あらすじ
時は大正。坂之上伯爵家の令嬢・香澄は、退屈な日常にうんざりしていた。そこへ現れたのは、代々祀ってきた悪路王。香澄は彼に朧という名を与えることで、主従関係を結んでしまった。少年の姿をした朧は、世の中にはびこる鬼を喰らって力を得るという。腹をすかせた朧のために、香澄は街へ出かけてみたのだが…? 煌びやかな華族世界を舞台に描く、あやかし事件簿!
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面白いですよ
面白いですよ、ただ義兄とか某ゲームのBADエンドみたいなドロドロの丸木さんを求めている人にはおすすめしません
大正時代を舞台にしたバディ物というかホームズとワトソンというか
華族令嬢で凄腕の妖力使いの香澄は何百年も前から封印されている鬼神に朧と名前をつけ少年の姿に封印し、使役します
クールで変人な香澄と尻に敷かれる朧が様々な人に取り付く鬼や妖と対峙し調伏して行きますが
その過程は結構コミカルで、丸木さんこういうのも書けるんだと思いました
結末もスッキリ解決して後味の悪いものはありません
それが物足らない人もいるでしょうが、いつものドロドロハードなラブシーンでバッドエンドな丸木さんが苦手な人には却ってオススメです
子供ぶってる朧が鬼を倒すため鬼神の姿に戻る時や、ときおりふと見せる大人の表情にはドキっとします
2人のキャラも魅力的だしこのシリーズはこのノリで続いて行ってくれないかなあと思います
Posted by ブクログ
主人公の香澄と朧の、いや、主に朧の言動が軽快なので、表紙やタイトルほどおどろおどろしい感じはなかったです。
大正という時代の雰囲気も、キャラクターたちもとてもよかったけれど、今回は序の序という感じ。
もっと悪路王の過去のこととか突っ込んだ話が読みたかった。
続編の方にあるのかな?
Posted by ブクログ
■恐ろしいのは鬼か、人か…
時は大正。坂之上伯爵家の令嬢・香澄は、退屈な日常にうんざりしていた。そこへ現れたのは、代々祀ってきた悪路王。香澄は彼に朧という名を与えることで、主従関係を結んでしまった。少年の姿をした朧は、世の中にはびこる鬼を喰らって力を得るという。腹をすかせた朧のために、香澄は街へ出かけてみたのだが…? 煌びやかな華族世界を舞台に描く、あやかし事件簿!
Posted by ブクログ
表紙のイラストの耽美な雰囲気に惹かれて購入。
美しいもの綺麗なものに心ひかれない少女カスミと
彼女に使役されることとなった悪路王オボロのお話。
全体的になんともいえない暗い雰囲気が漂ってます。
バットエンドというわけでもないですが、
グッドエンド、というわけでもないようです…
人の醜さ、家に縛られる女が秘めた熱情、恨みつらみ、鬼と女はおそろしや…
全体的にまさしく「鬼と女とは人に見えぬぞよき」
Posted by ブクログ
丸木さんの作品にしては後味すっきり(うーん、これは褒めてないよ)
もっとドロドロだと思って読んだんですが、朧も香澄もチョロイと思ってしまった私。
続き出るのなら、トラウマできるぐらいの勢いでやってしまってくださいと思う私が問題かなぁ~。
でも、まあ、虎屋の羊羹につられる鬼だしなぁ。
面白いのは面白かったんですけどね。
Posted by ブクログ
作者さん目当てで買いました。
思ったよりずっといい意味で癖がなく、読者を選ばない読みやすさがあるけれど、ちょっとしたキャラクターの個性に作者さんらしさを感じて楽しかったです。
Posted by ブクログ
家で祀っていた鬼が目覚めてしまったのだが
まだ寝ぼけていたのに付け込んで、主従関係に。
この主人公、非常に女の子です。
好きなものの範囲はあれですけど、やってる事が
貴族のお嬢様よりはまだ可愛い感じ。
とか思っていたら、最後の最後で狡猾さが!
人知れず、も大事ですが、蹴落とし方が素晴らしい。
賞賛に値しますw
そんな主人公に使役される事になってしまった
羊羹好きになってしまった鬼。
これが偉大な…と疑ってしまいそうな、羊羹好き。
ここまで羊羹ひとつで一喜一憂するのも面白いです。
まぁ鬼なので無邪気です、といわれたら
そんな気もしなくもないですが。
1話目はともかく、2話目3話目となると
結局一番怖いのは人ですよ、と思います。
特に2話目…話よりも、先輩が怖いです。
Posted by ブクログ
今まで、丸木さんを知らなかった人に、真っ白な状態で読んで貰った方がいいかも。感想違うと思う。
女学校の強かな同級生が嫌いじゃない。
お父さんの女関係の酷さが印象に残った。