
そんな気もしなくもないですが。
1話目はともかく、2話目3話目となると
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ネタバレ黒の学院編完結!!
第11話 神聖にして崇高なる物
第12話 地下に潜む亡霊
第13話 666の獣
第14話 聖水
第15話 一条の光
第16話 天使と悪魔のゲーム
次巻、新章「サタンの裁き編」突入。
カバー裏四コマ2本とバチカンクエストのドット絵可愛いです。
コミックははしょらなきゃならないところもあるけど、かっこよく決めてるのになんか可笑しい平賀の台詞(たぶん小説通り)「ちゃんちゃらおかさくて仕方がありませんよ」とか、聖水に感動するロベルトに、「あれの中身は-硫酸なのです」入れ替えたんでなく故意で安全のために硫酸持ち歩く神父とか流石の平賀さんと思えるところが好きです。ジュリアさんはこの巻 -
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妖しい雰囲気は出ているのに、妖しいとまでは思わないのは何故だ?
"事件簿"と銘打つには、なんか、こう、ズバッと来るモノがないんだよな。
香澄の最初の勢いと朧の無邪気さが落ち着いてしまって、平凡な下りで何とも言えず。
前巻でも書いたと思うけど、事件も解決したかどうかあやふやさが残ってスッキリしない。
やっと、朧の心の内が明かされつつあるが、従順さと野望?執着?がほんの少し見え隠れするにとどまってしまったのが残念。
次巻でもっと感情を露わにして欲しいくらいだわ!
一つ驚いたのは、すでに名で縛られていないということ。
鬼の姿へ変化出来てしまっているのを、香澄に隠していること。 -
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アントニオが出てくるのは、ここが最初なんだよね。
アベルへの扱いが酷い、酷い(笑)
裏返せば、信頼してなきゃ出来ないことではあるんだが。
ヴァーツラフの話は、重たい。
彼自身が抱えるものだったり、信じるものだったり、正義が正義では無く裏切ることもある。
身を以って知った時、本当の正義に、真実に気付く。
R.O.Mで見るカテリーナの印象よりも、まだ若く脆く、この3年の間にいろんなことがあって、強く気高くなって行くんだろうね。
実は、ユーグの話も終わってなかったよっていう外伝。
単独で動き出した彼を、トレスがなんとか連れ戻そうとする…心や感情がなかったとしても、仲間を思い手を差し伸べる姿、好き -
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短編で分かれていても、それぞれに伏線が繋がっている感じ。
入れ替わり立ち替わり派遣執行官が登場して面白いけど、抑揚に欠けるかな。
思いの外、アベルのダメっぷりが発揮される巻でもあるし、ノエルの登場はここのみだし、過去が気になる感じで死んでしまうしね。
レオンとユーグの登場は大きいかも!
おっさん臭さ満載のレオンが実は子供に弱かったりする所なんて想像つかない面でしょ(笑)
のほほんとした感じはアベルに共通しちゃうけど、やるときゃやる男…なのに囚人なのよね、どんな罪を起こしたんだか。
ユーグは、トレスのように淡々と任務をこなしているように見えて、本当は復習に燃える男でもあり、愛を捨てきれない男で -
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R.O.Mが一つの長編だったのに対し、この一冊から始まるR.A.Mは短編集。
4編とも独立はしているものの、それぞれに派遣執行官が出て来るし、R.O.Mよりも数年遡っていて”騎士団”とも大きく関わっているから、こちらのシリーズの方が好き。
一番好きなアストさんが出て来るのもこの巻。
アベルとの初々しいコンビにハラハラドキドキ(笑)
R.A.Mの方が視点が派遣執行官(Ax)寄りだから、内容がギュギュッと詰まってて面白い。
アベルのクルースニク化も多いのが特徴。
それが結構好きだったりするんだよね。
しかも、扉カラー絵が多いのも魅力!
各編ごとの絵ってのもあるし、THORES様の超緻密な描 -
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一応の完結(?)となった巻。
エステル成長期とでも言いますか、女王へ続く道程物語的な。
冒頭のカテリーナの悲痛の叫びはご尤も!
そして、哀しき運命。
この先、どう動いて行ったかは分からないけど、カテリーナには幸せになっててもらいたい。
物語の中心はアルビオン。
密かに暗躍していたメアリや垣間見える騎士団。
ワーズワース博士の紳士然たる姿に見え隠れするお茶目なおじさんっぷり(笑)
ウォルシュ兄妹(長生種)らとの関わりもありつつも、内紛メインでちょっと物足りない感じがした。
終盤、カインとケンプファーが出て来てからの流れが堪らない!
最早人外の戦闘、メアリの壮絶な最期、復活のアベル、可愛い顔 -
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エステルの出生や身分が明らかになる巻…なのに、自分勝手な思いで動き過ぎてて振り回される回りが気の毒。
やっぱり性格が受け付けない…。
事実上、姉となるメアリの野心が沸々と垣間見えるけれど、実は不遇で不憫なのよね。
終盤のカイン&ケンプファーとアベルの対峙する場面は、もうなんとも言えないというか過去編読んでから読んだ方がより理由が解ってなるほどと思えるはず。
衝撃だったのは、呆気なくアベルが殺られたことだよね。
のほほんとしたカインとして登場するけれど、裏の顔というか力の違いを見せつけられた感じ。
本当に吃驚する巻末だったよ。
そして、またもやアベルの危機に登場するエステル…こういう所が嫌 -
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シリーズ最終回(?)となるのか否か。
最後まで毒舌でありつつも助ける小須賀、振り回される庄野…でも、やっぱり相思相愛だろ!なんて思わせる結末。
冷静沈着で一本筋の通った小須賀好きだった。まだまだ純真無垢で大人の世界で揉まれながらも必死に何かをなそうとする庄野微笑ましかった。ただ、やきもきさせられたけど。
もっといろんなことを経て行く2人を見ていたいから、いつか続編が出ると良いなぁと思う。
内容はミステリーと言えばミステリーだが、少女系ライトノベルとして読むなら、もっとファンタジーっぽい方が好み。
一般小説の括りの方でも良かったんじゃないかな(個人的な意見として)。 -
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京極夏彦公式スピンオフシリーズである薔薇十字叢書の一冊。内容は、二次創作だと思えば耐えられる……かも。
京極堂は妖怪蘊蓄を語らないし、語ったとしてもほんのちょっとで口のはさみ方がわざとらしい。関口くんはうじうじしていてしっかりしろと言いたくなるし、榎さんは傍若無人ぶりがから回っている。登場人物たる彼らを筆者は統制できていない。読んでいる最中、「京極堂はこんなんじゃない」「榎さんはこうじゃない」が何度か頭をよぎった。
構成と京極道の立ち回りは本家に倣おうとしているが、力量不足。圧倒的に闇が足りない。
京極堂シリーズが好きで、新刊が出ないことが耐えられなくて、雰囲気の欠片だけでも味わいたいなら