【感想・ネタバレ】帰らじの宴 華族探偵と書生助手のレビュー

あらすじ

書生の庄野隼人は主である中村重吉翁のお供で、京都でも指折りの名家・大谷家の「桜を見る会」に参加した。「桜を見る会」は大谷家のふたりの令嬢のうちのひとり、桜子の婚約披露の場でもあった。けれど、めでたく華やぐはずの会は悲劇の始まりだったーー!?

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Posted by ブクログ

シリーズ第2巻、面白すぎて睡眠時間を削って読んでしまった。治安維持法のもと高校の同級生たちが赤化学生として逮捕され、京大教授が極右団体によって休職へ追い込まれる。戦前の日本で生きること自体が挑戦であり、闘い。オダサクをイメージした新キャラも最高。すごい意欲作。

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2018年01月17日

Posted by ブクログ

前巻の小須賀に翻弄される庄野…は、引き継がれつつ、小須賀の人間味が垣間見えた話だった。
親友として登場した竜堂が、思いの外好きである。
陰と陽な関係ではありつつも、お互いにとって善き理解者であることがなんとも見ていて好ましい。

怪事件というか、ミステリーの部分は不幸が重なりあっての結果、起きてしまった不運な事件と言えるのではないかな。
今巻は、ミステリーを除いても時代背景を捉えていた方がより深く理解して読めるだろう。

小須賀&庄野の小気味良いドタバタ劇をと考えているならば、哀愁漂う人々の想いを感じる一冊になっている。

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2015年11月11日

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