あらすじ
王立探偵は、王家の利益を図り不始末を揉み消す、王家お抱えの探偵。たとえ逃したペットの捜索でも、愛人との別れ話でも……。その仕事のひとつに、呪いとも言える不思議な力を持ち≪過ちの魔物≫と呼ばれる物具を調査することがある。紫ずくめのインチキ魔術師のような恰好をした王立探偵シオンは、助手の少女ラナと共に、血の涙を流す肖像画を調べるため地方の伯爵家に向かったが?
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Posted by ブクログ
王家の何でも屋をしている探偵と、その助手の短篇集。
ものすごく淡々と進んでいる感じがあるので
主人公は探偵…ですよね? という気分です。
不思議な事が起こる部分には、人の後悔に巣食う
魔物が存在する。
考えるとぞっとする状態ですが、助手のせいか
探偵の服装のせいか、王太子のせいか、事件までは
ひたすらにどたばたな感じがします。
ルビー、砂時計、エメラルド。
どれもこれもハッピーエンドにはなりませんが
後悔があるのですから、救いがないのも当然?
砂時計はかろうじて…という感じはありますが。
助手の背景はヒントが出て、そこまで気になりませんが
探偵の方は…過去に何があったのか。
ちょこちょこヒントが出てきていますが
もうちょっとピースが欲しいです。