【感想・ネタバレ】神戸パルティータ 華族探偵と書生助手 電子書籍特典ショートストーリー付きのレビュー

あらすじ

昭和八年、神戸で行われた『国際文学大会』に出席していたロシア人二人が失踪した。一人は、家宝のヴァイオリンを持って来日した演奏家アレクセイ・クラーギン。もう一人は満州から来た小説家ウラジーミル・マカロフだった。事件に巻き込まれた書生の庄野は、クラーギンの友人でもある美貌の伯爵子息・小須賀光に助けを求める。 事件は、国際的陰謀に発展。小須賀自身の秘密も明らかに!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

不要なものが許容されなくなってゆく社会の中で、文学をどう守り、文化人はどう生き抜くのか。国際文学大会の名のもとに絡まる各国の思惑。これまで馴染みのなかった”白系露西亜人”の望郷の念が胸に沁みた。

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2018年01月17日

Posted by ブクログ

異国情緒たっぷりの神戸の街を、我らが庄野隼人くんと小須賀先生が、足で、車で駆け巡る。二転三転する事件の様相。解いた謎の後ろにまた現れる謎。特に後半は息もつかせぬ展開で、一気読み間違いなし。
物語もさることながら、このシリーズは登場人物もひとりひとり愛おしいです。
中村翁の愛孫・薫子嬢の明るくて可愛らしいきらきらとした輝きや、斎藤の存在の清涼さはほっとひと息つく癒し。藤井大尉のどこまで裏があるのかわからないしたたかさ、そして小須賀との火花の散らしように胸が躍ります。
そして今回のゲスト、露西亜を追われたヴァイオリニスト・クラーギン氏とマカロフ氏に、マダム・ワン!マダム・ワンには、またぜひ今後も登場して活躍していただきたい・・・!
最後、チャイコフスキーのヴァイオリンコンチェルトが胸に響きます――庄野君の心の結びとともに。
次作を、なるべく早い時期に期待!

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2016年11月05日

Posted by ブクログ

時代背景がどうも自分に馴染まないのがなぁ。
メインキャラの二人が大いに活躍(目立つ)するのは良いのだけど、事件の中心人物達の印象が薄いのが残念。

今回は、小須賀の感情が様々見え隠れしたり、庄野との掛け合いにクスリとさせられたり、己の過去が少し垣間見れたり、人間らしさが出ている所が今までになく読み応えはあり。
薫子嬢は苦手…無理(苦笑)

ちょっと、ドキッとさせられる台詞があって自分に問いかけられているのかと思ったくらいだ。
情況が酷似していて。

次回は、もっと痛快な感じでお願いしたいな。
重たいのはそう何度もいらない。

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2017年01月27日

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